【青森県旧十和田湖町(十和田市)】いつか訪れてみたかった、十和田湖と奥入瀬渓流へ
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県旧十和田湖町(十和田市)を写真とともに紹介する。
Vol.379/青森県旧十和田湖町(十和田市)
旧倉石村から旧十和田湖町を目指した。観光の仕方はいろいろあるだろうけれど、ぼくは湖畔に佇む十和田神社へ訪れ、それから奥入瀬渓流を散策する、というプランで挑んだ。十和田湖に着いたとき、メモにはこう残している。
「透明な風が、青々とした湖面を揺らしている。あの木立に寝そべれば、いつまでもまどろんでいられるだろう。はじめまして十和田湖」
がんばって言葉にしたかったのだろう…。ただ、初めての十和田湖はほんとうに清々しく、出会う景色すべてがうつくしく思えた。湖畔で海外の人たちがジョギングをしていて、走りながらピースもしてくれた。十和田神社へは湖畔を歩いて目指す。湖畔は風でさざなみが立ち、ずっと見ていられた。そして、たどり着いた十和田神社は木々に囲まれた素晴らしい神社だった。
その後、奥入瀬渓流へ。奥入瀬渓流にも、いつか絶対に行ってみたいという憧れがあった。十和田湖沿いから渓流に向かって進むと、渓流がギリギリまで道路に寄ったり離れたり、二手に枝分かれしたり太くなったり、滝もあちこちで流れていたり、いろんな形で自由に広がっていた。そして、何より流れがほんとうに美しい。空間そのものが気持ちよく、川の流れは透明で、自然そのままの姿があった。日本にはいろんな渓流があるけれど、本物に出会っているような気持ちだった。ここにいたら、何日でも写真を撮りたくなる。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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