【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.45「grating hunny、活動再開」
こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「grating hunny、活動再開」
大阪寝屋川発のパンクロックバンド
私も昔から活動を追っていますが、前年度はイメージですが週6でライヴしてる?というくらいにはライヴしてました。そのライヴできっちりインパクトを残し続けて、大阪だけでなく東京のサーキットフェスにも出演し、昨年9月に寝屋川で行われた自動車教習所での野外フェス”ネヤドラフェス”では、寝屋川の先輩バンドであるthe paddlesやBlue Mashらと共にがっぷり四つで会場を沸かせました。こういった活躍から知名度が上がっていますが、コンテストの十代白書や閃光ライオットでは前評判高い中で予選敗退も経験。決して順風満帆ではない満身創痍の道程を経ながら、新年度も鳴らし続ける決断をしてくれたのが本当にありがたいです。復活ライヴは大阪はもちろん、東京のバンドマンにも見てもらいたいですね。
スズキタ(Gt.Vo)の誰かの苦しみを本気で引き剥がすための音楽を、があぁくせい(Gt.Cho)、大黒雅水(Ba.Cho)、てった(Dr.Cho)の3人が妥協のないパワフルな演奏で、さらに強く響かせます。昨年も何度か見た記憶の中でのイメージですが、スズキタの届けたい強い思いの根本は変わらないまま、聴く人が増えていくほどにその思いの強さは増していると感じました。サウンドも一昨年11月の僕の企画に出演してくれた時と、昨年10月のPangeaでは、爆音の中に隠れた細かな感情がより伝わってきましたし、それは技術向上だけでなく、タフさもアップしたんだなと思いました。
そんな彼らが明確な大人への1歩目となる今回の企画のタイトル「ESCAPISM」はシンプルには現実逃避という意味。新生活の時期にこのタイトルはやはり気になります。そして個人的にはgrating hunnyの音楽というのはライヴハウスだけに留まってほしくない。良い意味で変化していく彼らも、それでもステージ上で変わらない彼らも、応援し続けたいと思います。
インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09

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