【京都府南丹市】美山かやぶきの里を灯籠の光で彩る「雪灯廊」を開催！幻想的な景観を楽しもう

京都生まれ京都育ちのライターが、京都府南丹市の情報をお届け。今回ご紹介するのは、1月25日(土)〜2月1日(土)の期間、美山かやぶきの里で開催されるイベント「雪灯廊」。夜の美山かやぶきの里を幻想的な光で包み込むイベントをチェックしよう！

日本の原風景が残る、美山かやぶきの里

京都市内から車で約80分のところにある、南丹市美山町の北集落、美山かやぶきの里。

ここには、約220年前(江戸時代)〜150年前(明治時代)に建てられた、茅葺き屋根の家屋が多く残され、今も、50戸ある家屋のうち39棟が茅葺き屋根だ。

主屋は南向きに、由良川の流れに平行するように配置され、「北山型民家」と言われる民家の特徴は、間取りが田の字型、壁や戸が木造り、上げ庭と言われる土間であること。

伝統的技法による建築物群を含めた歴史的景観の保存度が高く評価され、北集落は1993年12月8日に、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。

以降、集落の住民により、かやぶきの里保存会や有限会社かやぶきの里が組織され、歴史的景観の維持管理、住民生活の保全が行われている。

集落の人々が、灯籠の光で訪れた人々をおもてなし

美山の冬は厳しく、毎年冬になると1m以上の雪が積もり、美山かやぶきの里を訪れる人も少ない状況が続いていたという。

そのような中で、集落の人々が、冬に訪れた人々を雪で作った灯籠の光でおもてなししよう、という思いで始めたイベントが「雪灯廊」だ。

雪灯籠による幻想的景観

「雪灯廊」は来訪者の人々、地元住民、都市部からのイベントサポーターなどが作る雪灯籠によって、美しい景観が創り出されるイベント。

期間中の17:00～19:30には、雪灯籠、路地行燈約80基、LED灯籠約200基等の灯籠が点灯し、夜のかやぶきの里をあかりで演出。

また、約20軒のかやぶき民家がライトアップで彩られる。

雪化粧をしたかやぶき屋根の美しい姿が楽しめるだろう。

「雪灯籠づくり体験」を実施

期間中の15:30～19:30には、雪灯籠をつくって会場に並べる参加型イベント「雪灯籠づくり体験」を実施。

参加方法は当日受付で、協力金として1回100円(レンタルバケツ、レンタルスコップ、ろうそくの1セット)が必要となる。なお、積雪がない場合等、天候次第で中止となる可能性がある。

「あったか屋台」が毎日登場

イベント期間中は、地元食材を使用したあったかメニューが並ぶ「あったか屋台」が毎日登場する。営業時間は14:00～19:00頃。冬の寒さの中、心も体も温まる屋台の食事を堪能しよう。屋台のメニューは、「雪灯廊」HPで確認を。

「冬の打ち上げ花火」を開催

また、1月29日(水)の18:30〜、「冬の打ち上げ花火」が開催される。

花火の打ち上げは約5分間程度の予定。ライトアップされた「美山かやぶきの里」の景色とともに、冬の夜空に上がる花火を楽しんで。なお、「冬の打ち上げ花火」開催当日は混み合うため、道路の横断に注意しよう。

日帰りツアーを販売中

現在、JR京都駅から美山町までの往復バスと、「雪灯廊」会場で使用できる1,500円分の屋台チケットがセットになった日帰りバスツアー「京都駅発着バスで行く美山かやぶきの里雪灯廊日帰りツアー」を販売している。価格は1人11,000円(税込)で、申し込み締切日は催行日7日前となっている。

ツアー当日は、14:00にJR京都駅八条口貸切バス バスターミナルを出発し、15:30に「道の駅美山ふれあい広場」に到着。

道の駅には、「美山のめぐみ牛乳工房」や

地元の特産品販売をしている「ふらっと美山」などがあり、お土産購入にはぴったりのスポットだ。

そして、16:20から45分間、地元ガイドが案内する「かやぶきの里ガイドツアー」にて、「お土産処かやの里」から集落の中心部までを案内。

17:05からは、「雪灯廊」の自由見学タイムだ。この時期だけの美しい冬の景色を楽しもう。自由時間は約2時間あるので、ゆっくりと見学できる。お腹が空いたら、屋台チケットであたたかい美山グルメを味わって。そして19:00に美山かやぶきの里を出発し、20:45にJR京都駅着の予定となっている。

申込やツアーの詳細は、「雪灯廊」HPの「体験ツアー」のページで確認しよう。

雪灯籠が美山かやぶきの里を美しく彩る「雪灯廊」に参加してみては。

■美山かやぶきの里
住所：京都府南丹市美山町北
雪灯廊 HP：https://yukitouro.jp
※イベント期間中の16:00～19:30の時間帯について、かやぶきの里駐車場は全て事前予約が必須となり、予約無しでは駐車場が利用できなくなっている