食品ロス削減を目指すプロジェクト「食とわ」始動！クッキングイベントなど展開

フードサルベージは、エイチ・ツー・オー リテイリング(以下、H2O)と地球Laboとともに、食品ロス削減と食への新たな向き合い方の共創を目指す共同プロジェクト「食とわ」を1月に立ち上げた。

1月22日(水)には、公式ウェブサイトを公開。プロジェクトの詳細情報や最新のイベント情報を発信している。また、公式Instagramでは、日々の活動やイベントの様子が随時更新される予定だ。

フードサルベージの取り組み

フードサルベージは、「サルベージの視点で、忘れられた食材に新たな価値を生み出し、持続可能な未来を拓く」ことをミッションとする団体。廃棄されるはずの食材を活用し、新しい価値を創出する取り組みを通じて、食品ロス削減の枠を超えた持続可能な食文化の創造を目指している。

2013年にスタートした「サルベージ・パーティ」は、楽しく学びながら食品ロスに取り組むイベントコンテンツとして注目を集め、2015年にグッドデザイン賞を受賞。企業のCSR活動や自治体主催のイベントとしても活用されており、1月時点までに全国50か所以上で100回以上開催され、延べ10,000人以上が参加したそう。

フードサルベージは、企業や自治体との共創型プロジェクトを中心に、社会課題を解決する仕組みづくりに挑戦し、多様なステークホルダーと共に持続可能な未来を切り拓いている。

「食とわ」誕生の背景と目的

フードサルベージ・H2O・地球Laboは、H2Oが主体となって、2022年に兵庫県川西市ではじまった「地域とともに実現する食品廃棄ゼロエリアプロジェクト(※1)」で出会い、協働して食品ロス・食品廃棄物に伴う環境課題に取り組んできた。

同プロジェクトでの取り組みをベースに、生活者が参加しやすく、企業や地域とのネットワークを川西市や宝塚市、梅田エリアを中心に広げながら、新しい価値を共創するプラットフォームとして誕生したのが「食とわ」だ。

「食とわ」では、「新しい食べ方をみんなで探す。そのために一人ひとりが食の循環をつくっていく」という想いを掲げ、生活者・企業・自治体の共創を通じて、食品廃棄物を生まない循環型社会の実現を目指している。

ロゴマークは、「環」「輪」「話」という3つの“わ”をモチーフにデザイン。

それぞれが「循環」「つながり」「対話」を象徴しており、参加する全ての人がつながり合い、楽しみながら食の未来を創造していく願いが込められている。

「食とわ」の主な取り組み

「食とわ」は、これまで食品ロス削減や持続可能な社会の実現を目指し、個別に展開されていた家庭用コンポスト実践や「サルベージ・パーティ」などの複数の取り組みを基盤としている。

主な取り組みのひとつが、3週間の家庭用コンポスト体験で「捨てる」から「育てる」を実感するプロジェクト「食とわコンポストチャレンジ(※2)」。3月16日(日)に春編がスタートする。

同取り組みにおいては、地球Laboが製造・販売する家庭用コンポストバッグ「Agripoucher」を使い、各家庭から出る生ごみを微生物の働きによって分解して堆肥化し、再利用された生ごみの量を可視化。できた堆肥を持ち寄り、参加者とともに街をみどり豊かにしていく。

家庭用コンポストを使った取り組みは2022年にスタートし、1月時点までで7回の開催を通じて、延べ約420世帯1,300人の参加者とともに、1.3tの生ごみを資源に変えてきたという。

もうひとつの主な取り組みが、「食とわクッキング(※3)」。余りがちな食材を持ち寄って即興で調理する「サルベージ・パーティ」にコンポストを掛け合わせた、楽しく食品廃棄を減らすクッキングイベントだ。

その場に集まった食材からレシピを考案し、持て余した食材を救出。調理過程の残渣は、コンポストを活用して食品ロス・食品廃棄ゼロを目指している。

「食とわクッキング」は、1月25日(土)と3月8日(土)に「阪急オアシス日生中央店」にて開催される予定だ。

捨てる食材に新たな価値を生む「食とわ」のプロジェクトに参加してみては。

「食とわ」公式WEBサイト：https://shokutowa.jp
「食とわ」公式Instagram：https://www.instagram.com/shokutowa

※1 環境省の食品廃棄ゼロエリアモデル事業に2022年より3年連続で採択
※2 フードロスゼロチャレンジデイズから改称
※3 グッド！ネイバー！ミーティング！から改称

(Higuchi)