香川県丸亀市にてバス停SNSウェブアプリ「バスかめファン!」の試験運用がスタート
三菱地所設計とPacific Spatial Solutionsは、香川県丸亀市におけるコミュニティバスやデマンド型交通(※1)の利用促進や周辺地域の活性化を目指し、バス停SNSウェブアプリ「バスかめファン!」の試験運用を開始した。
「バスかめファン!」は、公共交通オープンデータ協議会、国土交通省の主催による「公共交通オープンデータチャレンジ2024(※2)」の応募作品だ。
バスや地域の魅力を発掘
バスを楽しみ(fun)、丸亀のファン(fan)の輪を広げる「バスかめファン!」は、丸亀市内のバス停についての要望や周辺スポットのシェアしたい情報を投稿したり「いいね」することで、各バス停に住むキャラクター「かめ丸」をみんなで育てる、ゲーム要素を持ったウェブアプリ。
各バス停の位置と時刻表を表示するだけでなく、その周辺エリアに関する声を収集するなど、利便性の高い機能を備えている。これにより、地域住民・交通事業者・行政・観光客などの多様なステークホルダーをつなぐプラットフォームとなり、バスや地域の魅力を発掘する。公共交通の利用を促進することで地域の活性化を図る、新たなまちづくりの取り組みの一環となっている。
周辺エリアの活性化を図る取り組みの第一歩
長年にわたって国内外の各地でまちづくりに参画してきた三菱地所設計は、昨年10月、衛星リモートセンシング技術で得られるデータを活用した「容積充足率マップ(※3)」を公開するなど、「まちづくりDX事業」としてデジタル技術を駆使した新たなまちづくり手法の確立に取り組んでいる。
三菱地所設計と、地理空間データの解析やデジタルツイン技術を活用した課題解決を図るPSSの2社は、「まちづくり」と「交通」という観点から、「地方都市における公共交通の利用者の減少」に共通の問題意識を持ち、より多くの人に公共交通を利用してもらい、それによって周辺エリアの活性化を図る取り組みの第一歩として、「バスかめファン!」を開発した。
誰もが親しみやすいサービスの提供を目指すとともに、開発に際してはバス運営事業者や市行政へのヒアリングを実施し、さまざまなニーズの反映を行っている。
ポイントに応じ、「かめ丸」を育てる
同アプリは、お気に入りのバス停や周辺スポット、観光資源の「良かった」情報を投稿したり、「いいね」することで、情報を広く共有しコミュニティの強化を図る。
また、多くの人に周知したいことを「お知らせ」することや、「リクエスト」として、施設整備や修繕の要望を投稿することもでき、これらの声を交通事業者が収集したり、行政の交通政策へ活用したりすることも可能となる。
バス利用を伴う生活や観光の活性化を図るにあたり、みんなでバス停に住む「かめ丸」を育てるゲーム要素を持ったアプリとすることで、こどもから大人まで楽しく利用でき、バス利用者のすそ野拡大やバス停および周辺のまちへの愛着の向上を図っていく。
期間中は誰でも利用可能
「バスかめファン!」は、「公共交通オープンデータチャレンジ2024」の開催期間に合わせ、3月14日(金)まで(予定)試験運用を行う。期間中は誰でも利用可能となっている。
最新の開催情報は、「公共交通オープンデータチャレンジ2024」公式Webサイトを確認しよう。
試験運用終了後の本格的な運用については、今後の検討を経て方針を決定する。三菱地所設計とPSSは今後も多様な観点からまちづくりに関する取り組みを進めていく。
バス停SNSウェブアプリ「バスかめファン!」を、この機会にチェックしてみては。
バスかめファン!:https://buskame.jp/
公共交通オープンデータチャレンジ2024:https://challenge2024.odpt.org/
容積充足率マップ:https://www.mjd.co.jp/remote-sensing/
※1 利用者の予約に応じて経路やスケジュールを定め、運行される地域公共交通のこと。
※2 各種の国内公共交通オープンデータ等を活用し、社会課題の解決や地方創生に資する新たなアプリケーションサービスを募集するもの(実施期間:2024年7月16日~25年3月14日)。アプリの開発に際しては、丸亀市でコミュニティバス事業を展開する琴参バスの運行データ(社会基盤情報流通推進協議会が公開)と、デマンド交通事業を展開する琴平バスの運行データを使用。
※3 三菱地所設計とリモート・センシング技術センターの共同開発による。
(江崎貴子)
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