複雑な大学入試プロセスを世界標準へ。早慶、東北大らが導入する入試システム「TAO」
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日本の大学の入試要項は海外大学と比べて複雑で、Web出願といっても書面郵送が必要な場合があるなど、志願者の負担が大きく、海外学生が日本への留学を断念するなど機会損失につながっているといいます。
そんな状況を打開してくれそうなのが、株式会社サマデイが提供する世界標準入試システム「TAO(The Admissions Office)」。同社は、海外大学が利用している世界標準入試システムを日本やアジアの大学・専門学校向けにリニューアル。「Universal College Application ASIA(UCA ASIA)」として提供を開始し、2019年10月にサービス名称を「TAO」に変更しました。
そしてこのたび、東北大学が「TAO」の採用を決定。2021年度は、外国人留学生対象の国際学士コースなどで「TAO」による募集を開始します。
入試プロセスをシンプルに
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大学側には、海外学生の募集がしやすくなることをはじめ、問い合わせ対応や志願者データの入力集計作業などの負担軽減、ペーパーレスによる物的コストの削減といった利点があるといいます。なお、志願者の情報をPDFやCSV 形式で一括ダウンロードし、大学の既存システムにインポートすることも可能です。
その他、クラウドサービスのため低コストで導入できること、「フォーム作成機能」で大学の管理者が自ら出願フォームを設定できること、セキュリティ対策として細かな権限設定ができることなどが特徴として挙げられます。
東北大学に導入!
そんな「TAO」を採用し、2021年10月より活用すると発表したのが東北大学。同大学は、2019年に策定した「東北大学の国際戦略」の一環として「優秀な留学生の積極的・戦略的な受け入れ拡大」に取り組み、2021年5月1日時点では、大学全体で83の国・地域から2,044人の外国人留学生を受け入れています。「TAO」の導入により、「優秀な留学生の積極的・戦略的な受け入れ拡大」はさらに加速していきそうです。
ちなみに「TAO」は、慶應義塾大学、早稲田大学、京都先端科学大学、芝浦工業大学などでも導入済み。芝浦工業大学では、ペーパーレス化によるコスト激減、出願書類受付時の混乱・ミス防止、海外から出願受付のトラブル激減、志願者・教員双方の手間削減など大きなメリットがあったと報告されています。
(文・Higuchi)
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