【急転直下】きゅうてんちょっかとはどんな意味?どんな状況で用いる言葉?その類義語や対義語は?

access_time create folder動画

落ちるようなイメージのある四字熟語、それが「急転直下」です。
しかし、この言葉に「落ちる」という意味はありません。

そこで、今回は「急転直下」の意味について解説します。
併せて、どのような場面で使用するのかも解説します。

「急転直下」とは

まずは「急転直下」の意味を解説します。

急転直下の意味

「急転直下」は情勢が急に変化して物事がに決着がつくことを意味する四字熟語です。

事態が急転して速やかに解決・結末に向かうことも意味します。
この言葉には状況が急変する意味の他に、物事が収束に向かうという意味も含まれています。

ちなみに「急転」は事態や状況が急激に変わることを意味する言葉です。
また、物事の状態が急変して決着に向かうことも意味します。
対して「直下」は真下という意味を持っています。
ここでは真下という意味ではなく、収束へ向かうことを意味していると言えるでしょう。

それらの熟語を組み合わせたのが「急転直下」です。

急転直下の用い方・例文

「急転直下」は現在の事態・状況から急激に変わって、解決・結末に向かうような場面で使用されます。

・例文1:部員が集まらずに廃部寸前だったものの急転直下、新人が10人も入ったことで部活の存続が決まった。
・例文2:就活で試験に落ちてしまったが急遽内定辞退者が出たことで急転直下、内定をもらえることとなった。
・例文3:客足が遠のいていたが、新しい発想で商品を開発したところ大繁盛の店となった。まさに急転直下だった。

このように「急転直下」は事態・状況が変わるだけでなく、一定のところまで収束するような場面に使用されます。

ちなみに「事態が急転する」「状況が急変する」のような表現もありますが、これらの言葉には決着の意味が含まれていません。
あくまでも「急転直下」は物事が片付くことを指して使用すると覚えておきましょう。

「急転直下」の類義語

ここからは「急転直下」の類義語を解説します。

一落千丈

「急転直下」の類義語には「一落千丈」があります。

「一落千丈」は地位や権威、価値などが一気に落ちることを意味します。
「一落」は一気に落ちることを意味する言葉です。
「千丈」は非常に落差のあることを意味する言葉です。

これらの熟語を組み合わせたのが「一落千丈」となります。
そのため、意味合いとしては「急転直下」に似ています。

光芒一閃

「急転直下」の類義語には「光芒一閃」もあります。

「光芒一閃」は事態や状況がいきなり変化することを意味します。
「光芒」は尾を引く光の筋や光の穂先のことを意味する言葉です。
「一閃」は瞬間的に光ることを意味する言葉です。

それらの熟語を組み合わせたのが「光芒一閃」となります。
こちらも、意味合いとしては「急転直下」に似ています。

「急転直下」の対義語

ここからは「急転直下」の対義語を解説します。

十年一日

「急転直下」の対義語には「十年一日」があります。

「十年一日」は長い間経っても何も変わらないことを意味します。
また、同じ状態がずっと続いて進歩や発展がない様子も意味します。
さらに、1つのことを忍耐強く守り続けることも意味する言葉です。

もともとは「10年という長い年月も結局は同じ日の繰り返しのようなものだ」という意味の言葉だったとされています。
それが転じて、何も変わらないことを意味するようになったのだとか。

その点で「急転直下」とは真逆の意味と言えるでしょう。

千古不朽

「急転直下」の対義語には「千古不朽」があります。

「千古不朽」はいつまでも価値を保ち続けることを意味します。
「千古」は遥か遠い過去のことを意味する言葉です。
「不朽」は失われることなく後の世まで残ることを意味する言葉です。

両者を組み合わせたのが「千古不朽」となります。
変化しないという点では「急転直下」の真逆の意味と言えるでしょう。

まとめ

「急転直下」は物事が急激に変化して、決着することを指します。
状況が変わって収束に向かうことを意味する言葉で、単に事態が急変することだけを指すわけではありません。

そこには「落ちる」などの意味も含まれていません。
そこは正しく使用できるよう、正しい意味を覚えておくと安心です。

  1. HOME
  2. 動画
  3. 【急転直下】きゅうてんちょっかとはどんな意味?どんな状況で用いる言葉?その類義語や対義語は?
access_time create folder動画
local_offer
FUNDO

FUNDO

ネットで話題になっているあれこれ、ちょっと気になる雑学など、暇な時間に見るのにちょうどいい話題をご提供します!

ウェブサイト: https://fundo.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。