箱根で「あつまれ どうぶつの森」の世界を満喫!美術館にも!
こんにちは。ライターの井口エリです。
今年は、家で過ごす時間が例年よりも長かった……。
そんな「おうち時間」を語るにあたり、欠かせない存在があります。今年大ヒットしたNintendo Switchのゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(以下、「あつ森」)です。外出自粛中は、「外出できるようになったら行きたい場所」を島内(※)にたくさん作っていました。温泉、飲食店、バーなど……。
※「あつ森」の舞台は無人島。プレーヤーは無人島を開拓しながら、そこで暮らす島の住民(動物)たちとのコミュニケーションを楽しむ。
そんな感じでおうち時間を楽しく過ごすことができた私ですが、今回は島を離れてリアルの世界へ飛び出します。
箱根には「あつ森」のマイデザイン機能(※)を活用して楽しめる美術館やリアルなどうぶつと触れ合える動物園があり、温泉にも入れるし、絶品うなぎも食べられるのです。これは……もう「あつ森」!? 現実で「あつ森」を楽しむ箱根旅に出発します!
※自分で描いたデザインで洋服を作るなど、自由に島を彩ることができる機能。作ったデザインをオンライン上で公開すると、誰でもそのデザインを使用できるようになる。ポーラ美術館では絵画のマイデザイン(データ)を配布しており、自分の島に絵画を飾って楽しめる。
東京駅
特急「踊り子号」で小田原へ
JR東京駅から特急「踊り子」に乗り込み約1時間、JR小田原駅へ向かいます。今回乗車したのは2020年3月にデビューしたリニューアル車両のE257系。列車では「あつ森」をしたり読書をしたり。窓側の席に電源が付いているのが地味にうれしい。
小田原駅で箱根登山電車に乗り換え。箱根には何度か来ているのですが、箱根登山電車に乗るのは初めてでした……! 車で行くと道路が混んでいることが多く、大変だった記憶がありますが、列車だと渋滞に巻き込まれないから快適ですね~!
箱根湯本駅
箱根登山電車で快適な箱根旅!
小田原駅から14分ほど、箱根湯本駅で強羅方面へ乗り換えです。箱根の山は、取材時はちょっと色付きはじめてるかな~?という紅葉具合でした。
箱根登山電車は、スイッチバックという方式を取り入れジグザグに山を登っていきます。スイッチバックは、塔ノ沢駅と宮ノ下駅間において、3回(3カ所)体験することができます。
約40分乗車して終点の強羅駅へ到着。ここからは施設めぐりバスで約13分、ポーラ美術館に向かいます。
ポーラ美術館
リアルでも「あつ森」でも楽しいポーラ美術館
ポーラ美術館では、新型コロナウイルス感染症対策として、混雑状況による入場制限や入館時の体温チェックなどが行われていました。
ポーラ美術館は、「#あつ森でポーラ美術館」と題し、「あつ森」のゲーム内で飾ることができる展示・所蔵作品のマイデザインを公開しています。ゲーム内で島に飾った作品と、実物を見比べられることができます。
取材時は、「モネとマティス もうひとつの楽園」という展覧会が開催されていました。
その展覧会は現在終了していますが、2020年11月14日から始まった展覧会「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」(2021年4月4日まで開催)でも展示される作品を中心に、「あつ森」のマイデザイン画像とともに紹介します!
モネの人物画の大作「バラ色のボート」。浮世絵に影響を受けたというモネの大胆な構図と、水面下の水草の描写が美しい作品です。
「バラ色のボート」はマイデザインを6種類つなぎ合せて表示させる大型のものです。
モネは、日本のテイストを取り入れて作った自宅の庭を題材に、18点の連作を描き上げました。こちらの「睡蓮の池」はそのひとつです。
モネの不朽の名作も、自分の島に飾れる~! 景色に溶け込むマイデザイン、素敵です。
衣装の質感をとらえて描くことを得意としたルノワール。柔らかくほほえむ少女とレースの帽子の質感はマイデザインでも健在です。
渡仏して西洋画を学んだ岡田三郎助。「あやめの衣」には、日本の伝統的な美意識と油絵の手法が現れています。こちらを身に着けられるマイデザインはまさに着るアート!
美術館に併設された「レストラン アレイ」では、モネの睡蓮の池をイメージしたスイーツがいただけます。ノンアルコールのスパークリングワインにエディブルフラワーやフルーツが浮かぶスイーツは、まるで食べるモネ作品! 見て食べて1日たっぷり楽しむことができました♪
箱根湯本駅
箱根パークス吉野
箱根湯本駅へ戻り、駅から徒歩約12分、本日の宿「箱根パークス吉野」へ向かいます。(シャトルバスもあり)
旅の楽しみといえば食事ですよね。ダイニング「いち井」でいただくお料理は、前菜にはじまり、御造り、小鉢、炊き合わせ、蒸し物、焼き物、焜炉、御飯、留椀、香の物、水菓子と、相模湾で獲れる魚介や箱根西麓の野菜を堪能できるもの。
長芋ときのこの琥珀寄せの小鉢、茄子と野菜を練ったものを揚げた茄子万頭と鰻の銀餡……いずれも目にも美味しく、食べても美味しいお料理です。
※食事内容は季節によって異なります。
ご飯の後はお風呂。湯本1号泉を含む3本の源泉から引いた温泉は、アルカリ性単純温泉でほっと温まります。美味しいご飯と素晴らしいお風呂で日頃の疲れが取れていく……。
見ているか数カ月前の私……リアルな温泉にやっと来られたんだぞ……!
2日目は、「あつ森」内の自分のキャラを意識した服装にしました。「あつ森」はいろいろな衣装・髪形なども選べるのでキャラメイクも楽しいです。
朝食の和洋バイキングを楽しみ、朝から温泉にも入って気力は十分。今日はリアルどうぶつと触れ合いに行きます!
だっこして!ZOO!
雨を気にせず、たくさんの動物たちとの触れ合いを楽しむ!
箱根湯本駅から箱根の山道を50分ほどバスに揺られ、箱根園どうぶつランド「だっこして!ZOO!」へ。ここは複合リゾート施設「箱根園」の中にあり、屋内施設なので、雨の日でも安心。ワンちゃんコーナー、ネコちゃんのお部屋、うさぎにカピバラ、爬虫類、ミニブタ、フクロウ、ミーアキャットなどたくさんの動物たちがいて、全天候型で快適に動物たちと触れ合えます。
動物園へは、手のひらと靴の裏を消毒して入園。新型コロナウイルス感染症対策として、混雑時には入場制限があり、1回の滞在時間を45分以内としています。
ホアーッッ! かわいい! ウサギの口元って本当にかわいいんですよねぇ……。手からニンジンを食べてくれました。
ワンちゃんコーナーでは、人懐っこいワンちゃんたちが近寄ってきます。うわあああ……毛がやわらかい。命とのリアルな触れ合いに感動です。
ネコちゃんの部屋では、近寄ってくる子、一瞥してあとはスルーする子……みんなバラバラですがそこがいい。君たちはそうであってほしい……。
ネコちゃん、耳の先からしっぽの先まで「かわいい」が詰まっている……。
自分の島(あつ森)にもネコ住民がいて愛でております。箱根、リアル「あつ森」じゃないですか!
ボールニシキヘビのボールくんに恐る恐る触れて……。つるつるしていて表面が硬かったです。そしてお顔が結構かわいかった。
……とまあ、たくさんの動物とリアルな交流ができ、癒されました。動物園って離れて見るイメージだけど、ここは動物との距離が近い!
鳥かつ楼
小田原で絶品うなぎを食べる!
箱根園から小田原駅行きのバスに乗り込み約1時間10分。駅東口から徒歩12分ほどの「鳥かつ楼」へ。こちらで絶品のうなぎをいただきます!
鳥かつ楼という店名だけあり「とりのかつ重」もメニューにありますが、有名なのはうなぎ。疑問に思い聞いてみると、初代が創業時につけた屋号をそのまま使っているのだそうです(今の大将で三代目)。創業当時は「鳥かつ」が主流だったのだとか。なるほどー!
そんなことを考えているうちに、うなぎが運ばれてきました。香ばしく焼き上げられたうなぎの美しい焼き色よ……! こちらで食べられるうなぎは、蒸しの時間をたっぷり取っていてふわっふわなのが特徴です。
「お、おいしい……」
うなぎを口に含むと、「口の中で溶けてしまうのでは?」と思ってしまうぐらいにふわふわ、そしてうなぎは脂が乗ってトロットロです。こんなに柔らかいうなぎははじめて食べました。
甘みを抑えたキレのある辛口のタレと、うなぎの脂が口いっぱいに広がります。箸休めに肝吸いをひと口。このバランス感が最高です……! また、自家製のぬか漬けもとても美味しかったです。小田原ってかまぼこのイメージが強かったのですが、うなぎも有名だったんですね。
小田原駅
心も体も元気になって東京へ
帰りも行き同様に、小田原駅から踊り子号に乗り東京駅へ。さて、今回の旅行では箱根・小田原のお土産もたくさん買って帰ることができました。
「箱根ビール」と小田原で水揚げされた魚介類を中心とした薫製ブランド「和の燻製」のチーズや鮭(シャケ)の燻製、鈴廣の「ぷちかま(チーズ)」……いずれも好物ばかりです。
温泉で外から、食で中から、アートを見て刺激を受け、動物を触って癒され、とっても元気になりました。箱根って不思議だな~。都心からも1時間ちょっとで行けちゃう箱根で、気力をチャージしてみてはいかがでしょうか。
東京駅
掲載情報は2020年12月17日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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