「闇バイト」という呼称を改めるべきではないか 「オールドメディア」の力を今こそ示すべき
闇バイトの犯罪はあとを絶ちません。2024年では関東、東京・神奈川、千葉、埼玉で相次ぐ闇バイトの事件で合同捜査本部が設置されたほどです。
拙著『特殊詐欺と連続強盗』(文春新書)特殊詐欺と連続強盗 変異する組織と手口 (文春新書 1455) | 久田 将義 |本 | 通販 | Amazonでは、特殊詐欺・連続強盗がなぜこのような蔓延したのかを歴史的に解説していますが、さらにここでは警察行政に提案を一つしたいと思います。
まず、「闇バイト」という名前が軽すぎるという点です。警察庁は半グレを「準暴力団」と呼称を変えたり、ネーミングに関しては良い悪いは置いておいて積極的に行ってきました。準暴力団と同義語に共生者、周辺者などという単語も捻出しました。
2024年の8月から去年までの東京、神奈川、千葉、埼玉の事件を振り返ってみます。
・8月29日 千葉県八千代市の質店 強盗
・8月31日 さいたま市の住宅 強盗
・8月31日 神奈川県厚木市の中古ブランド品店 強盗傷害
・9月3日 神奈川県鎌倉市の質店 強盗傷害
・9月18日 さいたま市の住宅 強盗傷害
・9月26日 千葉県船橋市の住宅 強盗傷害
・9月28日 東京 練馬区の住宅 強盗傷害
・9月30日 東京 国分寺市の住宅 強盗傷害
・10月1日 埼玉県所沢市の住宅 強盗傷害
・10月9日 千葉県船橋市の住宅 強盗傷害
・10月15日 横浜市青葉区の住宅 強盗殺人
・10月16日 千葉県白井市の住宅 強盗傷害
・10月17日 千葉県市川市の住宅 強盗傷害
2024年8月から10月の一都三県でこのようなパターン化している事件が起きるのは異常としか言いようがありません。これらは「バイト」と言った表現片づけられるものではなく、れっきとした犯罪です。
こういった犯罪に手を染めるのは、犯罪に無知な20代の若年層です。SNSの普及、テレグラム、シグナルといった通信アプリの登場はこういった状況に拍車をかけてきました。そしてテレビ、新聞が報道する「闇バイト」という呼称も一つの要因になっていると思っています。
「もしすぐ金が手に入るバイトがあれば僕も問い合わせをしてしまうかもしれません」(20代男性)。せめてもの対策として、警察庁がホームページで警告しているように、(『いわゆる「闇バイト」は犯罪実行者の募集です』と明記してある)メディアの側、特にマスであるテレビ、新聞も「闇バイト」を「犯罪実行者募集」というように変えて、報道できないものでしょうか。
わざわざ警察庁のホームページをのぞく若者は多くはないはずです。オールドメディアなどと呼ばれ風向きがきつい中、今こそ「オールドメディアの力」を示しても良いのではないでしょうか。(文@久田将義)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
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