【オフィシャルレポ】梅田サイファー、全国ツアー完遂 From THE FIRST TAKE音源2曲配信リリース

【オフィシャルレポ】梅田サイファー、全国ツアー完遂 From THE FIRST TAKE音源2曲配信リリース

梅田サイファーが、9月6日の熊本公演を皮切りに全国10公演で行ってきたツアー〈梅田サイファー TOUR 2024『Unfold Collective』〉のファイナル公演を10月14日Zepp DiverCity(TOKYO)にて行った。

ほぼフルハウスとなったこの日の会場。客席の電気が落ちるとフロアから一斉に拍手と期待の歓声が上がり、梅田サイファーのライブへの期待の高さを伺わせる。そしてライブは8月28日リリースとなった梅田サイファーとしてメジャー2作目のアルバム「Unfold Collective」のオープニングと同じく「YDK」からスタート。「本当の自分たちをまだリスナーは知らない=YOU DON’T KNOW」という楽曲のメッセージが、「本当の自分たちの実力を見せつける」という意味に変換されるような、圧倒的なパワーでパフォーマンスを披露し、ツアーを通しての仕上がりと、自分たちのパフォーマンスに対する自信を冒頭から感じさせた。

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そしてシアトリカルな歌い上げで観客の心を掴むテークエムのパフォームも印象に残る「スイッチ」、Hatchの軽やかなスタイルと、音源とは違うコーラのシャウトスタイルも印象的だった「BOW WOW」と、ハイテンションのままライブは進んでいく。

「東京ブチアゲにきたぞ!俺らは完全に仕上がってる!」というテークエムの宣言から、KennyDoes、KOPERUと共に「韋駄天S**t」へ。日本語ラップ史上でも最速クラスのラップを三者三様のバラエティで刻む彼らのラップの精度に、観客も両手を上げて反応する。そのままKBDの「おーい磯野 ヘネシー開けに行こうぜ」というパートで合唱が起きた「iya-saka-zuki」、ILL SWAG GAGAの歌うフックで会場がジャンプする「COOKING RAPA」、縦のビートに会場が揺れる「Odd Numbers」と、梅田サイファーのラップに併せて、会場の熱気もひたすら高まり続けるという、ある意味では”祭りのような強烈な一体感”が、今回のツアーの前半戦の肝と言えるだろう。その流れは止まらず、ジャングル/ドラムンベースサウンドで更に盛り上げる「VIBE SHAKE」、前アルバムの中心曲だった「KING (RAPNAVIO VER.) 」など、過去曲からもハイテンションな曲が選抜され、ディスコティックな「梅田ナイトフィーバー’19」が、ゆっくりと身体を揺らせる曲になるほどだった。

そして「6年前にイベントで梅田サイファーでZeppに立った時には、『いずれここを満員にします』と言った時に拍手も起きなかった。でも今日はこれだけの人が集まってくれたし、実現できた。だからR-指定もDJ SPI-Kも合流した13人で、梅田サイファーは3年以内に武道館に立ちます」と宣言するKZ。会場からはその言葉に対する期待と賛同の拍手があがる。

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中盤戦はこれまでの熱を少し冷ますように、pekoとテークエムのコーラスによるメロディアスなフックも印象に残る「Rollin’ Stone」へと展開。KOPERUの「諦めなくてよかった!やり続けよう!」という言葉から始まった「CONTINUE」、Cosaquのパーソナリティを感じる歌詞が記憶に残る「Dots and Lines」、KennyDoesの「俺らが誰かの道を照らせるように」というMCから始まった、決意深いリリックとラップが響く「ハイビーム」と、梅田サイファーのエモーショナルな側面が押し出された楽曲で、リスナーの感情を刺激していく。そして会場が一体となってタオルを回した「トメラレラナイ」で再びテンションを高め、ジャージー・クラブビートに乗せてキャラ立ちしたラップを刻む「BE THE MONSTERR」、R-指定パートをKennyDoesがカバーし、teppeiがタフなラップで締める「Rodeo13」で本編は幕を閉じた。

一旦ステージを後にしたメンバーだが、1分もしないうちに再登場し、pekoのヒューマンビートボックスに併せて、全員でフリースタイルセッションを展開。そこからは”梅田の歩道橋の上で行われていたサイファー/ラップセッション”という、彼らの原点が映し出される。そして「KILLING TIME」に続いて、梅田サイファーのメンバーも選曲を知らないという、PAの山崎氏がその場で曲を決める「山崎セレクション」のコーナーでは、TBS「ラヴィット!」内の芸人によるユニット:赤坂サイファーに楽曲提供した『Love it Wednesday feat. 梅田サイファー』、10月12日に放送された「キングオブコント2024」のオープニング楽曲、いきものがかりのコラボアルバム「いきものmeets」に収録された梅田サイファーのカバー/ビートジャックとなる「SAKURA」と、セットリストに予定のなかった普段は披露しない楽曲を、手こずりながらラップすることに。KOPERUは思わず「ほんま嫌や、このコーナー」と思わず声を漏らす。そしてラストは「みんなでハイになろうぜ!」と、「マジでハイ」を披露し、熱気を帯びたままステージは終了した。

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R-指定とDJ SPI-Kというメンバー二人を欠いてのツアーとなった「梅田サイファー TOUR 2024『Unfold Collective』」。しかし、今回のライブで見せた圧倒的な”ラップの快感”に貫かれたライブは、これからの彼らにとって大きな糧になるだろうし、フルメンバーである13人で改めてライブが披露された時に、どれほどの爆発力と求心力をもたらすのか。彼らのこの先の動きに心から期待できる、そして宣言された武道館ではどのようなステージが行われるのか今から想像が膨らませざるを得ないような、パワフルで未来を感じさせるライブだった。

ツアーファイナルのセットリストも、各配信サービスで公開中(https://umedacypher.lnk.to/UnfoldCollective_setlist)

また、梅田サイファーは、11月1日(金)に大阪 Yogibo META VALLEY / Yogibo HOLY MOUNTAINにて、梅田サイファーの面々のソロライブやDJが楽しめる『UC WEEK AUTUMN 24』を開催する。

そして、10月18日(金)には、先日YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で披露された2曲「スイッチ / BE THE MONSTERR – From THE FIRST TAKE」「Rodeo13 – From THE FIRST TAKE」を配信リリースする。

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photo by サマーエンドブルーリオ
@orz_____rio

retouched by Hiroya Brian Nakano
@HiroyaBrian

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