新潟県長岡市に本社を置く岩塚製菓株式会社と、予約が取りづらいお店として有名な銀座のイタリア料理店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」のオーナーシェフ落合務氏がコラボ

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新潟県長岡市に本社を置く岩塚製菓株式会社と、予約が取りづらいお店として有名な銀座のイタリア料理店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」のオーナーシェフ落合務氏がコラボ

同シェフ監修による新商品「RISOUNO!(リゾーノ!)」発売を記念したイベントが、3月13日にホテル ニューオータニ長岡で行われた。

当日は、岩塚製菓株式会社の代表取締役社長を務める槇春夫氏や落合シェフに加え、イタリア共和国 プロセッコDOC保護協会のターニャ・バラッティン氏、イタリア大使館 貿易促進部の大道敏子氏、吉乃川株式会社 代表取締役社長の峰政 祐己氏らが出席。

「RISOUNO!」における開発秘話や、ワインや日本酒とのペアリング、参加者同士の歓談が催された。

「イタリア料理にお煎餅をぶつける」という斬新な試み

開会に先立ち、まずは岩塚製菓の槇社長から冒頭の挨拶がなされた。

「昨年で創業75周年を迎え、『米菓』という日本固有の食文化を広めてきたが、この度、偶然にも落合シェフとのご縁があり、イタリアの食文化と融合した全く新しい商品『RISOUNO!』を作ることができた。また、世界一の出荷数量を誇るスパークリングワイン『プロセッコDOC』の生産者団体からターニャさん、そして長岡で470年の歴史を持つ日本酒醸造の老舗・吉乃川からは社長の峰政さん、蔵元の川上さんにお越しいただいて、本当に感謝の気持ちで胸があふれている。イタリアのワインと日本酒を堪能しながら、ぜひ『RISOUNO!』も手に取ってもらって、美味しさを存分に味わってほしい」

乾杯の挨拶は落合シェフが務め、「ついこの間も岩塚製菓がテレビで取り上げられていて、本当に素敵な会社だなと思っていた。こういう会社があってこそ、『イタリア料理にお煎餅をぶつける』という斬新な試みに挑戦できたのではと感じた。私も『お煎餅を食べるのは好きだけど、作ったことはない』という状態から始まったが、社長はおろか社員の方も非常に熱心な姿勢が印象に残っている。こうして皆さんの前で『RISOUNO!』とお酒のペアリングを楽しんでもらえる機会を作っていただき、本当に嬉しく思う」と述べた。

開発担当の熱心で真面目な姿勢が「RISOUNO!」を生み出した

歓談を挟み、次に行われたのは「RISOUNO!」の開発秘話や思いについて話し合うトークセッションだ。

ステージには落合シェフと商品開発に携わった岩塚製菓の社員らが登壇。

落合シェフは「今回のお話をいただいた際、最初は受けるかどうか迷っていたが、壇上に上がっている岩塚製菓の社員の皆さんがとても熱心かつ真面目だったため、ぜひ引き受けたいと思った」と語った。

試作品を作り上げるだけでも1年半を費やしたという「RISOUNO!」。

「お煎餅の中にどうやってイタリア料理を持ってこようか考えた」と言う落合シェフがフレーバーに選んだ「チーズと黒胡椒のカチョエペペ風」、「にんにくと唐辛子のペペロンチーノ風 」、「バジルとにんにくのジェノベーゼ風」は、どれもトマトが入っていないのが特徴だ。

「トマトを使っていないイタリア料理の方がリゾットにも合うだろうと思い、この3つの味に決めた」(落合シェフ)

商品開発に際し、落合シェフは時に厳しく開発担当者と接したこともあったそうだが、「何かあれば、すぐに長岡から銀座まで開発担当者の方が日帰りでお越しになり、綿密な打ち合わせを重ねた。このような真面目で熱心な姿勢からも、商品に対する熱い思いがひしひしと伝わってきた」と落合シェフは振り返る。

一方、日本のイタリア料理界における巨匠の妥協しない姿勢と向き合ってきた開発担当者は「商品開発のことに対し、真剣に考えていただいたからこそ、イタリア料理と米菓の良さが折り合わさった、美味しい味が生まれたと思う」と話す。

「にんにくと唐辛子のペペロンチーノ風 」の開発にあたっては、落合シェフ自らフライパンでにんにくを炒め、その画像をLINEで送りながら、完成形に近づけていったという。

落合シェフのアドバイスをもとに、開発担当者がブラッシュアップを繰り返す。さらに、それを工場の生産担当者とも擦り合わせを行い、商品として具現化させる。

一筋縄ではいかない商品開発の苦労を乗り越えた開発担当者に、落合シェフは「いろんな関係者を説得し、形にしていくのはとても素晴らしいこと。本当に頭が下がるくらい、感謝している」と伝えた。

また、「RISOUNO!」のパッケージにも細かなこだわりが。

通常、岩塚製菓のロゴはパッケージの左上に配するそうだが、「RISOUNO!」に関してはイタリア料理らしいおしゃれな雰囲気を出すために、あえて底面にロゴを入れたとのこと。

こうして、落合シェフのアドバイスを愚直に取り入れ、初めてのことにも果敢に挑んだからこそ、RISOUNO!」が誕生したのではないだろうか。

イタリア料理と米菓の融合は、ワインでも日本酒でも口に合う

会の後半ではフードペアリングについて、プロセッコDOC保護協会と吉乃川株式会社から、それぞれ説明がなされた。

年間出荷量が5億本以上を誇るプロセッコDOCは、欧州を中心にアメリカでも人気を誇っているものの、日本においては全体の市場のうちの0.5%ほどにとどまっていることから、「今回の米菓がプロセッコDOCの普及にも寄与するのでは」とターニャ氏は述べる。

「イタリアでは食事前に、おつまみを片手にお酒を飲む『アペリティーボ(Aperitivo)』という習慣があるが、まさに米菓はおつまみとしてぴったりだと思っている。私自身、お煎餅は大好きで岩塚製菓さんも欧州に進出すれば、一定の需要があるのではないか」とコメントを寄せた。

口当たりが良く、飲みやすさが特徴のプロセッコDOCと、米菓らしさにイタリア料理のエッセンスが加わった「RISOUNO!」ならではの味付けがマッチし、絶妙なペアリングの組み合わせだと感じた。

吉乃川株式会社からは峰政社長が登壇。

同社が醸造する日本酒の特徴として「淡麗であること、きれいに消していくこと、そしてリラックスできること。これらが吉乃川の造る日本酒の味わいの基本である」(峰政社長)

とりわけワインに比べ、日本酒は「食事とのペアリングにおいて、『邪魔しない組み合わせ(同調)』が多い」と峰政社長は説明する。

今回、ペアリングでいただいた「吟醸極上吉乃川」と「酒蔵の淡雪プレミアム」は、すっきりした飲み口に加え、新潟産のお米の持つ甘みが感じられ、それが「RISOUNO!」の美味しさを引き立てているようだった。

ぜひ、ワインや日本酒とともに、「RISOUNO!」を味わってみてはいかがだろうか。

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