プロ野球大好き大井川鉄朗がプロ野球選手を出身地別に分け、現役OB問わずにベストナインを決めるこの企画。今回は北海道編!現在は北海道日本ハムファイターズの本拠地だが、雪国であり、甲子園優勝経験はあるものの、高校野球もそれほど強くはない。そんな中でどのようなベストナインができるのか!?
※出生地、出身高校、出身大学などとにかく何か縁があれば候補として選出します!
投手:田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)
投手は全道民が大好きな田中将大投手。兵庫県伊丹市出身ながら、高校は苫小牧市にある駒大苫小牧高校に入学。2005年、2年夏にエースとしてチームの甲子園連覇に貢献。2006年夏の甲子園は早稲田実業・斎藤佑樹さんと投げ合い、延長引き分け、決勝再試合の末に敗れた。ドラフトで楽天に入団が決まり、これまで何度もファイターズと試合をしているが、マー君に完封されて負けるのなら悪い気はしないというファイターズファンも多いのでは!?
捕手:伏見寅威(北海道日本ハムファイターズ)
捕手は現在ファイターズに所属する伏見寅威選手。北海道千歳市の出身で、中学では札幌のシニアに所属、高校も札幌の東海大四高校(現・東海大札幌高校)に進んだ。大学は東海大学に進み、ドラフトではオリックス・バファローズに入団。アキレス腱断裂の大怪我を負うも復帰し、2021年、22年のリーグ連覇、日本一に貢献した。その後ファイターズにFA移籍し、故郷に帰還した。
一塁手:明石健志(元福岡ソフトバンクホークス)
一塁手は旭川市出身の明石健志さん。中学卒業と同時に北海道を離れ、山梨学院大学付属高校に進学。甲子園とは無縁だったものの、ドラフト4位でソフトバンクに入団。怪我に悩まされることが多かったが、2012年は135試合に出場。最後のダイエー戦士としてホークス一筋を通し、2022年に引退した。
二塁手:高沢秀昭(元千葉ロッテマリーンズなど)
二塁手はロッテ、広島で活躍した高沢秀昭さん。現在の北海道日高町出身で、苫小牧工業高校に進学、社会人の王子製紙苫小牧を経て1979年ドラフト2位でロッテオリオンズに入団した。5年連続2ケタ盗塁をマークしたことがある俊足、通算932安打95本塁打。
三塁手:佐藤龍世(埼玉西武ライオンズ)
サードは現在ブレイク中のライオンズ・佐藤龍世選手。厚岸町出身で、中学時代は釧路のシニアでプレー。高校は札幌市の北海高校に進学。チームの主軸として4番を打ったが、高校時代は甲子園出場どころか公式戦1回戦負けも経験。野球を諦めかけたこともあったが、富士大学に進学して花開くと2018年のドラフトで7位指名を受けてライオンズに入団。その後ファイターズにトレード、ライオンズへの再トレードを経て、2023年には打率.263、3本塁打とキャリアハイの成績をマーク。2024年もチームは最下位に沈む中でも気を吐いている。
遊撃手:周東佑京(福岡ソフトバンクホークス)
遊撃手は現在ホークスに所属する周東佑京選手。群馬県太田市出身で、高校も高崎市にある東京農業大学第二高校。しかし、大学は東京農業大学の生物産業学部に進み、このキャンパスがあるのが北海道網走市。大学でも野球部に所属し、1年生からレギュラーとして活躍した。2017年にホークスから育成2位指名を受けて入団。2年目に支配下登録をされると、盗塁王のタイトルを獲得し、WBC日本代表にも選ばれた。
外野手:若松勉(元東京ヤクルトスワローズ)
外野手は身長168㎝の小さな大打者・若松勉さん。北海道留萌市出身で、北海高校時代は甲子園出場経験もある。社会人の電電北海道に進み、ドラフト3位で1971年にヤクルトに入団。通算2173安打、打率.319。シーズン打率3割超えを12回も達成している。
外野手:今川優馬(北海道日本ハムファイターズ)
外野手2人目は現在ファイターズに所属する今川優馬選手。東海大北海道の後、社会人のJFE東日本に入社。チームを優勝に導く活躍を見せて、ドラフト6位でファイターズに入団。ファイターズ入団後もファンクラブ会員を続けるほどのファンで、ファンからの人気も高い。
外野手:大村巌(元千葉ロッテマリーンズ)
最後の外野手は大村巌さん。北海道稚内市出身で、高校は東海大四高校では2年夏にエース兼5番として甲子園にも出場。1987年にドラフト6位でロッテに入団し、しばらく2軍生活が続くも、92年に1軍に初出場を果たすと、その後はクリンナップも務めた。2003年に引退後はファイターズ、横浜などでコーチを歴任。糸井嘉男さんや筒香嘉智選手ら名選手を育て上げた。
なぜか守備が上手く足が速いという選手が多く集まった印象。助っ人外国人が4番を打てばかなり強そうなチームになったのではないかと思う!
(Written by 大井川鉄朗)