今さら人に聞けないカロリー表示の意味とは?自分で計算する方法も紹介
食品のパッケージに記載されているカロリーの表示を、気にしてみたことはありますか?ダイエットにも成人病予防にも大切なカロリー表示ですが、熱量とあることに不自然さを覚えた人もいるかもしれません。カロリーの意味と、自分でもできるカロリー計算方法を紹介します。
カロリーって実際なに?
食品のパッケージに表示されているのは、熱量だけではありません。食品表示法により義務化されているのは、タンパク質、脂質、炭水化物、塩分の5項目です。
それぞれは、100gあたりとか、1食当たりといった内訳も明記することが定められていて、決して1袋全部食べた場合ではないので、注意が必要です。その中でも、熱量として表示されるカロリーについて、詳しく解説します。
カロリーとは、食品が持つエネルギーの単位です。1calは、水1gを1気圧で1℃上昇させることができる熱エネルギーという意味です。カロリーの表示を、熱量としているのもこのためです。
しかし、水1gの量とは、水滴2滴分程度のため、実際はそれでは表示単位が小さすぎます。そこで、1000calを1kcalと表示することにしたのです。昔は、1Cal=1kcalと表示するパターンもあり分かりずらかったのですが、今はkcalで統一されています。
また、カロリー表示を始めとした食品の栄養成分表示は、生産者が小売りまでを兼ねる小規模経営の場合は、表示をする義務はありません。例えば、和菓子屋さんが製造から小売りまでを行う場合などが、それにあたります。
栄養成分表示に記載されているカロリー表示の計算方法
人が食べることでエネルギーを摂取できる成分は、タンパク質、脂質、炭水化物です。栄養成分表示で記載されているカロリーの表示は、この三大栄養素の1gあたりのカロリーを、成分表示されているg数に掛けて計算しています。
例えば、タンパク質40gとあった場合、タンパク質1gのカロリーは4kcalなので、160kcalとなります。同様に、炭水化物は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcalなので、これを合算した数字が熱量のカロリー表示となります。
せっかくのカロリー表示を上手に活用する方法
摂取したカロリー以上に、カロリーを消費すれば痩せますし、カロリー消費量が摂取カロリー以下だった時は肥るというのは、自然の法則です。
殆どの食品に、こうしたカロリーが表示されているのですから、それを利用しない手はありません。それには、自分が基礎代謝でどの程度のカロリーが必要なのかを、あらかじめ知っておくことが大切です。
基礎代謝とは、日常生活を送るにあたり必要なエネルギーをいいます。例えば、30歳から49歳の女性で、ごく普通の毎日を送っている場合のエネルギー必要量は、2000kcalです。
食品に100gあたり400kcalと表示されていて、食品の内容量が200gだった場合は、全部一気に食べると800kcalを摂取したことになります。その日の残りは、あと1200kcalといった計算が瞬時にできてしまいます。
すぐできる!自分でカロリーを計算する方法
食品成分表を見て簡単にカロリー計算ができるのは、とっても有難いことですが、自分で作ったものなどのカロリー計算が出来なければ、総合的なカロリーは分かりませんよね。
でも、自分で作った料理の調味料や油の量までカウントして、カロリーに置き換えるなんで、絶対無理!という人も多いはず…そこで、簡単にできるカロリー計算の目安となる方法を紹介します。
カロリー管理のアプリを使う
手ばかり法で量を管理
食べる前にカロリーチェック
カロリー管理アプリを使う
カロリー管理アプリは、ダウンロードは無料で、個々の必要な用途に応じて、アプリ内課金が必要なもの。AIを搭載していて、画像をアップするだけで、カロリー計算をしてくれうものまで、多種多様です。
自分にあったアプリを見つけることが出来れば、簡単にカロリー管理ができるという点では、おすすめの方法です。
手ばかり法で量を管理
こちらは、カロリーを計算しながら食事をするのとは少し違います。人が必要とする量を満遍なく摂取することで、健康な身体づくりを目指すものです。
ご飯やイモ類などの炭水化物は、握りこぶし1つ分。肉や魚、豆腐などのタンパク質は、片手の手のひらに乗る程度の量。野菜は両手のひらに乗る量が目安です。
これには間食を想定していませんので、食べてしまった時は、少な目を意識すると良いかもしれません。
食べる前にカロリーチェック
例えばランチに行く前に、凡そのカロリーをチェックしてから行くというのはどうでしょう。今日のランチはカルボナーラにしようと思ったら、カロリー早見表でチェックするのです。
カルボナーラはおおよそ830kcalですから、1日に必要なエネルギーの41%をランチで摂取することになります。デザートを頼んで良いかどうかの判断も、しやすくなるのではないでしょうか?
ちなみに、カロリーの早見表の例は、こちらです。
おわりに
カロリー表示の意味や理由は、漠然と分かっていたという人も多いかもしれません。ここで改めて再認識することで、成人病予防などに意識が向いたといういれば嬉しいです。カロリーには十分注意して、健康な毎日を過ごせますように。
おすすめ記事
「Pacoma」はホームセンター系のフリーペーパーに出自を持つ、「暮らしの冒険」がテーマのライフスタイル系Webマガジン。ノウハウ記事からタレントの取材記事まで「暮らしを楽しむためのアイデア」をテーマに日々発信しています。
ウェブサイト: http://pacoma.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。