【青森県旧市浦村(五所川原市)】津軽山地から吹き下ろす強い風を浴びて
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青森県旧市浦村(五所川原市)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県旧市浦村(五所川原市)を写真とともに紹介する。
Vol.405/青森県旧市浦村(五所川原市)
前日に、旧市浦村へのルートを調べていたとき、「あれ?五所川原市?」と頭がこんがらがった。そんなはずはない、と一瞬思ったのだ。しかし、冷静に地図を見直してみると、「飛び地だ!」ということがわかった。五所川原市の市街地から北へ進むと、同じく五所川原市の旧金木町が位置し、その北には中泊町に差し掛かる。そして、さらに北西へ進んだ先に、この旧市浦村は位置している。つまり、五所川原市ではあるものの、中泊町を跨いでいる飛び地なのだ。
それから芋づる式に、津軽半島が飛び地だらけになっていることに気づいた。中泊町も、外ヶ浜町も、飛び地が存在するのだ。前回の旅では、なんとなくややこしいなという感覚ぐらいで、通り過ぎてしまっていた。実に鈍感である。
どうして飛び地だらけになったのか、ネットで地元の方がまとめた記事を読んで、おそらくこういうことなのだろうなという理解もした。いろいろな合併の話があちこちで同系列に進行し、成立したものや成立しなかったものがあったことで、最終的に今の状態になったと。
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「道の駅 十三湖高原」と牛
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風車も見える
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住宅地だ。空が広い
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十三湖の近くにはお店も
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十三湖の周囲は自然の厳しさと美しさがともにあった
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ものすごく風が強くて
そして、旧市浦村には、十三湖という湖がある。すこぶる津軽山地から吹きおろす風が強くて、橋の上まで歩くとまともに立てないぐらいの風が吹いた。湖畔にお店がいくつか並んでいて、お店のお母さんに、「普段からこんなに風が強いのですか?」と聞いたら、「もっと普段は穏やかよ!」って。流石にこれが普通だったら、あまりに大変すぎるのでよかった。お母さんも驚きの風であった。
(仁科勝介)
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仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247
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