肌触りが悪くなったら注意!バスタオルの寿命って?正しい捨て方とは?

肌触りが悪くなったら注意!バスタオルの寿命って?正しい捨て方とは?

普段何気に使っているバスタオルですが、寿命や捨て方について考えたことはあるでしょうか?バスタオルにもちゃんと寿命があり、正しい捨て方があるのです。バスタオルの寿命の見極め方や少しでも長く伸ばすコツ、正しい捨て方まで詳しくご紹介します。

バスタオルの寿命と正しい捨て方を知りたい!

タオルの中でもサイズの大きいバスタオル。お風呂上りや旅行先など、さまざまな場面でお世話になることが多いものです。しかし、身近な存在であるバスタオルの寿命そのものについては、あまり考えたことがないのではないでしょうか?

 

タオルの中でもサイズが大きいバスタオルだけに、いざ処分するとなった時の捨て方にも注意したいものです。そこで日常的にお世話になっているバスタオルがどうなったら寿命なのか、お気に入りのバスタオルの寿命を延ばすコツ、処分することになったバスタオルの正しい捨て方についてもご紹介します。

 

 

バスタオルの寿命ってどのくらい?

バスタオルをはじめとして通常使っているタオルの寿命は、洗濯回数が30回になったらそこまでといわれています。その根拠は、バスタオルのフカフカ感を生みだしているパイルや、バスタオルを構成する繊維そのものが傷むことで吸水性も落ちてしまうからです。

 

バスタオルを構成するパイルや繊維が傷んでしまえば、当然のことながら肌触りも悪くなってしまいます。そのため、毎日お客にバスタオルを提供しているホテルなどの接客業では、交換目安として30回目の洗濯までとしているところが多いとか。

 

ではこの目安を一般家庭に当てはめてみた場合、バスタオルの寿命がどのくらいになるかというと、洗濯回数が週に1回としても7~8か月で交換時期を迎える計算になります。一般的な感覚では「短い!」と感じた人も多いのではないでしょうか?

 

しかし、この30回の洗濯という基準はあくまで接客業のサービス指針のためであり、一般家庭におけるバスタオルの使い方を基準で考えれば、問題になるほどではありません。各家庭ごとの扱い方次第でもバスタオルの寿命は変わります。

 

さらにバスタオルの素材も重要です。リネン(麻)やコットン(綿)などの天然繊維と、マイクロファイバーやポリエステルなどの化学繊維とでさまざまな品質面に差が出ます。耐久性だけでみれば天然繊維の方が上ですが、産地や作りでも寿命や肌触りにはっきりとした差があるので要注意です。

 

バスタオルの作りでは、糸がループ状になるように織り上げたパイル生地が一般的です。パイルと呼ばれる糸の輪が立体感とフワッとした手触りを生み、メーカーや商品ごとにパイルの長さに違いがあります。パイルの長さで手触りが大きく変わる半面、引っかかるなどして切れやすく、劣化しやすくなるのが特徴です。

 

このほかにもバスタオルに使われる生地として、シャーリング生地というものもあります。パイルは全て切られているため、立体感はなく平面的です。その反面、プリント加工をしやすい、ループがほつれる心配がないため比較的劣化しにくいというメリットがあります。

 

プリントをしやすいというメリットを活かしてグッズタオルとして使わることも多く、独特な光沢のある鮮やかな表面をしているのが特徴です。肌触りはパイル生地に若干劣るものの、長く使いたい人にはおすすめのバスタオルといえます。

 

 

バスタオルの寿命を延ばすコツは?

バスタオルの寿命を延ばすためには、どのように洗濯するかが非常に重要です。まずは柔軟剤は使わずに洗濯すること。「えっ?」と思った人も多いかもしれませんが、柔軟剤を使うと生地の表面が柔軟剤にコーティングされてしまうため、吸水力が落ちます。

 

さらに繊維が滑りやすくなることから、生地からパイルが抜け落ちやすくなるのです。パイルが抜け始めるとその周りのパイルもどんどん抜けていってしまい、結果としてバスタオルの寿命を縮めてしまいます。

 

続けて意識しておきたいことは、一度にたくさんの量をまとめて洗濯しないことです。一度に洗う量が増えるとその分洗濯物同士がこすれあい、摩擦で生地が傷みやすくなります。通常のすすぎでは洗剤が残りやすい点もデメリットです。

 

洗剤を落としきれないと雑菌の繁殖の原因となったり、硬くてゴワッとした肌触りになったりします。洗濯物がどうしても溜まってしまった時は、洗う量を減らして複数回に分けて洗濯し、タオルはネットに入れて洗うなどの対策をとるようにしましょう。

 

バスタオルがゴワゴワになってしまう原因は洗濯機にもあります。ドラム式洗濯機を使って洗濯すると少ない水で洗濯できますが、ドラム内で洗濯物を叩きつける洗い方のため、繊維が硬くなりやすいのです。もちろん節水モードでは洗剤も落ちにくくなるため、縦型だから大丈夫ということはありません。設定には要注意です。

 

また、乾燥機を使うのもやめましょう。なぜなら、乾燥機の使用は縮む原因となるだけでなく、傷む原因にもなるのです。洗濯から乾燥までやってくれるドラム式洗濯機を使っている人は、特に注意してください。

 

バスタオルを干す時にもひと工夫しましょう。バスタオルを干す前には上下にぱたぱたと振ってから干すと、寝ているパイルに空気を含ませて起こすことができます。パイルを起こした状態で干せば、乾燥した時にフワフワに仕上がります。

 

もちろん干す時には雑菌が繁殖する前に素早く乾くように工夫しましょう。ここで注意したい点は、天日干しは避けることです。日光に含まれる紫外線はバスタオルの繊維を傷めるだけでなく、色あせの原因にもなります。

 

バスタオルは室内で陰干しをし、乾いたら再び湿気を吸ってしまう前に早めに取り込みましょう。サーキュレーターなどで風を送って、早く乾かすのもおすすめです。また、乾いたバスタオルは重ねずに立てて並べると傷みにくくてすみます。収納でも傷まないようひと工夫しましょう。

 

 

バスタオルが寿命を迎えると?

バスタオルも使っているうちに寿命を迎え、いくつか気になる点が出てきます。肌触りに硬さが感じられるようになって使うと違和感がある、色があせたり赤っぽく変色してきた、洗濯したのに何か臭う、などなど。

 

バスタオルは使っている間にも劣化が進みます。だんだんパイルが抜け落ちてゆき摩耗が進めば、当然のように見た目も肌触りも悪くなってしまうのです。洗濯の仕方や干し方でもゴワゴワになりますが、パイルがつぶれた状態になってしまったら諦めるのもありといえます。

 

実際パイルがつぶれた状態になってしまったバスタオルは、触り心地も吸水性も低下して性能が落ちてしまうのです。洗濯時にも干す時にも気をつけたにもかかわらず吸水性が悪いと感じた時は、明らかに寿命がきたということができます。

 

また、ピンクやオレンジなどうっすらと赤みがかったような色に変わってきた時も寿命です。これは赤色酵母や黄色ブドウ球菌などの雑菌の繁殖が原因で起こります。色物のバスタオルだと気付きにくい変化ですが、煮洗いや漂白などで回復することもあるので、愛着のあるバスタオルなら試してみてもよいでしょう。

 

臭いが気になるのもバスタオルの寿命の証です。長く使っていると、洗濯しても残った洗剤や汚れを餌に雑菌が繁殖し、臭いが染みついてしまい取れなくなってしまいます。雑菌の繁殖は健康被害にもつながるため、もったいないといわずに正しい捨て方で処分しましょう。

 

このほかにもタオルに黒ずみが見られる時は、黒カビを疑う必要があります。パイルのすき間を覗いて見て黒い点々が見られる時は、すでに黒カビが生えてしまった状態です。黒カビが生えてしまったバスタオルは、通常の洗濯ではキレイになりません。

 

煮洗いや漂白剤を使えば回復する可能性もあるので、こちらも愛着があるものは試してみてもよいでしょう。しかし、それでも黒ずみが落ちない場合は処分するしかありません。黒カビの生えたバスタオルで顔や体を拭くとニキビや肌荒れの原因になるといわれているので、速やかに処分して新しいバスタオルに買い替えましょう。

 

 

バスタオルの正しい捨て方

通常の使い方ができなくなったバスタオルは、掃除などで再利用してからそのまま可燃ごみとしての捨て方が一般的でしょう。

 

しかし、捨てる前に自治体のゴミの分類を確認してください。実は古着と同様に、バスタオルをはじめとしたタオル類も資源ごみに指定されている場合があるのです。その場合は自治体の決まりに沿った捨て方をする必要があります。

 

資源ごみとして回収されたバスタオルは、工業用のウエスや建築資材としてリサイクルやリユースされている貴重な資源です。回収の基準や用途は地域によって異なりますが、自治体のホームページでも回収基準は見れるので、まずは捨て方を確認してください。

 

このほかにも捨て方というと語弊があるかもしれませんが、バスタオルなどのタオル類は、寄付することもできるので調べてみてもよいでしょう。特に粗品でもらったはいいけれど使わないまま溜まっている、という人は、慈善団体を通して海外の必要としている人たちに送るのもおすすめです。

 

寿命を迎えた使い古しのバスタオルの場合は、動物愛護団体に寄付することもできます。住んでる自治体の捨て方を確認したら資源ごみとして回収していないという場合は、最後まで有効活用してもらえるこれらの団体に寄付するとよいでしょう。

 

 

おわりに

バスタオルは繊細なため、手入れ1つで寿命が変わります。お気に入りのバスタオルを長く使いたい時には、取り扱いにも注意したいものです。また、役目が終わった後の捨て方も、自治体の指示に従うようにしましょう。捨て方が可燃ごみしかなかった場合には、最後まで活用してくれる寄付も視野に入れてみてください。

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