【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.10「高知発のRIP DISHONORが関西の最前線シーンを熱くしている件」

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.10「高知発のRIP DISHONORが関西の最前線シーンを熱くしている件」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「高知発のRIP DISHONORが関西の最前線シーンを熱くしている件」

6月26日にRIP DISHONORが新曲「フレームアウト」をリリースしました。

RIP DISHONORは高知で結成した4ピースバンド。その完成度の高い楽曲が注目を浴び、高校在学時から県外のライヴハウスのイベントに出演したり、昨年は閃光ライオットファイナリストにも選ばれたりしました。そしてこの春より、拠点を関西に移して活動開始。今作は高校卒業して拠点移動後、初のリリースとなりました。

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.10「高知発のRIP DISHONORが関西の最前線シーンを熱くしている件」

心象風景を丁寧に、かつ独自の表現でまとめ上げる歌詞と、美しくてキャッチーなメロディラインが時に優しく、時に激しく流れ込んでくる楽曲。そしてそれを中学生時代から鍛え上げたライヴパフォーマンスで更に魅力を増して伝えてくれます。そして新曲「フレームアウト」はどうしようもない寂しさを感じる歌詞を、ときのり(Gt.Vo)の伸びやかな歌声とバンドという枠も超えたシンフォニックさが増したサウンドで表現した進化を感じる1曲となっています。

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.10「高知発のRIP DISHONORが関西の最前線シーンを熱くしている件」

私目線ですが、彼らの存在は関西の同世代バンドにとって大きな刺激になっています。高知から全国に音楽を着実に届けていた彼らは、関西の同世代のバンドの自主企画だったり、関西のライヴハウスやイベンターが期待のメンツとして集めるイベントに引っ張りだこです。恐らく関西のバンドからしたら自分達が彼らとどれだけ張り合えるのかというのを知りたいというのもあるのでしょう。そして彼らもそこに慢心などなく、関西ライヴハウスシーンのルーキーとして、ひたむきに進化を見せ付けていくライヴを質も量も展開しています。その切磋琢磨は始まったばかりですが、私は間違いなく関西のバンドのレベルが上がっていくと感じています。

そして彼らの活躍を見て、中四国のバンドと関西のライヴハウスとの距離が近くなればいいなとも感じます。関西シーンを語るコラムなので少し脱線しますが、中四国にも魅力的な10代のロックバンドが増えてきているんです。例えば彼らの学校の後輩である、壁に耳あり少女に夢ありというバンドも閃光ライオットのライヴ審査まで進出し、印象的なライヴを見せてくれました。

まだ音楽で地方から出て行くとなると東京という印象はありますが、今の関西シーンの勢いを考えれば、ライヴ熱を全国に届けるのに関西という選択肢を選ぶのはありです。なんなら私がこのように全国に発信しますし。もちろん地元で頑張り続けるのも素晴らしいですが、”中四国から関西を拠点に”という選択肢がさらに定着してもいいと思います。そんな思いを強くしてくれるきっかけとなったRIP DISHONOR。とは言えまだ関西に来て数ヶ月。これからの活動にも引き続き注目していきます。

インフォメーション

・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09

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