渋谷「兆楽」の広東麺|うまかった名店カップ麺を実店舗でも食う

最近はラーメンの名店が監修したカップ麺がたくさん発売されています。しかもどれも美味しさの偏差値が高め。知らなかった店のカップ麺を食べて感動し、その店に行きたくなっちゃうことも少なくありません。いや、行きたくなっちゃうというか、むしろ行きたい。じゃあ行けばいいじゃねえか。
ってことで、うまかった名店カップ麺の実店舗に行き、モデルになったラーメンを実際に食べてみるというシリーズを不定期でやっています。
第7回:渋谷「兆楽」の広東麺

第7回は日清食品の「日清ラ王 兆楽監修広東麺」。渋谷にある町中華の名店「兆楽」のカップ麺なのですが、日清ラ王が有名店とコラボするのは相当レア。もしかしたら初めてだったんじゃないかってほど。

販売価格は約400円と高額ではあったんですが、それにも納得できる完璧な出来栄え。お湯で戻した野菜からラードで炒めたような香りがちゃんと漂ってくるんですよね。とろっとしたスープはオイスターソースがきいていて旨味たっぷりだし、麺はよくカップ麺の容器に入っていたなと思えるほどにストレート!

本当によくできていたので、2024年11月の「美味しかったカップ麺」の企画ではダントツで1位に選びました。
B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2024年11月)https://t.co/1M8O7aV2Cj— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) December 6, 2024
珍しいラ王の名店コラボ。価格は約400円と高めだが納得の完成度。ラードで野菜を炒めた香りでガッと掴まれ、オイスターソースのきいた旨味たっぷりのスープで釘づけ。まっすぐな麺によく絡む。具もたくさんで嬉しい。圧倒的にうまい!#カップの麺ぜんぶ食うラ王 兆楽監修広東麺/日清食品 pic.twitter.com/5ld8idgjDc— 野島慎一郎|B級フード研究家 (@aochins8) November 27, 2024
渋谷「兆楽 道玄坂店」で広東麺を食べるぞ

というわけで渋谷の兆楽へ。宇田川町店と道玄坂店の2店舗がありますが、今回は道玄坂店に足を運びました。

だいぶ昔に何回か入ったことがあった気がするけど、当時はたぶん広東麺を食べていないはず。

入口のガラスにはメニューの写真がペタペタと貼られていましたが、もちろんその中には広東麺もあります。価格は単品で880円。

そしてメニューに並んでラ王のポップもありました。こういうの、お店もカップ麺化を喜んでいるようでいいですね。
兆楽の広東麺(880円)

いざ店内に入るとほかにも魅力的なメニューが多くて誘惑されましたが、それはまた別の機会ってことで広東麺を注文! うおお、野菜が多いなあ!

ラーメン二郎のヤサイの山ほどではないけれど、チャキチャキに炒められた彩り豊かな野菜と豚肉がたっぷりと盛り付けられています。
しかも野菜は白菜、ニンジン、キクラゲ、タケノコ、インゲンなど種類もめちゃくちゃ豊富! これはさすがにカップ麺では再現しようがないところですねえ。

そのまま麺から食べてみようとすると……あれっ、割と縮れている麺だな。ラ王の広東麺とは全然違うアプローチ。
ラ王でもこれに近い麺は再現することはできたはず。あえて方向性を変えたということでしょう。理由はまったくわかりませんが……。

スープには野菜の旨味が醤油スープにたっぷりと溶け込んでいて、ラードやごま油の香りやオイスターソースの存在感もいい感じ。スープ自体にとろみがついているわけではないけど、麺の縮れもあってしっかりと一体になっている感じがします。うん、これはうまい!
そしてやっぱりちゃんとラ王とも重なってくる部分がありますね。ラ王を麺とか具とかのパーツに分け、それぞれを本物と比べると全然違う感じなのに、完成品になると印象が重なってくるのはおもしろいなあと思いました。やっぱりすごい。
ぜひまた再販してほしいと思っていたけど、兆楽の別のメニューをカップ麺化するのもありだよなあ。実物を食べて妄想が膨らみました。日清食品さん、なにとぞご検討を!
(執筆者: ノジーマ)

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