油の正しい捨て方~可燃・資源、それぞれのパターンを紹介~
食用の油の捨て方について、可燃ゴミとして捨てる場合、資源ゴミとして捨てる場合それぞれの正しい捨て方をご紹介。また油の使用限度や保存方法、状態の見分け方など、上手な油の使い方も合わせてご紹介します。
目次
油の正しい捨て方
油に関する素朴な疑問を解決!油の上手な使い方
油の正しい捨て方
食用の油を捨てる際は、基本的には燃えるゴミや資源ゴミとして出すことになります。
事前に自分の住む自治体での油の捨て方を確認し、それに合った方法を選びましょう。
火傷の危険があるので、以下に紹介する方法は必ず油を冷ましてから実践してくださいね。
【油の捨て方1】牛乳パックを使って捨てる
牛乳パックなどの紙パックに新聞紙やキッチンペーパーを詰め、油を十分に冷ましてから染み込ませて捨てる方法です。
夏場の高温では自然発火してしまう可能性があるので、油の後に水を染み込ませておきましょう。
あとは紙パックの口をガムテープで密閉して、燃えるゴミや生ゴミなど、自治体のルールに則って捨てましょう。
掃除の際に古い油や賞味期限切れの油が大量に見つかったときなど、捨てる油の量が多い際はこの方法がおすすめです。
【油の捨て方2】ビニール袋を使って捨てる
© PIXTAスーパーのレジ袋などのビニール袋に新聞紙やキッチンペーパーを入れ、冷ました油を染み込ませて捨てる方法です。
こちらも自然発火を防ぐため、水も染み込ませておくのを忘れないようにしましょう。
最後に袋の口を輪ゴムやガムテープで密閉して、自治体の指定の日に回収してもらいましょう。
【油の捨て方3】市販の凝固剤を使って捨てる
油を固めるための市販の凝固剤を使って、油を固めてから捨てる方法です。
凝固剤の説明に従って油を固めた後は、自治体の分類に従って捨ててください。
凝固剤を使う過程で油を再加熱する必要がありますが、火事の恐れがあるので絶対に加熱したまま放置しないように!
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【油の捨て方4】びんやペットボトルに詰めた状態で捨てる
© PIXTA捨て方としては一見雑に見えますが、資源ゴミとして捨てる場合はこちらの方法になります。
使用済み・未使用に関わらず、食用油はまだまだリサイクルが可能で、様々な活用方法が残っています。
この方法については、ペットボトルに詰めた状態で回収してもらう地域や、回収場所に設置された容器に移し替える地域など、自治体によって捨て方が異なります。
また、回収してもらえる油も自治体によっては種類が限定されていることも。自分の住む自治体の回収方法は、事前によく確認しておきましょう。
【油を直接排水口に流すと・・・】
使用した油を直接流しに捨ててしまうことは、絶対にしてはいけません。
流された油が家庭の排水設備や下水道管の内部に付着して、管を詰まらせてしまうためです。
悪臭の原因になるほか、台所やトイレが使えなくなってしまうこともあるので、必ず上記の捨て方を取るようにしましょう。
油に関する素朴な疑問を解決!油の上手な使い方
捨て方以外にも、使用回数や保存の仕方など、案外疑問に思っていることがあるのではないでしょうか?
ここでは油に関する素朴な疑問を集めてみました。
油は何回まで使える?
© PIXTA一度使った油は何回まで使えるのか、疑問に思っている人も少なくないでしょう。
3~4回は使える、とする意見もありますが、油の種類や揚げる料理、油の温度や揚げ時間などで油の状態が変わってくるため、厳密に何回までと決まっているわけではありません。
ただし、天ぷらなど油の状態を悪化させにくい=油を汚しにくい料理から順番に使いまわすことで、上手く油を使い切ることは可能です。
特に魚や鶏肉は野菜などと比べて素材の成分が溶け出しやすく油が汚れやすいため、他の油を使う料理よりも後に調理するようにすれば、油をムダなく使うことができますよ。
使用した油の保存方法は?
油が何回か使えるのなら、その間の正しい保存方法も知りたいところ。
【用意するもの】
網じゃくし・・1本
油こし器・・・1個
キッチンペーパー・・・1枚
保存用の容器(密封できるもの)・・・1本
【使用した油の保存方法】
まずは使用後の油から、網じゃくしなどを使って揚げ物のかすを取り除きましょう。そのままにしておくと油の傷みを早めてしまうためです。また火傷の危険があるため、油は十分に冷ましてから作業するようにしましょう。
次にこし器を使って油をこしていきます。網じゃくしですくい取れない小さな揚げカスは、こし器の上にキッチンペーパーを置いておくと取り除くことができますよ。またこの時、冷めてしまった油はねばりが強くこしにくくなってしまうので、少し冷ましたほどほどの熱さの状態でこすようにしましょう。
最後にこし器から密封できる容器に移し替え、完全に冷めてからフタを閉め、冷暗所で保存します。
一度使用した油は時間経過で酸化が進んでしまうため、いつまでも保存できるわけではありません。
揚げ物以外にも炒め物に使うなど、できるだけ早く使い切るようにしましょう。
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油の状態を見分けるには?
© PIXTA何度か使用した油があとどれだけ使えるのか、事前に判断できれば捨て時を間違えることもありません。
酸化して状態が悪くなった油は、以下の特徴があります。
色が濃くなる
不快なニオイがする
ねばりが強くなる
180度前後で煙が出る
揚げ物に使うと泡立ちが消えにくくなる
ニオイで料理を台無しにしてしまうことはもちろん、劣化した油を摂ると胸焼けや吐き気を催すこともあります。
こうなってしまった油を元に戻すことはできないので、上記の正しい捨て方を実践して対処しましょう。
いかがでしたか? ここで紹介した油の捨て方は、あくまで代表的な例です。
実際に捨てる際は、必ず自治体のルールに沿って捨てるようにしてくださいね。
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