映画『山田くんとLv999の恋をする』安川有果監督、原作者・ましろ先生インタビュー「一人一人の気持ちに寄り添って丁寧に描く」

作間龍斗×山下美月のW初主演で映画化した累計600万部突破!!令和の恋愛マンガの決定版!『山田くんとLv999の恋をする』が3月28日より公開中です。
彼氏に振られたばかりの大学生・茜(山下美月)がネトゲで出会ったのは、 超塩対応の高校生プロゲーマー・山田 (作間龍斗)。しかし、無愛想で冷たいやつだと思っていた山田は実は“最強ギャップ男子”だった!!いつもは超塩なのに、ふとしたときに垣間見える山田の無自覚な優しさに少しずつ惹かれていく茜。だが、相手は”恋愛に興味ゼロ”なのに“とにかくモテまくる”難攻不落の強敵で・・・。第一印象最悪から始まった史上最高恋愛難易度の山田との恋はいかに!?
原作はマンガアプリ「GANMA!」(コミスマ株式会社)にて連載中の同名作品。これまで『呪術廻戦』や『SPY×FAMILY』など社会現象となった作品の数々が受賞している「第6回 みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」の“大賞”を受賞したほか、「第13回ananマンガ大賞」 “大賞”受賞。「ピッコマAWARD2024」“マンガ部門”受賞、めちゃコミック 「第3回 みんなの推し恋愛マンガ大賞」では“大賞” “書店員賞” “キャラクター賞<少し離れて眺めていたい王子様部門>”の3部門を受賞し、女子高生が「いま、ハマっているマンガ」ランキングで1位にランクイン(LINEリサーチ調べ)するなど10代~20代をはじめ幅広い層から圧倒的な支持を受けている今最も旬なラブストーリーとなっています。
本作の監督を務めた安川有果さんと、原作者・ましろ先生、それぞれに作品の魅力についてお話を伺いました!
安川有果監督インタビュー

――人気マンガ「山田くんとLv999の恋をする」を実写化する話がきたときの印象を教えてください。
まずタイトルが良いなと思いました。タイトルだけでもどういう話か興味そそられるなと。山田役を作間さんが、茜役を山下さんが演じることは決まっていて、二人とも興味のある俳優だったのでそこにも惹かれました。作品自体もゲームを題材にしているけどゲームがメインというよりは日常の中にゲームがあるという描き方だったのでそこも新鮮に感じました。キャラクター一人一人に魅力的な個性があって本当にいそうなリアリティが感じられて、挑戦してみたいと思いました。
――ラブコメというジャンルにどのように挑戦されたのでしょうか?
なんで自分にこのオファーが来たのだろう?と思うお仕事ほどやってみたいと思うんです。少女マンガを原作にした映画は若い方が観るジャンルだと思うので可能性も感じていました。日本の少女漫画の実写化に自分が好きな海外のラブコメのテイストとをうまく融合させることができたら新しいものができるかもしれないと閃いたのも挑戦した理由です。私はこれまでシリアスなドラマやメロドラマを撮ることが多かったので、毎日様々なラブコメディ作品を見て撮影に向けてのアイディアを蓄えました。
――山田役の作間龍斗さんについて教えてください。
この作品の山田が一番難しいところは感情がゼロの人に見えてしまいかねないところだと思います。今回、表情に出ないけど感情はあるという絶妙な機微を表現できる方でなければと思っていたのですが、作間さんは心の揺れが目とか口元に微かにあらわれる演技をされていたので素晴らしかったです。『山田は何を考えているんだろう』と観ている方も引っ張られていくと思います。各シーンで感情をどのくらい出していくかは(作間さんと)一緒に悩んだところでした。分かりやすすぎず、でも微かに感じられるような絶妙な塩梅を探っていましたね。
――山田の一番の推しシーンは?
一番はラストの『バレたか』のシーンですね。山田として感情を出しすぎないことを作間さんはずっと意識していたと思うんですけど、『バレたか』だけはちょっといつもの抑制のきいた山田から少しだけはみ出していいシーンだと思っていました。ですが無意識に設定したストッパーがなかなか外せなかったようで何度かチャレンジして、これはこれで素敵かなと一回はOKを出したんですけど、一連のシーンを撮り終えたあとに「もう一回だけ『バレたか』をやらせてください」とお願いして。そこで今まで見せてなかった山田の表情が出て、本編ではその最後に撮ったシーンを使用しているのですが、おかげさまでいいシーンが撮れたかなと思います。
――茜役の山下美月さんについて教えてください。
山下さんはファッション誌でモデルもされていてパキッとした美人な方というイメージがあったんですけど、作品をいくつか拝見させていただいて、コメディで振り切ってお芝居されている姿をみてすごいなと思いました。瞬時にテンションをガッと上げられる部分等、コメディエンヌとしての素質がある方だと感じたので、この作品でご一緒させていただくのが楽しみでした。ましろ先生にもご相談しながら、山下さんご本人と衣装の高田さんやメイクの正田さんと構築していったスタイリングで現れた初日はまさに茜そのもので感動しました。原作やアニメもかなりしっかり研究してくれたみたいで有り難かったですね。
――茜の一番の推しシーンは?
これもラストになってしまうんですけど、『山田って私のこと好きなの?』って聞くシーンですね。一歩間違えると嫌味というか反感を買いそうな言葉なんですけど、全く嫌味なく自然とこういう聞き方になっちゃうよなという説得力を持たせられるというか、嫌な感じにならないのはベースのキャラクターが山下さんのなかに出来ているからだと思いました。茜としてのグラデーションをしっかり作って臨んでくれていたと思います。
――ネトゲを通して出会う登場人物たちを描いているところで、ゲームの映像にはどんなこだわりがあったのでしょうか。
今回が実写なのでFOSが実在したらこういうゲームなんだろうなと思える画面を作り込みました。こんなゲームあったらやってみたいと思ってもらえるようなリアルさを目指したので楽しんでもらいたいです。
――作品全体を通して意識されたことは何でしょうか。
衣装については、原作が大人気マンガでもあるので、マンガから飛び出してきたみたいに見えたらいいよねと話していました。そうは言ってもコスプレっぽくなってしまうと浮いてしまうので、それぞれのキャラクターが今の時代に現実に生きていたらこういうスタイリングをしているのではないかと話し合いながら進めていきました。作品への愛が深いスタッフさんばかりで、本当にワンカットごとにみんなのこだわりが詰まってます。また、美術や装飾については、私がかわいいものが好きなので、それを盛り盛りに入れたいなと思っていて。海外ラブコメでいいなと思った部屋の要素を参考にさせていただいたり、リアルからかけ離れない範囲で素敵な部屋を作っていただいて、常に画面に映っている何かがかわいい、目が楽しい映画を目指しました。
原作がこれだけ愛されているのは今の人に刺さる要素がしっかりある作品だからこそだと思うので、その部分を実写でもしっかり描けていたらいいなと思いますし、そうしたいと思って取り組みました。私なりの新しい少女マンガの実写化のかたちにチャレンジしているので、受け止めてもらえたらいいなという思いです。この映画はドラマチックな恋愛映画と比べると分かりやすい波(大きな事件など)がある作品ではなく、物語に奉仕しすぎない作品とも言えます。一人一人の気持ちに寄り添って丁寧に描いた作品になっているので、こういうラブコメもいいなと思ってもらえたら嬉しいです。
原作者・ましろ先生インタビュー

©ましろ/COMISMA INC.
――作品をご覧になって特に印象に残っているシーンを教えてください。
エンドロール後のラストのシーンです。
今回の映画は原作を踏襲するということで脚本やセリフ回しなどの監修に入らせていただいたので、微力ながらも一裏方としての気持ちが強かったです。でもラストのシーンは脚本家の川原さんとお話してもう完全にお任せする感じだったので、観客目線で楽しめる可愛らしいシーンでした。
――「映画だとこういう表現になるんだ」と驚いた部分はありますか?
作中で「forest of savior」のゲームシーンが3Dで再現されているのですが、実際このゲームが実在したらこんな感じなのかな~と想像できてとても印象に残っています。
――作間さん、山下さんが特に魅力的だなと感じたところ。
個人的に作間さんの醸し出す雰囲気は山田に少し似ているなと感じました。ちょっとアンニュイな感じがとても魅力的だなと思います。山下さんは茜のコメディちっくな面と少し大人なお姉さんな感じのバランスを演じるのがとてもお上手で、私の中の茜の解像度が上がりました。お二人にはとても感謝しています。
――本作の着想はどの様なところから得たのでしょうか。
インターネット×恋愛で何か面白いもの出来ないかな~と思い始めたのがきっかけだったと思います。
当初のプロットではゲームは今よりもエッセンス程度の存在感でしたが、作っていくうちに今の形に落ち着きました。
――ましろ先生の作品のファンの方へ、おすすめポイントをお願いします!
原作を踏襲しつつも、新しい山田と茜、そして二人を取り巻く仲間たちに出会える作品じゃないかなと思います。
漫画と同じところや、映画ならではの違いなどを楽しんでいただけたら嬉しいです。

『山田くんとLv999の恋をする』
公開日:2025年3月28日(金)
監督:安川有果
脚本:川原杏奈
出演:作間龍斗 山下美月
NOA 月島琉衣 鈴木もぐら(空気階段) 甲田まひる
茅島みずき 前田旺志郎
原作:ましろ「山田くんと Lv999 の恋をする」(コミスマ「GANMA!」連載)
主題歌:マカロニえんぴつ「NOW LOADING」(TOY’S FACTORY)
制作:角川大映スタジオ 配給:KADOKAWA
©ましろ/COMISMA INC. ©2025『山田くんとLv999の恋をする』製作委員会

- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。