淡水域の絶滅危惧種の動物たちを描いたサステナブルな「手ぬぐい」がPANDA SHOPで発売

2024/02/03 11:30 ストレートプレス

世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)とチャートプロジェクト(chart project)は、OCS認証を取得したサステナブルな手ぬぐいを、WWFジャパン公式オンラインショップ「PANDA SHOP(パンダショップ)」にて1月31日(水)に発売した。

危機的状況にある淡水域の生態系の劣化

この商品が開発された背景には、最も危機的な状況にある生態系のひとつ「淡水域の生態系の劣化」が年々深刻化している実態があった。WWFが発表した「生きている地球レポート2022」によると、1970年～2022年の間に、水資源の過剰な利用や汚染の影響を受けて淡水系の生物多様性の豊かさを示す数値は83%も減少し、予断を許さない状況だという。

WWFジャパンでは、特に淡水域に大きな環境負荷を与えているコットン生産を持続可能にしていく活動を展開している。その活動のひとつに、身近な製品を通じて消費者への普及啓発を行い、意識変容を促していくというものがあり、今回の手ぬぐいの開発に至った。

繊維製品の生産は、水の使用や汚染、不適切な農薬などの使用による健康被害・児童労働などの人権の課題と繋がっていることが指摘される産業。特にコットンは環境負荷の大きさや、水リスクの高い地域での栽培が集中していることなどから高い注目を集めている原材料だ。

淡水域の生物多様性の回復を願い製作

「手ぬぐい chart project コラボ OCS認証」3,520円(税込)は、淡水域の生物多様性の回復を願い製作したオリジナル商品。

手ぬぐいには、年々深刻化する生物多様性の減少が水面で表現され、その厳しい自然の摂理の中でただ前を向いて与えられた今を生きる、ヤリタナゴ、カワゴンドウ、カバ、ビロードカワウソ、インドガビアル、アマミイシカワガエル、マナヅル、バラシンガジカなど、絶滅の危機にある淡水の生き物たちの姿が、tegusuのデザイナー藤田雅臣氏によって力強く描かれている。

商品には、生き物たちの現状を説明しているchart projectデザインのオリジナルリーフレットが同梱されている。

OCS認証を取得した商品

この手ぬぐいは、オーガニック繊維製品のトレーサビリティを確認する国際認証である“OCS認証”を取得している。これは、オーガニック生産されたコットンが、農園から紡績・縫製・染色などの過程において、通常生産されたコットンと混ざらずに流通・加工されたことを示しており、また最終製品から農園までのトレーサビリティが確保されたことの証明だ。

WWFジャパンは、2023年11月27日(月)にブランド・小売業として「OCSでのブランド認証」を取得している。

chart projectは、社会課題を表すデータのグラフの線を活かし、その課題が解決されたイメージとしてアート作品に生まれ変わらせるプロジェクト。社会課題の事実やデータをアートとして身近に感じてもらい、自分の課題として社会課題をとらえ、その解決のためのアイディアを創造してほしいという思いから誕生した。

「手ぬぐい chart project コラボ OCS認証」を手に入れて、淡水域の生物多様性の減少やコットン製品の環境課題について考えてみては。