「キラキラネームの子は頭が悪い」問題を考える マホト逮捕で表面化した『頭の悪さは親から遺伝する』というタブー

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「キラキラネームの子は頭が悪い」問題を考える マホト逮捕で表面化した『頭の悪さは親から遺伝する』というタブー

ひろゆき氏が投下した「爆弾」

2020年11月18日放送のTBS『グッとラック!』ではこんな話題が議論されていました。「2ちゃんねる」創設者の西村博之(ひろゆき)さんが出演。そこで『キラキラネームをつける親は頭が悪い』といった内容の発言をし、視聴者から「偏見じゃん」「ひろゆき氏の意見に全面賛同」と賛否の声が寄せられたのです。

近年、子供につける名前の傾向として、古風な名前、所謂“シワシワネーム”が増えているそうで、番組ではその人気の理由について特集。以前はキラキラネームが流行していましたが、“読めない”“男女を間違えられる”といった弊害があり、その反動で古風な名前を付ける親が多くなったのではないかと伝えていました。

世界中ででキラキラネーム拡大の危機 貧困や犯罪率にも影響か やはり「変わった名前」は経済活動に不利!?

この話題の際、ひろゆきさんは『キラキラネームの何がまずいかって“読めない”ことだと思うんですよ』と切り出します。『名前って他人によんでもらうために付けるわけじゃないですか。それなのに読めないってやっぱりちょっと頭悪いと思うんですね』とコメントしたのです。

すると……。

他の出演者は「言い過ぎですよ」と止めようとします。しかし、ひろゆきさんはそれに構うことなく、さらに、

『この親の元で育ったってなるとやっぱ微妙なんで。会社の面接とかでキラキラネームの履歴書とか来ると、“あ、これは微妙だな”って落とす側に回りがちなんですよ』

『古風な名前をつけるのって、親にある程度の教養が必要』

『親もちゃんと考えてるんだなって分かるので、シワシワネームの方が就職には便利なんじゃないかな』

『同じ年代でキラキラと普通の名前の人だと、やっぱ普通の名前の人がまともなんですよ』

『東大生の名前とか調べたら、キラキラ率他の大学よりだいぶ低いと思いますよ』

と持論を展開していたのです。

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こうした一連の発言に、視聴者からは、「コイツほんと失礼」といった声をはじめ、

「キラキラネームってだけで面接落とすって理解できない。産まれた子が決めたわけでもないしそれこそ偏見じゃん。朝からイライラした」

「キラキラネームを持っている人にとっては、親が付けてくれた大切な名前かもしれないしな。気に入ってるかもしれないし。名前を悪く言われるのはキツいよね」

「見てて不愉快になりました。キラキラネームは就職に不利、面接で落とす、まともではない、親に教養がない。そこまで言われると腹立ちます。どんな名前であれ皆さん一生懸命考えて命名しています」

などといった反発の声が寄せられていましたが、その一方では、

「ひろゆき氏の意見に全面賛同」

「建前では親が一生懸命考えた名前とか言っちゃうけど、本音はひろゆきの言う通りだと思った。よく言った! と思ったよ」

「お受験学校に通ってる親にもキラキラの子いる?って聞いたらほぼいないって。そういうことだよ。これに関してはひろゆきが正しいわ」

「すごい納得。キラキラネーム付けてるイコール、親って頭悪そう…って思ってました」

などと同意の声も多く、賛否両論となっているようです。

実際に“キラキラネームが就職に不利”といった側面はあるのかもしれません。しかし、そういった名前を持つ人が世にいる中で、『頭が悪い』とまで言い切ってしまうのは、さすがに言い過ぎなのでしょうか。

いや、それとも、やはりその意見は本質を突いているのでしょうか。

最近ではその論争は少し進んでおり、その「頭の悪い親の遺伝子」が受け継がれているのだから、「キラキラネームの子どもも頭が悪い」だろうという説も飛び出している状況です。

児童ポルノ禁止法違反で逮捕されたユーチューバーのワタナベマホト容疑者の本名が「渡邉摩萌峡」だったことも議論に拍車をかける形となりました。

そこで、本サイトは「芸能人が付けてしまったキラキラネーム」を調査。そこから見えてきたのは「まず読めない」という苦しさを考えます。名前が原因で就職活動で落とされるということが本当に現実離れしていることなのか、少し真剣になって考えた方がいいのかもしれません。

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読めますか、これ? 芸能人が子どもに付けたキラキラネーム

<初級:なんとなく読める編>

1.笑福(鈴木おさむ・大島美幸)
2.誠希千(マック鈴木・小原正子)
3.茉叶菜(藤本敏史・木下優樹菜)
4.萌愛(新山千春)
5.十愛(ジャングルポケット太田博久・近藤千尋)

大々的に報道されたことで覚えている人もいるかもしれない「笑福(えふ)」さんは、漢字の読みの頭文字で読ませるタイプ。一度聞けば、まあなんとなく読めますよね。

同様に、「誠希千(せいきち)」さんも、深く考えこまなければ意外とシンプルかもしれません。

「茉叶菜(まかな)」さんや「萌愛(もあ)」さん、「十愛(とあ)」さんも、頭文字を読ませる系で、法則があります。

ちなみに新山千春さんの娘さんは「小春」ではなかったか? なんて疑問符も浮かぶのですが、あれは芸名とのこと。ちょっと驚きました!

<中級:一度聞けば、あ〜なるほ…ど……? 編>

1.眞秀(寺島しのぶ)
2.詩歌(東貴博・安めぐみ)
3.百(小島可奈子)
4.愛音來(内山麿我)

「眞秀(まほろ)」さんは眞秀(まほ)という読みで辞書にもあり、意味は「十分である、完全である」など。さすが梨園で様々な文化教養に触れてきた寺島さんだけはありますね。こちらの頭が悪くてゴメンナサイ。

そのまま読むと「しいか」になる「詩歌(うた)」さんの命名は、昭和の視聴率100%男こと萩本欽一さんとのこと。ハイカラです!

ひゃく? いえいえ「百(もも)」さんです。ももと読むならば本来あるはずの「々」は邪魔なので取りました、ということでしょうか。小島さんといえば映画『泪壺』で魅せた艶乳(つやちち)は必見です。

「作・内山麿我さん」となれば簡単に読めるはずがないと勘づく読者も多いでしょう。お手本のようなキラキラネームは「愛音來(あねら)」さん。由来はもちろんハワイ語で「天使」。芸能人はハワイが好きです!

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<上級:えっ、そ、そうなの……? 編>

1.羽沙(庄司智春・藤本美貴)
2.昊空(杉本太陽・辻希美)
3.希天(はんにゃ川島章良)
4.孟沙孜(石井慧・林明日香)
5.海鈴、愛郁(MALIA)

「羽沙(つばさ)」さん、羽も翼も意味はだいたい同じですが、完全な学校の先生泣かせではないでしょうか。あ、でも芸能人御用達有名名門難関私立校の先生なら読めるのかもしれません。

杉浦家といえば有名なのが空シリーズ。「希空(のあ)」さん、「青空(せいあ)」さん、なんで「あ」と読ませるの!? と度肝を抜いてからの、第3子は「昊空(そら)」さん。どちらの漢字も「そら」と読み、杉浦家の集大成といったところでしょう。

それらに通ずるのが「希天(きあ)」さん。第2子以降、「天」シリーズが始まるに違いありません。

前述の内山さんと同じ勘が働くのが、『作・石井慧さん』の「孟沙孜(むさし)」さん。由来は彼が尊敬するオランダの格闘家、ゲガール・ムサシだそうですが、シンプルな「武蔵」にはしないようです。だって、芸能人は難解漢字が好きだから!

さて、『最後は「かいり」でしょう? なんだ簡単じゃないか』と侮るなかれ。答えは「海鈴(かい)」さん。鈴どこにいった? となると、「愛郁(あい)」さんと読むのは当然です。ちなみにどちらも男の子……。ワールドワイドなMALIAさんに日本の凝り固まった概念なんて通用しないのですね。

まだまだ続きます。

<神:なんで? 編>

1.空詩(松嶋尚美)
2.宙和、光和、陽出(一色紗英)
3.平和(AI)

「空詩(らら)」さん。なんで? 異次元過ぎる。

「光和(あろな)」さん。なんで? ワッツハプン?

「宙和(そらな)」さんは、「陽出(ひので)」さんでも十分すごいのに、霞ませるこの威力。

いよいよ最終問題、「平和」さんであります。もちろん「ひらかず」ではありません。正解はなんと、「平和(へいわ)」さん。ひっかけ問題だったのでした。由来は「AI(愛=LOVE)&PEACE(平和)」とのこと。生まれた瞬間から全人類の永遠の願いを背負ってしまった平和くんなのです。

 

このように、この話題では常に楽しい雰囲気を演出しながら語らざるを得ません。現実に親から付けられた人の名前なのですから、「これは最悪だ」「これは悲惨だ」と外野がとやかく言うことは出来ないからです。正直、これは“察する”しかありません。

危険なのは『バカな親からキラキラネームを付けられた子もバカ』という一過性の話題が定説化してしまったら、確実に子どもたちが被害者となってしまうことです。法律上、問題のないことだとは言え、子どもの未来を考えると「誰からも読まれて、呼ばれる」名前を付けてあげることが親の氏名…もとい、使命だと思います。(構成◎編集部/取材◎春山有子・絹田たぬき)

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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

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