GREEのPC版がサービス終了、17年の歴史に幕を閉じる
2004年2月にサービスを開始したSNSサービス、GREEのPC版が、2021年6月24日をもって、17年の歴史に幕を閉じた。
PC版終了の内容
PC版サービス終了に伴い、下記を含む全ての機能が終了された。
ゲーム内アイテムの利用
GREEコインの購入
チャットやコミュニティなどのSNS機能
アバター機能
会員登録/退会
日記の外部ブログへの転載機能
※日記の転載先として登録済URLは削除されます。
※外部ブログから投稿済の日記はそのまま残ります。
スマートフォン版に関しては今後もサービスが継続され、PC版GREEで利用しているアカウント情報・所持コイン等は、スマートフォン版GREEにて引き続き利用することが可能とのこと。
日本国内におけるSNSを普及させたGREEの功績
– GREE
GREEといえばグリー株式会社創業者の田中良和氏が、2004年2月に個人で開発しサービスを開始させたのが始まり。
まだ〝SNS〟という言葉が世間一般に浸透していない時代からGREEを立ち上げた。
ちなみに2004年は世界最大のSNSのFacebookが誕生した年でもある。
当時は携帯電話は全員が持っているという程多く普及し、おサイフケータイやワンセグなど多機能携帯電話も多く登場していたが、まだ2Gから3Gへの移行時期でもあり、フィーチャーフォンを利用してSNSで画像を共有するなどが難しい状況だった。
そのため当時はGREE限らずSNS含め多くのWebサービスはPCのみでしか利用できないというのも珍しくなく、むしろそれが当たり前という感じだった。
PCユーザーのみのため、ITリテラシーの高い層が利用
– GREE
PCユーザーのみのサービスだったため、携帯電話端末しか持っていないユーザーは利用する事ができず、PC自体もまだ廉価なモデルが少ない時代だったため、学校や職場でGREEにログインするという人も多くいた。
コミュニティも活発で、2ch(現:5ch)関連のコミュニティも豊富だったが、モバイルに対応した事により未成年者のユーザーも多くなっていき、規約も厳しくなっていき一部界隈のコミュニティの閉鎖も相次いでいった。
モバイルユーザーへシフト、ゲームに注力していったGREE
– GREE
携帯電話で3Gも普及したのもあって、GREE限らずフィーチャーフォン向けの機能がコンテンツがどんどん充実していった。
そしてPCでしか利用できないGREEが、携帯電話がないと登録できないという風になってしまった。
そういった動きからPCオンリー時代の古参ユーザーが離れていったが、GREEはどんどん急成長していった。
また「踊り子クリノッペ」や「釣り★スタ」「探検ドリランド」など人気ゲームも手掛け、SNSのGREEからゲームプラットフォームのグリーへと進化していった。
そして現代、任天堂やSIEなどゲーム会社が大幅に業績を伸ばしている。
ゲーム配信などのストリーミング、そしてeスポーツと市場がかなり活性化されているため、2004年にSNSを立ち上げ、SNSオンリーからゲームにシフトしていったGREEの先見の明は流石と言える。
スマートフォンのみの利用になったGREEの今後に期待したい。
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