Mithraと横浜国立大学、教室などの状況を可視化・管理する学内環境システム開発。教育機関のDX化を推進
株式会社Mithraと横浜国立大学は、学内情報をデータ化し、管理を行うデジタルプラットフォーム構築へ向け、学内環境システムを共同開発しました。
まずは、学内の各教室における「情報の可視化」と「管理の仕組み」に着眼し、システムを開発。これらのシステムをベースに、ほかの学内情報や管理システムを構築・連携していくことで、同大学のさらなるDX化を加速する構えです。
共同開発の背景
横浜国立大学では、研究の一環として学内の情報を取得・分析するさまざまな取り組みを行ってきました。しかし、学内情報をいかに学内ユーザー(学生や教授など)に“見える化”し、学内の“DX化”を実現するか、という課題があったといいます。
また、学内の事務作業の多くがいまだにDX化されていない状態で、非効率な作業が多数発生していることも課題でした。
そこで、株式会社MithraはDX化に関わる独自のノウハウと技術面での支援を、同大学は研究で培った技術や情報を提供することで、“見える化”だけではなく“業務効率化”といった観点でも学内の総合的なDX化を進める方向で合意。これらの背景を踏まえ、共同開発に着手しました。
教室などの情報を可視化するシステム
「情報の可視化」にあたり、横浜国立大学の各教室に設置されているWi-Fiに、Wi-Fiセンシング技術と機械学習の仕組みを組み込みました。これにより、各教室の利用人数をリアルタイムで推測するシステムを構築。アプリケーション上で確認できるようになりました。
また、環境センサーを組み込み、分析することで、ユーザーは教室の詳細な情報を取得可能に。その結果、空き教室の確認が容易になり、食堂などの混雑状況も把握できるようになりました。
事務の人へ向けた教室管理システム
「管理の仕組み」に着眼した開発においては、上記システムと連携する形で、各教室の使用状況を大学事務の人々が管理する教室管理システムを構築しています。
これまで、教室の予約や利用状況を管理するには、さまざまな角度から情報を確認する必要があり、複数の紙媒体を用いての管理業務が課題でした。
また、カレンダーアプリなど既存のサービスではこれらを管理をすることが難しく、紙での管理からの移行ができない状況にあったといいます。
教室管理システムにより、一元的なデータをさまざまな角度から確認でき、授業の予約処理や教室の使用状況の確認が容易になったことで、日常的な業務効率化につながる結果が得られたようです。
株式会社Mithraについて
株式会社Mithraは、DXコンサルティング、アプリ/システム開発、マーケティング支援などをワンストップで提供するスタートアップ企業です。
サービスのひとつに、人々の生活に関わる社会をデジタル化し、それらをつなげる基盤を構築する「Mi VITA」があります。
「Mi VITA」では、データを効率的に収集するIoT、多種多様なデータを分析するAI、情報の完全性を担保するブロックチェーンなどのコアテクノロジーを提供しています。
横浜国立大学との共同開発は、「Mi VITA」の導入事例のひとつ。このほか、パートナーであるドクターズ株式会社とオンライン医療プラットフォーム「Doctors Station」を共同開発しています。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000115879.html
株式会社Mithra 公式サイト:https://mithra.jp
(文・Higuchi)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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