有限会社グリーンフーズあつみ(神奈川県川崎市、代表取締役:渥美和幸)が運営するキムチ専門店「おつけもの慶」。“あごが落ちるほど旨い”と銘打ち、「健康で美味しいライフスタイルの追求」をコンセプトに旬の野菜を使用し、その季節に合ったキムチを製造・販売しています。そんな「おつけもの慶」の“旨い”キムチへのこだわりや地産地消に向けた取り組みについて紹介するラウンドテーブル・試食会が2024年3月26日に開かれました。
定番の白菜キムチにはじまり、イカキムチや川崎が誇る春の伝統野菜を使った「のらぼう菜キムチ」など、おつけもの慶こだわりのキムチを実際に試食してきたので詳しくレポートしていきます。
川崎で知らない人はいない⁉ 1日1200個以上販売する地元に根差したキムチ専門店
「おつけもの慶」といえば、1日1200個以上売れる、川崎で有名な名物キムチを製造・販売しています。熟練の目利きで野菜を厳選し、職人が野菜に適した塩漬けを行うことで野菜の美味しさを最大限に引き出したキムチは、他にはない旨みと歯ごたえが特長。
2018年に「王道白菜キムチ」がかわさき名産品に、2019年にはキムチとして初めてかながわの名産100選に認定。その後も2021年に「元祖!おなかいっぱいイカキムチ」など数種類の商品がかわさき名産品に認定されるなど、神奈川・川崎を代表する商品となっています。2021年には京急川崎駅ホームに“駅ナカキムチ自販機”を日本で初めて設置するなど、おもしろい取り組みも進めています。
川崎の特産を活用!地元野菜のキムチで地産地消
地元の高校生とコラボしてキムチを商品化するプロジェクトを行うなど、地域に根付いた取り組みも進めているおつけもの慶。川崎の特産品や地元野菜のキムチを積極的に開発・販売することで地産地消にも貢献しています。当日は、有限会社グリーンフーズあつみの渥美和幸代表取締役、防空壕きくらげ農家・株式会社熱源の小山ひとみさん、セレサ川崎農業協同組合の安部啓司さんが登壇し、トークセッションも実施。川崎の都市農業についても語られました。
地産地消の取り組みのひとつが「のらぼう菜キムチ」。川崎が誇る春の伝統野菜「のらぼう菜」を使用して作られています。甘味があり、生で食べてもみずみずしい食感が特長の野菜ですが、収穫後すぐに工場へ運んで塩漬けすることで鮮度が保たれ、旨みが凝縮したキムチに仕上げられています。
「防空壕キクラゲキムチ」も川崎の特産を活用した商品のひとつ。防空壕キクラゲは戦時中に使われていた川崎市麻生区にある防空壕を活用して株式会社熱源によって栽培されています。株式会社熱源の小山ひとみさんは「おつけもの慶により防空壕キクラゲが広まっていて感謝している」と話していました。
当日はキムチ作りも体験。お手本を見てレクチャーを受けたあと、実際に白菜にヤンニョムを丁寧に塗っていきます。野菜の大きさとヤンニョムの配分を考えて塗るのがコツ。意外と簡単で、作業自体もいたってシンプルだったので、子どもと一緒にも楽しめそうです。作りたてをいただいてみましたが、野菜の鮮度やヤンニョムの辛さが際立つ印象でした。
いざ、試食!のらぼう菜やキクラゲ、名物イカキムチ…どれも素材が生きた味わい
試食会ではたくさんの商品が用意されていたので、実際に食べ比べてみました。
まずは「のらぼう菜キムチ」を試食。食感も良く、ヤンニョムはピリ辛。辛さよりも噛むごとにコクが広がる味わいでした。のらぼう菜との相性も抜群です。
続いて「イカキムチ」を食べてみると、魚介特有の臭みはまったくなく、歯ごたえを楽しめました。ヤンニョムの辛味とイカの旨味がマッチします。
注目していた「防空壕キクラゲキムチ」も実食。噛むたびにコリコリとした食感が楽しく、お酒のおつまみとしても活躍しそうです。
ちょっと変わり種の「クリームチーズのヤンニョム和え」」にも挑戦してみました。チーズが濃厚で後から甘みを感じられます。ヤンニョムのほど良い辛味がチーズの旨味を引き出し、ご飯はもちろんのこと、クラッカーと合わせても美味しそう。
おつけもの慶は「野菜の数だけキムチがある」をモットーとしているだけあって、定番からユニークなキムチまで、多彩なラインナップが楽しめます。2024年4月12日(金)からは新商品の「いい多幸キムチ」も販売が開始されるそう。こちらも要チェックです。