ブギウギ第13週振り返り:愛助の励ましで歌と自分を取り戻すスズ子
昨年25日から始まった『ブギウギ』第13週が終わった。スズ子(趣里)と愛助(水上恒司)の愛の物語とともに、スズ子が再び慰問の旅に出かけるまでが描かれた。
坂口(黒田有)は愛助を献身的に世話するスズ子に心打たれ、三鷹に家を借り上げ、一緒に生活してもらうことを決める。そこでささやかな幸せを手に入れたスズ子は、慰問の依頼を引き受けることをためらってしまう。それは愛助と離れたくないからだった。
ある日、空襲警報で駆け込んだ防空壕で、スズ子の歌声が殺伐とした空気を和ませる。愛助は「福来スズ子の歌声は生きる糧、生きる希望になる」と訴える。スズ子はこうして再び、歌への気持ちを取り戻すのだった。
ネットでは、愛助の説得と、スズ子の心情について
・本気でスズ子の歌で世界が変わるって思ってるから自分の傍にだけ置いておけないって 最高の推しだな
・ここ愛助には死なないで欲しい。スズ子と2人でずっと幸せに暮らしてて欲しい
・失うことを恐れる女性から、万人を音楽で癒す歌姫スズ子を取り戻すの、じんと来た
といった声が寄せられている。
スズ子の歌声に惹かれて好意をいだくようになった愛助。その生活を手放したくないあまり慰問を断るスズ子。そんな愛助に励まされて自分を取り戻すスズ子。この2人の関係があまりに愛おしい。そして「愛助」という名前もまた、日ごろはスズ子に支えられているように見えて、スズ子を“愛で助ける”キャラクターそのものという感じがする。
その素直な優しさが、スズ子の拠り所だっただけに、この先別れが来ると思うと切ない。
・愛助の包容力が日に日に増していく、不器用な2人が支え合いながら一生懸命生きてる姿に胸打たれた…
・愛助は本当に愛の人なんだね 誰も憎まず、いつも静かに世の中を解かろうとしてる
・愛助くんの体の弱さで兵役落とされると戦争のせいで歌を歌えない状況のすず子 行き詰まったときに出会った二人。この時でしか恋でお互いを支えられなかった。短くともそれは運命だったよね
愛助との日々の輝きが眩しければ眩しいほど、失ったときの落差は大きい。だがその別れは、戦後の大スターであり国民的歌手・スズ子の飛躍にとっては、決して無駄ではないものなのかもしれない。
年始は4日から。これからどんな物語が見られるのか楽しみだ。
(執筆者: genkanaketara)
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