福岡「SUUMO住み続けたい街ランキング2024年」を発表! 大幅ランクアップの街が続々と登場

2024年の福岡県「SUUMO住み続けたい街(駅)ランキング」を発表! 大幅ランクアップの街が続々と登場

今回、リクルートが調査したのは「SUUMO住み続けたい街(駅/自治体)ランキング2024 福岡県版(SUUMO住民実感調査)」。福岡県在住の20歳〜49歳の男女1,600人にアンケート調査を行った。前回調査した2022年から大幅ランクアップした「駅/自治体」が多数あったため、全体ランキングとともに検証していきたい。

2024年「住み続けたい街(駅)」ランキングは、地下鉄七隈線「薬院大通」駅が第1位!

住み続けたい街(駅)ランキング

前回調査した2022年と変わらず「薬院大通」駅が第1位を獲得した。
SUUMO住み続けたい街ランキング2024 福岡県版(SUUMO住民実感調査) TOP10(リクルート調べ)

2024年「住み続けたい街(駅)」ランキングでは人気の薬院エリアから、前回同様1位に「薬院大通」駅、前回2位の「薬院」駅が3位にランクイン。「薬院」ブランドの強さを見せつけた。

どちらも街の魅力としては「雰囲気やセンスのいい、飲食店や個人商店(書店、美容院、雑貨屋など)がある」こと(薬院大通で魅力項目2位、薬院で1位)。個人経営のカフェやレストラン、ショップを中心に、それぞれ個性があり、メディアにもよく取り上げられる店が多いことが特長だ。住民はそれらの店に愛着をもち、家の近所にお気に入りの行きつけがある幸せを満喫している。

薬院四角付近(写真/PIXTA)

薬院四角付近(写真/PIXTA)

西鉄天神大牟田線薬院駅(写真/PIXTA)

西鉄天神大牟田線薬院駅(写真/PIXTA)

4ランクアップ!! 2024年「住み続けたい街(駅)」2位は、地下鉄空港線「祇園」駅

2位にランクインしたのは、「祇園」駅だ。「祇園」駅というとビジネス街の印象が強いが、一歩路地に入れば博多部(博多旧市街)の歴史と下町っぽさがミックスされた独特な雰囲気が広がる。

例えば、博多祇園山笠で有名な櫛田神社の表参道にあたる路地には、古くから博多の街で愛される蕎麦店「信州そば むらた」、観光客に人気の「ポーたま 櫛田表参道店」ほか、洒落たワインバーやビストロなどが並ぶ。小さな間口の町家のような建築物も多数あり、かつて太閤・豊臣秀吉が町割りを行った博多部らしさがあふれる。

旧市街を駆ける博多祇園山笠(写真/PIXTA)

旧市街を駆ける博多祇園山笠(写真/PIXTA)

また木造大仏のある東長寺、日本茶発祥の地である聖福寺、うどん・そば・まんじゅうなどの粉文化の発祥地である承天寺があるのも「祇園」駅の近く。福岡市も「博多旧市街ライトアップウォーク」を開催するなどして、このエリアを盛り上げている。

東長寺の博多旧市街ライトアップウォーク(写真/PIXTA)

東長寺の博多旧市街ライトアップウォーク(写真/PIXTA)

ビジネスや利便性だけではない街の味わい深さから、「祇園」駅の魅力3位には「『街らしさ』を感じる食・街並み・自然があって愛着がもてる」がランクインしている。

22ランクアップ!! 2024年「住み続けたい街(駅)」9位は、地下鉄七隈線「茶山」駅

前回の31位から大きくランクアップしたのが9位の「茶山」駅だ。地下鉄七隈線開通にともない開業した。

当時と比べて、街の雰囲気に大きな変化はないのだが、2023年の地下鉄七隈線延伸もあり、博多駅へのアクセス時間が大幅に短縮。博多駅まで約16分、天神南駅まで約12分の距離となったことで、新しく住宅を検討する層から注目を浴びるようになった。「茶山」駅の魅力3位に「今後、街が発展しそう」が入っているのはそのためだろう。

地下鉄七隈線茶山駅(写真/PIXTA)

地下鉄七隈線茶山駅(写真/PIXTA)

今後、福岡市内で住まいを検討していて、特に戸建てを検討している場合は、「茶山」駅より南側にある「梅林」駅・「野芥」駅・「賀茂」駅などに注目が集まるのは必至。七隈線利用者数も増加していきそうだ。

福岡大学・福岡大学病院まで、地下鉄を使って3駅で行ける(写真/PIXTA)

福岡大学・福岡大学病院まで、地下鉄を使って3駅で行ける(写真/PIXTA)

ちなみに「茶山」駅の魅力の1位は「街に賑わいがある」。駅近くに田島小学校、城南小学校、城南中学校、城南高校と公立の学校が多数あり、子どもたちの元気な声が響く街。そんなイメージが広がる。

なんと103ランクアップ!! 2024年「住み続けたい街(駅)」10位は、西鉄天神大牟田線「櫛原」駅

驚きのランクアップを果たしたのは、西鉄久留米駅から1駅の「櫛原」駅だ。久留米市は医者が多い街、病院が多い街として知られるが、この「櫛原」駅近隣もそう。街の魅力1位に「夜間救急などに対応できる医療施設がある(病院や診療所など)」が選ばれた。

駅から車で約5分(1.7km)ほどの場所にJCHO久留米総合病院や久留米大学病院があり、子育て中のファミリーはもちろん、全世代にとって、いざというとき心強い。

久留米大学病院(写真/PIXTA)

久留米大学病院(写真/PIXTA)

街の魅力4位には「魅力的な運動施設が充実している(フィットネスジム、プール、テニスコートや体育館など)」がランクイン。駅の北方面、すぐ近くの筑後川には、河川敷のリバーサイドパーク東櫛原があり、サッカー場や多目的広場で汗を流せる。少し足を延ばせば河川敷のリバーサイドパーク長門石ゴルフ場もあり、ゴルフ好きにはたまらないシチュエーションだ。

夏には花火大会も開催される筑後川(写真/PIXTA)

夏には花火大会も開催される筑後川(写真/PIXTA)

また、駅東側には福岡県青少年科学館、久留米市鳥類センター、久留米総合スポーツセンターなどがあり、文化的な体験をしたり、アクティブに動いたりが、住んでいる街のなかで完結してしまう。

2024年「住み続けたい自治体ランキング」の1位は福岡市中央区

住み続けたい街(自治体)ランキング

SUUMO住み続けたい街ランキング2024 福岡県版(SUUMO住民実感調査) TOP10(リクルート調べ)

今度は「住み続けたい自治体ランキング」を見てみよう。1位は不動の存在である「福岡市中央区」。2位にはすっかり“新宮ブランド”が定着した「糟屋郡新宮町」がランクインした。

今回特にランクを上げたのは「北九州市小倉北区」だ。自治体の魅力には、魚町銀天街や旦過市場の賑わいを反映してか「魅力的な商店街がある」が第1位に選ばれた。またJ:COM北九州芸術劇場や北九州市立美術館が充実していることから「魅力的な文化施設が充実している(劇場、美術館、博物館など)」も「北九州市小倉北区」の魅力と評価された。

小倉城とJ:COM北九州芸術劇場が入るリバーウォーク北九州(写真/PIXTA)

小倉城とJ:COM北九州芸術劇場が入るリバーウォーク北九州(写真/PIXTA)

北九州市は近年、手厚い子育て支援やシニア支援で評価を高めている自治体。そのような支援も住民たちの北九州愛を底上げして、「住み続けたい」というマインドにつながったのかもしれない。

10位の筑紫野市も大きく順位を上げた自治体だ。もともと交通の利便性が高く、大型ショッピングセンターが複数存在することで人気だったが、ここ5年ほどでさらに注目度がアップ。近隣の春日市・大野城市の住宅の高騰もあり、筑紫野市に目を向ける人が増加している。

今回のランキングでは、もともと人気があった街や都市部、新しく開発された街だけなく、以前は“穴場”的な人気のあった街も「住み続けたい街」としての支持を獲得していることが分かった。もしかすると人々の街に対する思いも多様化しているのかもしれない。次回のランキングでも、ワクワクするようなランクアップがあることを楽しみに街の動向を見守っていきたい。

●プレスリリース
「SUUMO住民実感調査2024 福岡県版」住み続けたい街(自治体/駅)ランキング

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