正直ここまで凄いウナギだとは思わなかった! 炭火で焼くウナギとジビエが最高すぎる件 / 新宿寅箱

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ウナギとジビエで酒が飲みたい。可能なら強めのパワフルな日本酒と赤ワインをオーダーし、ウナギとジビエを食べては酒を飲み、ウナギとジビエを食べては酒を飲み、それを何度も繰り返して、しみじみと心から「うんめぇなァ!」と思いつつ食べ進めたい。

炭火で焼くウナギとジビエの居酒屋『新宿寅箱』

いつも店舗の前を通りつつ、なかなかタイミングが合わず入れなかった居酒屋『新宿寅箱』(東京都新宿区新宿5-10-6)に入ったら大正解。ウナギも、ジビエも、どちらも堪能できた。しかも全部炭火焼き。そして酒もこだわりを感じるラインナップ。食べる前から「ゲキウマ確定」な気持ち。

強い日本酒らしさを楽しめる逸品

最初にオーダーしたのは、ウナギの蒲焼きの上(2800円)、鹿の炭焼き(1650円)、そして日本酒の飲み比べセットの高ランク(2280円)。日本酒の飲み比べはランクによって値段が変わるが、今回は高ランクの2280円をオーダー。

おそらくどのランクも美味だと思うが、高ランクオーダーして大正解。なみなみと注いでくれた日本酒は表面張力でギリギリこぼれない感じのサービスっぷり。飲めばどれも優しいながら、強い日本酒らしさを楽しめる逸品。

絶対に間違いない「鴨とセリのお浸し」

店主によると、炭火で焼くので時間がかかるため、サッと出せる料理も食べたほうが良いとのこと。それであればと、鴨とセリのお浸し(700円)をオーダー。

これがもう、オーダーして大正解。アツアツの焼きたて鴨肉はツヤツヤしてて艶やか、そして薫り高い。その下に丁寧に仕上げられたセリがあり、一緒に食べれば、ウマさ極まる。

そこにあるのは温もりと濃い旨味と薫り

あまりにもウマすぎる。いっさい鴨の臭みや雑味はなく、そこにあるのは温もりと濃い旨味と薫り。かなり艶々してて肉汁たっぷりなのに脂っぽさを感じないのは、バツグンにみずみずしく心地よい食感のセリのおかげか。これ絶対に食べてほしい料理のひとつ。ライスにも合いそう。ちなみに、ライスが食べたかったら出すことも可能だという(笑)。

ウナギとジビエのために赤ワインの飲み比べセットをオーダー

あまりにも鴨とセリのお浸しのおいしさが極まっていた影響で、日本酒の飲み比べセットがカラに。酒が進む、進む、進む! 鴨とセリのお浸しは酒泥棒すぎる! ということで、ウナギとジビエがくる前に、赤ワインの飲み比べセット(1600円)をオーダー。

そこにある濃縮された強い旨味

そしてついにやってきた、ウナギの蒲焼き。食べる前の段階で食欲が暴走しそう。なぜなら、ウナギとタレの焼けた薫りが嗅覚から食欲をガツンと刺激するから。さっそく箸でつまんでみると、伝わる振動が知っているウナギと違う。なんかパリッとしてる?

永遠に食べ続けたい『新宿寅箱』のウナギ

食べてみると……。ウホッ♪ これヤヴァイ! タレがシミシミでふわっとした白身、そして極限までパリッパリに焼かれた皮のクリスピー度、相反するフワフワとパリパリ、そしてそこにある濃縮された強い旨味。

たまらんっっっっっっっっっっっっっ! 食べるとフワパリ! 食べるたびにフワパリ! 終わらないでほしい、このフワパリ、永遠に食べ続けたい。可能なら毎日! ずっと!! ちなみに関西式の焼き方なのだという。確かに関西式の鰻重はガッツリ焼いてクリスピー度が高いし!! 言われてみれば!! これもそうか!

食べればジビエを超えたジビエがそこに

ウナギのあとにやってきたジビエもヤヴァイ。箸でつまむと、シカ肉の断面に箸先がズズッと沈むのよ。箸で持っただけで、肉に箸が埋まる。そしてジュワッと肉汁があふれる。食べる前から期待が爆アゲ。そして食べればジビエを超えたジビエがそこに。うんめぇえええええ!

ウマイと心から思える店って貴重だし希少

口に運ぶたびに肉汁大放出。そしてそれを赤ワインで流し込む。キュンと引き締まる心地よい渋味が鹿肉を旨味を昇華。たまらん。ひとつひとつの料理に妥協の「だ」の字が存在しない。

こういう、どれを食べてもしみじみウマイと心から思える店って貴重だし希少だなァ。と思ったのであった。また行きたい。また行く。


(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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