【第一回唐揚げ選手権】500円で大量に魚をゲットしたので唐揚げにした結果 →唐揚げにして美味しい魚はアイツだ!

前回、500円(税込)の未利用魚大量詰め合わせボックスをご紹介しました。

今回はそのお魚たちを唐揚げにして、「唐揚げにしたらどの魚が美味しいのか?」を決める唐揚げ選手権を開催したいと思います。

魚の下処理

今回の子たちは小魚なので、ウロコは落としません。

ウロコを落とす必要がなく、むしろウロコありのほうが美味しくなる子が多いのが小魚の良いところですね!

捌き方は頭から胸ビレ後ろを通るように切り込みを入れ、頭を折り曲げて引っ張ります。こうすると内臓ごと頭が取れるので楽です。

ちょっと手間ですが、イサキやネンブツダイなど、ヒレが硬い子はハサミでヒレをチョキチョキしたほうが良いです。

ネンブツダイは口に刺さる程度で済みますが、イサキのヒレは本当に硬くて、喉につまらせると命の危機を感じるレベルで危険ですので、取ってから調理しましょう。

未利用魚の唐揚げ

塩をふり、小麦粉と片栗粉を半々ぐらいで混ぜた粉をまぶして揚げます。ちなみに二度揚げしました。唐揚げは絶対に二度揚げするのが私のポリシーです。

映えのために、エラと内臓だけ取り除いた姿揚げの形にしてますが、これだと面倒くさいうえに衣がはがれやすく、唐揚げとしての味は落ちる気がします。

先に述べた方法で頭と内臓を一緒に落とした後、できれば開きや切り身にしてから調理したほうが、簡単なうえに絶対美味しくなるのでおススメです。

ネンブツダイ

釣りの外道で、釣りあげてコイツだったらガッカリ魚ランキングの上位に食い込む子です。

唐揚げにすると美味しいでもおなじみの小魚ですね。

まず10cmぐらいの大き目の個体は背骨とヒレが硬くて危険! 手間ではありますが、ちゃんとヒレを取り、開いて、背骨までサックリ揚げる必要があります。

5cmぐらいの子もちょっと背骨が硬いけど、硬めの煮干しぐらいなのでまぁ許容範囲です。

でも味は美味しい!! ウロコつきの皮が香ばしくて、身はふっくら柔らかく、白身魚の旨みが濃厚です!!

ご飯ではなく、スナック菓子的なつまみ系にピッタリの味です。冷めても美味しい!!

唐揚げランクA

チダイ

鯛科の魚の姿揚げはやっぱり見た目が華やかですね!

幼魚とはいえ、ある程度大きくなった鯛のウロコはやっぱり食べられませんね。いや、食べられるけど飲み込むのに苦労する感じです。

でもウロコがあるおかげで蒸し焼き状態になり、味が濃くなっている気がします。

とはいえ鯛は4日ぐらい寝かせたほうが断然美味しく、今回の子は熟成が足りていないので、ちょっとうま味が弱いですね。

美味しいは美味しいけどぶっちゃけ塩焼きと変わらないですね。揚げ物にする必要性が感じられない。

よって唐揚げランクはBです。

チダイは旬だし唐揚げよりも昆布締めにして食べたかったです。

ムツ子(ムツ)

続いては高級魚ムツの幼魚・ムツ子です。

背骨は硬めだけど食べられなくはないです。が、ところどころ口に障るので、避けたほうが無難でしょう。

ふっくら柔らかく非常に上品な白身魚です。

でも上品すぎて唐揚げにはあまり合わないかも。

天ぷらだったらむちゃくちゃ美味しくなりそうな味です。

上品すぎて物足りないため唐揚げランクはBです。

カイワリ

次は個人的に世界最高峰に美味しい魚・カイワリです。

背骨は硬いので食べません。焼き魚のように開いて骨を外して食べます。

アジ科なので豊かなうま味が濃く、しかし上品な味です。大変美味しゅうございます。

が、唐揚げがベストな調理法かどうかは甚だ疑問です。

なぜならコイツは刺身がSSSランクだから。カイワリは刺身で食べるのが一番です。

カイワリ自身のポテンシャルが高すぎるので唐揚げも文句なく美味しいのですが、別に唐揚げで食べなくても良いかなという感じです。

よって唐揚げランクはBです。

ミナミハタンポ

続いては海釣りの外道・ミナミハタンポです。

無名の不人気魚ですが、実は高級魚顔負けの絶品魚との噂。どんな味なのでしょうか?

まず、頭と骨は硬すぎて食べられないので、はずして食べましょう。

タラのように身離れの良いホクホクした身質で、クセのない万人受けするうま味たっぷりの白身魚です。

でもこの個体が特別なのか、そこはかとなく石鹸のような独特の匂いがするような……?

食味的にも匂い的にも、唐揚げよりも中華風の蒸し物で食べたほうが美味しいかも。

唐揚げランクはCです。

ヒラゴ(ヒラマサ)

ヒラマサの幼魚・ヒラゴの唐揚げを頂きます。

この子も背骨が硬いので開いて食べます。

衣が落ちてしまってほぼ焼き魚状態ですが、香ばしく揚がった皮と、白身魚と赤身魚のイイとこどりのようなうま味たっぷりの身の相性がバツグンに良いです。

これは素揚げや焼き物ではなく、唐揚げにすることに意味があります!!

唐揚げランクはAですね。

でもヒラゴは刺身がとてつもなく絶品なので、新鮮な子を手に入れたらやっぱりお刺身で頂きたいですね。

うりぼう(イサキ)

続きまして、高級魚イサキの幼魚・うりぼうです。

映えのために背ビレを残していますが、ハサミで切り落としてから食べましょう。

先にも述べましたが、イサキのヒレは非常に硬く、喉に引っかかると大変危険です!

唐揚げ感は全くないけど、ウロコと皮が蓋の役割りを果たし、身が蒸し焼きされたようにふっくらと仕上がっています。

頭は特に美味しい。硬いけど香ばしくて味が濃くてめちゃウマ。

上品で繊細ながらも濃厚な白身魚のうま味がたっぷり詰まっていてめちゃウマ。さすがイサキ。

でも塩焼きや素揚げでよくね? 感も否めないので唐揚げランクはA。

しかし南蛮漬けにするとSSSランクに化けます。

うりぼうの南蛮漬けはうっとりするほど美味しいので、一度は食べてみてほしいです!!

タカベ

うりぼうとちょっとだけ似てるお魚・タカベです。

夏のタカベは脂がノリノリで、塩焼きが非常に美味しく人気なので、良型の子は結構なお値段で売られています。

タカベうっま!!!!!!!

ふっくらしてて、香ばしい皮に負けないくらいうま味が強い!!

唐揚げランクA。

でも揚げてしまと、せっかくのタカベの美味しい美味しい脂が分かりづらくなってしまうので、タカベはやっぱり塩焼きで食べるのがいいかも。

塩焼きはランクS。

メバル

続いては可愛い可愛いメバルの幼魚です。

この子は頭から丸ごとバリバリ食べられます。

キンメダイのようなうま味があるものの、衣の味に負けてしまって、ぶっちゃけよく分かんない。

この子はさっと素揚げするほうが良いかもしれないですね。

唐揚げランクはBです。

サバ

お次はみんな大好きサバです。

この子も衣がとれて素揚げ状態になってしまいました。

うっっっっま!!!!!!!!

青魚の野趣あふれる皮目のうま味と衣の香ばしさの相性がバッチリで、もうそれだけですでに美味しい。

しかしながらその旨さを凌駕する身の美味しさがヤバい。

塩ふっただけの味付けでなんでこんなウマいん!?!?!?!?!?!?

揚げることでサバの臭みも消えたので、青魚が苦手な人でも唐揚げなら美味しく食べられる気がします。

唐揚げランクは文句なしのS!!!!!

衣との相性がとにかく良く、竜田揚げにしても至福の食べ物になる予感です。

イワシ

最後はイワシです。サバと同じく超ドメジャーな魚ですね。

ナニコレうっっっま!!!!!!!!!!!!

正直私はイワシの匂いがちょっと苦手であまり好みの魚でなかったのだけど、唐揚げにしたらうっっっま!!!!!!!!

余分な臭みやクセが抜けてうま味だけが残ったみたい。

イワシってこんなに美味しい魚だったのね!!

外はパリパリ、中はふっくらで、唐揚げの良さを体現し尽くした一品です。

文句なしのSランク。

第一回唐揚げ選手権感想

個人的にはサバの唐揚げがいちばん美味しく、続いてイワシが美味しかったです! ヒラマサも美味しかったので、青魚などちょっとクセのある魚のほうが唐揚げに合うのかもと思いました。

番外編になりますが、うりぼう(イサキの幼魚)は南蛮漬けにすると旨さSSSランクになるので、うりぼうを手に入れたらぜひ試してほしいです!

未利用魚詰め合わせボックスは未知のお魚を色々な調理法で味わえて大変お得です!

魚屋でみかけたらぜひ購入し、楽しんでみてください!

※画像は全て筆者撮影

■魚購入場所→海鮮市場マルモト
https://www.0-to.com/[リンク]

(執筆者: ゆずくん)

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