被害にあう前に!家の中の正しいねずみ対策を解説

被害にあう前に!家の中の正しいねずみ対策を解説

家に住む害獣の代表格であるねずみ。「家の中にねずみが出るなんてぞっとする」という方も多いことでしょう。しかし、家の中のねずみ対策は十分できていますか?一度住み着くと大変です。ねずみに居つかれてしまった時の対策をご紹介します。

家の中にねずみが住みつくと?

家の中にねずみが住みつくと、一体どのような被害があるのでしょうか?まずは騒音被害があげられます。ねずみは夜行性の動物です。そのため、夜になると動き回り、主に屋根裏がうるさくて眠れなくなることがあります。

 

また、ねずみの歯は一生伸び続けることから、硬いものをかじって削る習性をもつのです。そのためケーブルや柱、家具などをかじって劣化させます。ケーブルは中の線が出て漏電するだけでなく、尿を引っかけてショートし、火事などの原因になることもあるのです。

 

もちろん、屋根裏や床下にもフンや尿が溜まるため、悪臭の原因になったり、ダニや雑菌の繁殖を招いたりします。そうして増えたダニや雑菌によって、その家に住む人だけでなく、ペットも健康被害にあう可能性があるのです。

 

例えばフンからは、まだ明確な治療法のない「ハンタウイルス肺症候群」という、呼吸器の病気を引き起こすウイルスが見つかっています。日本での発症例はまだないものの、急性の呼吸困難を引き起こす危険な病気で、アメリカでは500件以上の発症例がある病気です。

 

これらの理由から、家そのものや家財道具などの財産を守るためにも、家族やペットの健康を守るためにも、家の中のねずみ対策は欠かせません。ではどのようなねずみ対策があるのでしょうか?

 

 

【家の中のねずみ対策】住みつかせない方法

いかに家の中のねずみ対策が重要なのかはよくわかりました。では、どのようなねずみ対策がよいのでしょうか?まず第一には、家の中にそもそもねずみが住みつくことがないように対策することです。

 

まずはねずみがこの家の中には住みたくない、そう感じるようにすることから始めてみましょう。

 

餌をなくす

人にとっては自分達が食べるために用意したはずの食品でも、ねずみは食べます。そのため、ねずみ対策として食品は、ねずみが手を出せない場所にしまうようにしましょう。

 

ねずみが入れないような戸棚やケースの中に食品をしまうようにし、ペットフードも専用の収納場所を作ってください。生け花や鉢植えがかじられていないかも要注意です。

 

もしかじられている場合は、すでにねずみが家の中にいることになります。ねずみは決まった場所を歩く習性があり、その道には蛍光物質を含んだ尿が塗られているのです。そのためブラックライトを使うと、来たばかりなら青白く、時間がたてば白っぽい黄色に光ります。

 

ねずみ対策として彼らが残してくれた痕跡を利用し、その周辺や見つけた通路の上にわなを仕掛けておきましょう。ねずみを見ても大丈夫ならより確実に対処できる粘着シートなどを、見たくない場合には忌避剤などを使うのがおすすめです。

 

住処を作らせない

有効な対策としては、家の中に巣の材料になるものを放置しないことも大切です。ティッシュペーパーを抜かれていないか確認し、衣類やぞうきん、ビニール袋なども出しっぱなしにするのはやめましょう。

 

長期間放置している布団やバッグなどの小物類、段ボールや新聞紙などの紙類も要注意です。家の中に不要なものを溜め込まないことも、ねずみ対策に必要不可欠なことの1つといえます。

 

侵入を予防する

たとえ家の中から外へ追い出すためのねずみ対策をしても、外から別のねずみが侵入してきて住みつくことがあります。家への侵入口となる通気口や排水溝、壁の下の方に開いている穴などは、専用の予防用金網などを貼り付けて侵入を防ぎましょう。

 

意外な侵入経路としては、モグラの穴を使って入ってくることがあることです。外の物置などにねずみが住みついた時には、モグラ対策もした方がよいでしょう。家の中にまで侵入されないうちに、予防するためのねずみ対策グッズを適切に活用することも大切です。

 

 

【家の中のねずみ対策】退治方法

家の中に入り込んでしまったねずみ対策は、ねずみは大丈夫という方が対処してくれるのかでもやり方が違います。そこで、代表的なねずみ対策をいくつかご紹介しましょう。

 

薬剤や道具で駆除する

餌に殺鼠剤という毒物を混ぜて食べるよう仕組んだり、捕獲器や粘着シートで直に捕獲したりするねずみ対策です。どちらもねずみを直接扱うことになるため、ねずみへの耐性は欠かせません。しかし、駆除効果という点ではおすすめのねずみ対策です。

 

毒餌での駆除には忘れてはいけない注意点があります。まずはペットを飼っていたり、小さい子供がいたりする場合は、間違えて食べてしまう危険があることです。命にかかわりかねないため、毒餌は使用しない方がよいでしょう。

 

また、毒餌で駆除する場合、ねずみの死体を探す必要があることも厄介です。ねずみが毒餌を間違いなく食べているのに死体がない場合、ねずみの通り道を中心に屋根裏や床下まで探す必要があります。

 

ねずみの死体を放置しておくと、腐敗して悪臭の原因や雑菌の温床になったり、ダニをはじめとした害虫がわいたりするため、衛生面でも必ず見つけて処理しましょう。毒にも即効性のあるものと時間をかけて効くものとあるため、選ぶ時は注意が必要です。

 

忌避剤で追い出す

「ねずみなんて目に入るだけでぞっとする」という方は、ねずみ側から家の外へと出ていってもらいましょう。忌避剤はねずみが嫌がる臭いをかがせることで、家の中から外に追い出すねずみ対策です。

 

忌避剤にもいろいろなタイプがあり、ねずみが出そうな場所に使うスプレータイプや、蒸気や煙で広い範囲をまとめていぶす蒸散(くん煙)タイプ、有効期間中はねずみの嫌がる臭いを出し続ける設置タイプと、使う場所や状況に合わせた商品が選べます。

 

忌避剤での注意点は、スプレータイプや蒸散タイプの場合、効果は数日ということです。そのため逃げ出したねずみが、忌避剤の効果が切れたとわかると戻ってきてしまうことがあります。

 

そうならないためには、追い出してすぐに家の中に入れないようにねずみ対策をするか、効果があった後にも何度か繰り返して使用し、ねずみに居づらい場所と学習させる必要があることを覚えておきましょう。

 

対策グッズで追い出す

即効性はありませんが、長期的な対策として有効なのが、超音波や電磁波で追い出す方法です。超音波は設置した室内にねずみの嫌がる音を出し、電磁波は配線周辺に広く作用する特徴があります。

 

超音波も電磁波も、ねずみにとっては嫌なものです。そのためストレスを感じて出ていってくれるのを待つ形になります。先に居ついたねずみも、後からきたねずみも、効果が出るには時間がかかるのが難点です。

 

同じようなものに「回転灯」があります。ねずみにとって嫌いな光で照らすものです。ただしこれらのグッズは、ねずみが住む部屋を変えてしまうと効果がなくなるか、弱くなってしまいます。そのため家の中から確実に追い出すには、いくつも設置することが必要です。

 

また、ねずみにとって好物の餌が食べ放題にあるなど、我慢するのに値する理由がある場合、出ていかないで居座り続けることもあるといいます。そのため、1つといわずに複数のねずみ対策を、併用しながら実行するのがおすすめです。

 

 

【家の中のねずみ対策】一番はプロに依頼

家の中のねずみを追い出すのは、素人ではなかなか大変です。せっかく苦労して追い出したはずが、別のねずみが居ついてしまったということもあります。そこでおすすめなのが、ねずみの習性を熟知しているプロの業者に依頼する方法です。

 

効率的なねずみ対策をとるためには、ねずみの習性を理解していることが必要不可欠といえます。ねずみを駆除した後の再発予防も依頼できるため、一度でまとめてすむ点もメリットです。

 

ただし、一般人にとってどの業者が信頼できるかまでは見極めきれません。そこで、自治体によっては専用窓口で対応してくれるケースもあるので、まずは相談してみるとよいでしょう。自治体のホームページをチェックすれば窓口もわかります。

 

 

おわりに

家の中のねずみ対策は、家や家財を守るためにも、健康を守るためにも、とても大切なことです。ねずみは繁殖力も強いため、1匹見つけたらすぐに対策をとる必要があります。自分に合った方法から効果的なものを選び、ねずみには早々に引き取ってもらいましょう。

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