本当に世界一ウマイ「餃子」「焼きそば」に出会ってしまった件 / いやマジで感動した『新ちゃん』

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世界一ウマイと断言できる「餃子」「焼きそば」に出会ってしまった。いや、もちろん味の好みは人それぞれだから、人によっては世界一とは思わないかもしれないが、そうだとしても、ここの餃子と焼きそばを食べてもらえれば、筆者が世界一と信じて疑わない理由がわかるはず。

感動して心が震えるほど美味『新ちゃん』

その店は『新ちゃん』(兵庫県尼崎市東桜木町96)。ガチの兵庫県民に教えてもらった食堂だ。ここの焼き餃子(250円)と、かたい焼きそば(700円)が、感動して心が震えるほど美味なのである。うまい、うますぎる。

騙されたと思って『新ちゃん』で焼き餃子とかたい焼きそばを食べて

「美味すぎる」とか「世界一ウマイ」とか「感動して心が震えた」とか、大げさに言ってるって思う人もいるはず。わかる。その気持ちわかる。最近「ハンパない」「リピ決定」「二度見した」とか大袈裟に書いてるケース、ネットニュースでよくあるから。

あと、店や料理に「世界一」とか「東京一」とか優劣をつけるのもナンセンスであることは理解している。それこそ、人の好みによって大きく違ってくるから。

でも信じてほしい。とりあえず、騙されたと思って『新ちゃん』で焼き餃子とかたい焼きそばを食べてほしい。「世界一ウマイ」とか「感動して心が震えた」とか言いたくなるほどウマイから。

時間に余裕を持って行ったほうがよい

もし行くのであれば、ひとつアドバイス。ここ、地域住民の皆さんが並んで行列ができているので、時間に余裕を持って行ったほうがよい。

先頭の3名だけ、店先のパイプ椅子に座れる。それ以降は立って待つ。店内の席数がとても少ないので、そこそこ待つかもしれない。でも、待つ価値あるから、ここの焼き餃子とかたい焼きそばは。

別次元の建築文化ともいえる雰囲気

店内は、かなり年季が入っている。「昭和的」とか「レトロ」とか、そういうレベルじゃあない。なんていうか、もう、別次元の建築文化ともいえる雰囲気。

あまりにも安すぎてビックリ

着席して、壁に貼られたお品書きを見る。目を疑った。ぎょ、餃子、250円!? 中華そばが400円! 安すぎる。こんなに安くていいのか。なんか申し訳なくなっちゃうのだが、とにかく安い。

料理に一気入魂して作り続けているに違いない

そしてお品書き自体も実に興味深い。料理名と値段の紙の色が違う。おそらく数十年前に書かれたであろう料理名。そこだけは数十年前から変化がないのかもしれない。そして、その料理に一気入魂して作り続けているに違いない。妄想だが。

目線を調理に向けないことは不可能

期待が高まる! さっそく餃子、かたい焼きそば、チャーハン、水餃子をオーダー。あまりにも店舗が狭いので、店主が調理しているようすが絶対に目に入る。というか、客の数十センチ先で調理しているので、目線を調理に向けないことは不可能。

あまりにも高すぎる完成度に脳がバグった

待つこと数分、餃子が来た。生地はかかりディープに焼かれていて、目視だけでもかなりクリスピーであることが伝わってくる。箸でつまめば摩擦による「ザリッ!」とした振動が伝わってくる。完全にクリスピー。

食べる。……ええっ!? ちょっと待ってほしい。味覚が!? 食感が!? あれっ!? もう一個食べる。……ええっ! やっきぱりこれ、ウマイわ! 初めて最初の1個を食べたとき、あまりにも高すぎる完成度に脳がバグった。2個めを食べて、ようやく理解した。これ絶対ウマイやつ。パーフェクト餃子だわ。

『新ちゃん』の餃子は驚くほど完璧

食べるとザリザリとした生地が崩壊し、一気に具が拡散する。その拡散力の凄まじいことよ。具の粒子が一気に広がるのだが、粒子一粒一粒の絶妙な心地よい食感がたまらなく甘美。

いや、確かに餃子にとって具の粒子の拡散力は重要で、その広がりで食感を楽しませ、エキスで味覚を包み込むことで、餃子の持つポテンシャルを高めることができる。『新ちゃん』の餃子は、それが驚くほど完璧なのだ。

そしてジワリジワリと、ゆっくりながらも途絶えることなく延々と続く旨味と甘味。ずっと幸せ。

『新ちゃん』のおいしさを世に広めなくてはならない

かたい焼きそば。餃子とこれを食べて確信した。『新ちゃん』の料理は、人類すべての食堂好き、町中華好きが絶対に食べるべきものだと。このおいしさを世に広めなくてはならないと。

麺が「色調と食感と薫り」のグラデーションを描いている

まず見てほしい、かたい焼きそばのビジュアルを。完全に太麺がカチンコチン。部分的にディープフライド、そして部分的にライトフライド。つまり麺が「色調と食感と薫り」のグラデーションを描いているのだ。

太麺はザクザクに仕上げられており、箸でつまもうとしても、そう簡単には砕けない。だからバキボキと折りつつ、あんを麺にからませてから食べる。すると……。

うわぁああああああああああああああああああああああ! これマジ神域。すっげえええええウメェ! 構成としては「岩石に羽毛布団をかけているような状態」なのだが、そのメリハリ、山と谷、天と地ともいえる逆的存在であるにもかかわらず、「だからこそソレがイイ」がそこにある。

完璧なるフローがそこにある

砕ける太麺が極めて薫り高く、それがあんとからまることにより強調され、味覚を魅了するのである。あんの野菜がやや大き目にカットされているのもステキだ。麺のハード、あんのソフト、そこに野菜のバウンドが付加。徹底的に飽きさせない、完璧なるフローがそこにあるのだ。

現地の人たちが行列を作るのも当然だ

言うまでもなく、チャーハンと水餃子もウマイ。チャーハンをレンゲにのせ、それを水餃子のスープに浸して食べると……。

いろいろと試してみたくなる『新ちゃん』。いろいろと食べたくなる『新ちゃん』。現地の人たちが行列を作るのも当然だ。これだけハイクオリティな餃子とかたい焼きそばを出しているのだから、行列にならないはずがない。

こんな最高すぎる食堂があったら毎日通ってしまう

兵庫県民がうらやましい。尼崎市民がうらやましい、こんな最高すぎる食堂があったら、毎日通ってしまう。ここの料理を食べて育ちたい。そう思わせるほど、別次元の料理を堪能させてくれる名店なのであった。

何度でも言いたい。世界一ウマイと断言できる「餃子」「焼きそば」がそこにある。お店に感謝。会釈。

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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