病院の安全性強化に貢献、AI警備システムの国内初の実証実験が開始
世界トップクラスの行動認識AIを独自開発する株式会社アジラは、4月より河北総合病院・分院に、AI警備システム「アジラ」を試験導入し、患者の転倒・事故等の早期発見、夜間診療時間の警備の質の向上を目的とした実証実験を開始しました。
世界トップクラスのAI警備システム「アジラ」
「アジラ」は、世界トップクラスの行動認識AI技術を基にしたAI警備システムです。これにより、転倒やふらつきの早期発見など緊急時に迅速に対応できる体制を整え、夜間の見回り等の負担軽減などにも繋げます。既存のカメラをAI化し、異常行動(転倒、卒倒、ケンカ、破壊行動)や不審行動(千鳥足、ふらつき、違和感行動)を検出したときのみ、瞬時に映像を通知することができるため、映像をモニタリングする警備員の業務を軽減でき、見逃しや見落しも無くすことができます。
将来的には、院内のカメラに「アジラ」を導入することで、病院患者の安全確保やスタッフの負担軽減を目指すとのことです。
今回の実証実験の概要
今回の実証実験は約2ヶ月間行われます。概要は下記のとおりです。
期間:2023年4月~2023年6月
場所:河北総合病院および河北総合病院 分院の外周
対象カメラ台数:17台
検証内容:AI警備システムアジラを利用した異常行動検知
事件事故の予兆行動を検知する、特許取得の「違和感検知」
各カメラのAIは画角に映る通常行動を自律学習しており、そこから逸脱した動きを「違和感」として検知します。不審な行動や、予期しない危険行動を網羅的に捕捉し即時通知することで、事件事故の未然防止に繋ぎます。
AIの眼で24時間365日モニタリング
AIが数百台規模のカメラ映像をモニタリングするため、人の眼だけでは捉えきれない些細な動きも見逃さず、広範囲をモニタリングすることができます。異常が起きた際には自動で検知、即時通知をしてくれるため、見落としも軽減します。
初期コストは0、サーバー1台で50台分の映像を処理
「アジラ」の警備システムは、既設のカメラをそのまま利用することが可能で、導入の障壁となりやすい初期コストの負担がありません。サーバー1台で最大50台分のカメラ映像を解析できるため、大規模な施設では運用コストも安価です。
安心安全なネットワーク環境で利用可能
ローカルで完結するネットワーク構成により外部へ映像流出するリスクを低減。セキュアな環境での利用が可能です。
背景には患者の安全確保の重要性増
国内病院における「アジラ」の本格実証実験は初めての取り組みです。現在の医療現場では、高齢化社会に伴う転倒事故の増加や緊急時の迅速な対応が不可欠であり、病院における患者の安全確保が今まで以上に重要な課題となっています。
さらに、医療スタッフの業務負担も増加傾向にあり、夜間の見回りや緊急対応が求められる状況も厳しさを増しています。このような背景を踏まえ、河北総合病院では導入にいたりました。
株式会社アジラは、今後もさらなる快適な施設を実現するプロダクトにアップデートしていくとしています。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000145.000043312.html
(文・中西南美)
ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。