ソフィ・カルの作品から着想。 デザインレーベル nezu個展「瞳を閉じて」
ニュースタアギャラリー東京にて、nezu(ネズ)による個展「瞳を閉じて」が開催。
nezuは、デザイナーの三島友加里によって2015年より活動を開始したデザインレーベル。糸、革、PVC、アクリル、スポンジといった素材を使うことで、つける人が見た目だけでなく、その手ざわり肌ざわりを楽しめるようなアクセサリーを発表してきた。
アートからインスピレーションを得ることも多いという三島は、ファッションの領域を拡張させ、東京都現代美術館のミュージアムショップでポップアップを行うなど、身につけて装飾するだけにとどまらないファッションの在り方を提案している。
今季は「Inward Eye(瞳を閉じて)」をコンセプトに、新作アクセサリーとともにブランド初となるオリジナルコスメのアイシャドウを発表。コンセプトはフランスの芸術家ソフィ・カルの作品「盲目の人々」から着想し、「他の誰でもない、自分の内側から感じられる美しさを見つけてもらえたら」との想いが込められている。
6色のアイシャドウは、金属や糸などこれまでnezuのアクセサリーでも使用してきた素材の質感をすべて異なるテクスチャで表現。アクセサリーや服を選ぶ感覚で素材感を楽しめる。さらに、身につける “自分だけ” が感じられる、ほのかなネズの実(ジュニパーベリー、ジンの香りづけに使われる植物)の香りつき。ケースも石や氷など自然のテクスチャをヒントにデザインされ、ディスプレイにも華やかさを添えてくれる。
アクセサリーやコスメは外見的な装飾であるように思われがちだが、自分がこうありたいと願う気持ちの表れでもある。他者の目を通した評価からも、ヴィジュアルだけの「美しさ」からも解放された、一人ひとりが心から自分らしく輝けるアクセサリーとコスメを、という願いを感じる展示だ。
v
デザインレーベル nezu個展「瞳を閉じて」
2021年11月17日(水)−11月28日(日)
ニュースタアギャラリー東京
東京都中野区本町5-45-3 2F
営業時間:13:00〜19:00
月曜・火曜定休
TEL:03-6382-8218
Instagram: @newstaa_gallery @newstaa_now @nezunezunezu
デザイナー在廊日:11月20日(土)、21日(日)
都市で暮らす女性のためのカルチャーWebマガジン。最新ファッションや映画、音楽、 占いなど、創作を刺激する情報を発信。アーティスト連載も多数。
ウェブサイト: http://www.neol.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。