ビヨンセ、シモーネ・バイルズを称える五輪CMナレーションを務める

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ビヨンセ、シモーネ・バイルズを称える五輪CMナレーションを務める

 この地球上でトップに立つこと、そしてそこに留まることについて何でも知っている二人がいるとすれば、それはビヨンセとシモーネ・バイルズだろう。現地時間2024年8月1日、【パリ・オリンピック2024】の体操女子個人総合決勝の模様が全米で放映される瞬間に先立ち、米NBCはビヨンセがナレーターを務めているバイルズを称える新CMを公開した。

 「パワーについて話そう。というのも、本当に、それがこの物語のテーマだから」とビヨンセは話し始め、「肉体的なパワー:その美しさ、その不思議さ。いつみてもすごいと思わせるその感じ。そして精神的な力、本当に大切な類のもの。目には見えないけれど、感じることのできる力。人生が少し横道にそれるような瞬間に必要な力だ。そしてもちろん、持続する力。頂点に立ってそこに留まることが、そしてどういうわけかさらにうまくなり続けることがどんな感覚なのかを知っているのは、選ばれた数人だけだ」と続ける。

 この感動的なCMは、バイルズが後方宙返りの練習をしているホーム・ビデオ映像から過去のオリンピックでの勝利まで、彼女の伝説的なキャリアをたどっている。ビヨンセのナレーションはバイルズの才能と運動能力だけでなく、彼女の回復力も称賛している。“人生が少し横道にそれる”こととは、彼女が【東京オリンピック2020】で棄権を余儀なくされた“ツイスティ”(ねじり要素を行う際に一時的に空間認識ができなくなること)を暗示しているとみられる。バイルズの忍耐力は、その衝撃的な活動休止から今夏の大会での歴史的な活躍へと彼女を導いた。

 パリ大会でバイルズは、チームメイトのジョーダン・チャイルズ、スニサ・リー、ジェイド・キャリー、ヘズリー・リヴェラとともに米国を代表し、オリンピック3大会に出場した4人目の米国人女子体操選手となった。個人種目に先立ち、バイルズは団体種目で米国チームを金メダルに導いた。

 この新CMは、ビヨンセにとって今年のオリンピック2度目の登場となる。彼女は開会式で放送された、チームUSAを紹介するCMにも出演していた。この動画は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得したビヨンセのアルバム『カウボーイ・カーター』に収録されている「YA YA」(同ソング・チャート“Hot 100”で39位)の愛国的な別バージョンがBGMに使われていたが、バイルズのCMではウィリー・ジョーンズが参加した「Just for Fun」(59位)が使われている。バイルズがビヨンセと同じ米テキサス州出身の黒人女性であることを考えれば、ビヨンセがオリンピックで6個の金メダルを獲得した唯一のアメリカ人体操選手を励ますために声を貸したことは驚きではない。

 ビヨンセは、「シモーネ・バイルズは私をインスパイアしてくれるし、きっとあなたのこともインスパイアしてくれると思う。彼女の強さには自信があり、彼女の力には美しさがあり、彼女の物語には素晴らしい教訓がある。才気、それは簡単には手に入らない。ゴールド(メダル)への道のりは険しい。そして史上最高の選手は、(競技場に)出るたびにそのタイトルを賭けている。ベスト・ショットを狙え、世界よ。彼女は準備ができている」と語っている。

 体操女子個人総合決勝はすでにパリで開催され、バイルズが金メダルを獲得し、米国のオリンピック体操選手として史上初めて総合で2つの金メダルを獲得した(2016年と2024年)。2021年に金メダルを獲得したリーは銅メダルを獲得し、彼女とバイルズは複数の個人総合メダルを獲得した初の米国人オリンピック体操選手となった。

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