派遣村が日比谷公園から撤退 ~ボランティアを励ましたい演奏家~

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2009年1月5日、日比谷公園に設置されていた、仕事も住む場所もない人たちが集まった派遣村。派遣企業のスタッフだったが仕事をふられなくなり、収入がなくなった人が集まることから、派遣村と呼ばれるようになった(実際は派遣スタッフではなかった人もいたようだが……)。

そんな派遣村に、ひとり男性があらわれた。匿名希望の、演奏家の男性である。彼は、「みんなを励ますためにここにやってきたが、派遣村の村民よりもボランティアの人たちを応援したい。応援したい割合をいうと、30~40パーセントは村民、60~70パーセントはボランティアに向けて応援(演奏)している」と語ってくれた。

派遣村の入り口でタイコをたたく彼の音色は、作業をしている多くのボランティアの耳に入ったはずだ。「何か自分にはできないものか」と思っても、行動に移すことができない人がほとんどななか、少しでも力になろうと行動する彼のような人たちがいること自体、これからの未来は明るいといえるのかもしれない。

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