任天堂と壮絶バトル! マジコン販売店で商品名を書かない看板!
任天堂を筆頭としたゲームメーカー数十社が、携帯ゲームコピー機器『R4』(通称・マジコン)に対して法的処置をとったことは記憶に新しい。きわめて違法性が高いとされる『R4』を販売している業者に対し、損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提訴したのだ。マジコンとは、ニンテンドーDSのカートリッジ挿入部分にマイクロSDカードを装着したマジコンをセットすることで、インターネット経由で違法にコピーしたゲームソフトで遊ぶことができるもの。
一時期はマジコン販売店が秋葉原から一気に減ったものの、それゆえ購入したいと考えている人たちも多く、密かに隠れて販売している店もいくつかあった。取締りを強化したことで入手困難となり、「売っているのであればすぐにでも欲しい」と考える人がいるようである。だが、任天堂の取締りが厳しいのも事実。最近は一般人に向けてタレコミによる販売店の密告制度も開始され、隠れて販売している店は気が気ではない。
そんななか、わかる人にはわかる内容の看板を路上に出し、店内でマジコンを販売している店があることが判明した。その看板には1999円という値段と「在庫処分」、そしてある一文が書かれている。その一文が、そこでマジコンが売られていると “わかる人にはわかる内容” なのだ。
それは、「白は目立つからダメだよ。“黒” の横挿し、オススメデスって」という一文である。これは秋葉原情報が豊富な『アキバBlog』に書かれていた記事に、「秋葉原ではマジコン露店がいつもどおりにマジコン販売中。11日には、中学生(高校生?)たちが『白は目立つからダメだよ』な会話でマジコン買ってた」という一文があったからだと思われる。店主がその記事を読み、中学生のコメントを看板に書いたわけだ。
マジコンはニンテンドーDS用ソフトと同タイプ・同サイズの外見をしており、マジコン上部にマイクロSDカードを挿入する部分がある。ただし、マジコンには白や灰色のものがあり、マジコンを知っている人が見れば「あ、こいつマジコンで遊んでる!」と、バレてしまう。また、マジコン上部はニンテンドーDSの外側に露出するため、挿入されたマイクロSDカードが見えるのでモロバレというわけである。中学生が「白は目立つからダメだよ」と言ったのはマジコン使用者であることがバレてしまうから、白いマジコンは使うべきじゃないという意味だと思われる。
つまりこのマジコン販売店は、その中学生のコメントを看板に書くことでマジコンを販売していることを間接的に通行人に伝えているのだ。またそれと同時にマイクロSDカードが露出しない、横から入れるタイプのマジコンを販売していることも伝えている。目立たない黒いマジコンを売っていることもだ。
この看板を発見した人気ゲームブログ『アタシ的ゲーム速報@刀』のネモトナオコさんは、「みなかったことにするお! 日本は病んでいるお・・・・!」とコメントしている。この店は完全に任天堂を意識しているものとみられ、壮絶なイタチごっこバトルは今後も続くと思われる。はたして任天堂はこれらマジコン販売店にどう対処していくのか? 今後も目が離せない。
写真: アタシ的ゲーム速報@刀
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