【大分県杵築市】院内連携や訪問診療に活用！遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を導入

PHCホールディングス傘下のウィーメックスが、「企業版ふるさと納税」制度(※)を活用し、大分県杵築市に、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を寄附。今回寄附されるのは、「Teladoc HEALTH TV Pro 300」1台と「Teladoc HEALTH Viewpoint」2台で、杵築市立山香病院において、院内での連携や医療MaaS車両での訪問診療などで活用される予定だ。

持続的な地域医療体制の構築が課題の杵築市

杵築市は、大分県の北東部に位置し、別府湾や伊予灘に面した自然豊かな町。医療資源が豊富な別府市と隣接しているが、杵築市は人口当たりの病床・医師数が少なく、持続的な地域医療体制の構築が喫緊の課題となっている。

地域医療が根強い杵築市に「Teladoc HEALTH」を導入することで、限られた医療リソースを有効活用し、患者にさらに安定した医療の提供が可能になると考え、この度の寄附に至ったという。

「Teladoc HEALTH」について

「Teladoc HEALTH」は、専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる、リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システム。超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し、患者の容体を短時間で把握することができる。

さらに、遠隔地にいる医師主導で操作を可能とし、現場にいるような感覚で情報を取得。「TV Pro 300」は、「Teladoc HEALTH」シリーズ最高性能のカメラ「70倍相当ズーム」かつナイトビジョン対応で、コンパクトで持ち運びができ(本体重量約3.5kg)、壁や車体などに取り付けられるため様々な医療現場で活用が可能だ。

「Teladoc HEALTH Viewpoint」は、持ち運び可能なタブレット型で、院内活用のみならず院外における訪問診療や訪問看護に活用されている。

超音波画像等のリアルタイムでの共有が可能に

今回導入される「Teladoc HEALTH」は、杵築市立山香病院に設置され、院内連携や訪問診療にて活用される予定。特に、山香病院の医療MaaS車両に搭載される「TV Pro 300」により、これまでは難しかった、超音波画像等のリアルタイムでの共有が可能となり、患者の通院の手間を最小限に抑えることができる。

また今後は、遠隔医療システムを通じて、遠方に住む患者の家族にもオンライン診療に参加してもらうことで、離れて住む患者の健康状態を一緒に確認してもらい、家族の安心に繋げる取り組みが検討されているとのことだ。

患者の様子を訪問診療よりも頻回に確認できる

「Teladoc HEALTH Viewpoint」も、院内連携および訪問診療で活用される予定。患者が看護師等といる場合のオンライン診療「DtoPwithN」形式での診療が実現できれば、患者の様子を訪問診療よりも頻回に確認することが可能となり、また慢性疾患の重篤化予防にも繋がるという。

導入先の杵築市立山香病院の院長は、「地域の皆様へ寄り添う医療を目指し、医療DX・医療MaaS車両の導入など積極的に進めてきました。『Teladoc HEALTH』が当院に導入されることで、地域の皆様により安定した医療を提供しつつ、医療従事者の負担を軽減することに繋がると期待しています」とコメント。

なお、3月22日(土)9:00～12:00に杵築市福祉センター多目的広場にて開催される「杵築市医療フォーラム」では、「Teladoc HEALTH」が搭載された医療MaaS車両がお披露目される予定。参加は無料だ。

今後も、地域医療支援を行っていくウィーメックス

今後もウィーメックスは、持続的な医療体制構築を目指し、引き続き遠隔医療システムを通じて地域医療支援を行っていくとのこと。大分県杵築市に導入された「Teladoc HEALTH」に注目だ。

■杵築市立山香病院
住所：大分県杵築市山香町野原1612-1
HP:http://yamaga-hp.jp

「Teladoc HEALTH」ブランドサイト：https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth

(※)地方創生サイト／企業版ふるさと納税制度概要(PDF)：https://www.chisou.go.jp/tiiki/tiikisaisei/pdf/R061115gaiyou.pdf

(佐藤ゆり)