大作ゾンビ映画に“ワイスピ”も 『新感染半島 ファイナル・ステージ』ヨン・サンホ監督が影響を受けた作品
韓国発の大ヒット・ゾンビアクション映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の4年後の世界を描く『新感染半島 ファイナル・ステージ』が1月1日より公開。
高速鉄道の駅と車内という、限定的なシチュエーションでのサバイバルを描いた前作から一転。本作では、ゾンビの大群を封じ込めた半島を舞台に、そこから脱しようとする生存者一家と、彼らを助けようとする主人公(カン・ドンウォン)の壮絶なサバイバルを描きます。荒廃した半島でこの世の地獄を楽しんでいる狂気的な民兵集団と繰り広げられる壮絶なカーチェイスも見ものです。
“ポスト・アポカリプス”の世界を描くことに関心があったというヨン・サンホ監督。そんな監督が本作を作るために影響を受けたという作品の一部をご紹介します。
『ワールド・ウォーZ』(2013年公開)
ブラッド・ピットが主演し、『007 慰めの報酬』『プーと大人になった僕』のマーク・フォースターが監督を務めたゾンビパニック大作。ブラッド・ピット演じる元国連捜査官のジェリーが、世界中に広がる突如発生した謎のウィルスの解明のために立ち向かいます。ウィルスを持った人間はゾンビと化し、その数が爆発的に増えた世界は政府や軍隊も崩壊状態。荒廃した世界にはびこるゾンビの大群の様相は、本作に通じるところがあります。
『ザ・ロード』(2009年公開)
『ノーカントリー』の原作者・コーマック・マッカーシーがピューリッツァー賞を受賞したベストセラー小説の映画化作品。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのビゴ・モーテンセンが主演し、文明が崩壊し、ほとんどの生物も死に絶える近未来のアメリカで幼い息子と賢明に生きる姿を描いています。飢餓状態で生き残った人間同士で食らいあうという狂気を目の当たりにしながらも、寒さから逃れるために南を目指す親子の姿は、ゾンビや正気を失った人々のなかで家族と助け合いながら生きていく『新感染半島』のキャラクターたちを想起させます。
『ワイルド・スピード』シリーズ
ちょっと意外なセレクトなのが、大ヒット・カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズ。現在まで8作品、スピンオフ1作品が制作され、最新作『ワイルド・スピード ジェット・ブレイク』が来年公開予定となっています。2013年に亡くなったポール・ウォーカー演じるブライアンとヴィン・ディーゼル演じるドミニクの友情は胸アツもの。シリーズごとにパワーアップしている超ド派手なカーアクションが、『新感染半島』のカーチェイスシーンのインスピレーションになっているのかも?
『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』(2015年公開)
『マッドマックス』シリーズ第4作にあたる『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』。監督・脚本は前3作同様にジョージ・ミラーが担当し、シリーズではメル・ギブソンが演じた荒廃した近未来で妻子を殺された男マックスを『ヴェノム』のトム・ハーディが演じます。法も秩序も崩壊し、一面砂漠と化した世界での命がけのカーアクションの興奮は、本作で描かれるド迫力のカーチェイスでも感じられるはずです。
『新感染半島 ファイナル・ステージ』
2021年1月1日(金)TOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー
出演:カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョン、クォン・ヘヒョ、キム・ミンジェ、ク・ギョファン、キム・ドゥユン、イ・レ、イ・イェオン
配給・宣伝:ギャガ パブリシティ:スキップ
英題:PENINSULA/ 2020年/韓国/カラー/116分/字幕翻訳:根本理恵/映倫:G
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