10時間で電子書籍版『ブラック・ジャック』全22巻を読破せよ! スマートフォンなら手軽に読めるし安い
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クリスマスの3連休も『ニコニコ生放送』の仕事で忙しいガジェット通信の若手スタッフたち。特に最近エンタメ系の記事で頑張っているsrbn記者に、編集長としてちょっとしたプレゼントをしようと考えた筆者。「業務時間の10時間を大好きな漫画の読書に使ってよい」というごほうびをあげることにしました。ただし、シリーズ全巻を読破することが条件なのですが……。
1冊を30分で読むとして、10時間なら20冊程度のシリーズはないか探してみたところ、電子書籍版の『ブラック・ジャック』が全22巻といい感じのボリューム。全冊買ってあげてもよいのですが、なるべくお金がかからない方がいいな(セコい)と思い、電子書籍が月額590円で読み放題のau『ブックパス』を利用してみることに。実は今ならキャンペーンで無料だったのですが、srbn記者には内緒にしておきます。
auの『ブックパス』は、KDDIがAndroidスマートフォン向けに12月から開始した電子書籍の読み放題サービス。2012年の3月31日までは、アプリ取り放題のサービス『auスマートパス』会員向けに先行して無料でサービスを提供しています。『ブラック・ジャック』も全巻ありました。
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朝10時に出社してきたsrbn記者。10時間の漫画読書プレゼントのことを話すと「10時間……」と複雑な表情を見せましたが、「でも『ブラック・ジャック』読んだことないからうれしいです」と殊勝なコメント。うん、君はきっといい記者に育つよ……早速読んでもらいましょう。
1時間経過:
順調に読み進めている様子のsrbn記者。2巻が読み終わり、1冊30分のペースができている様子。「バックグラウンドでダウンロードしながら読めるので、次の巻に読み進めるのにストレスがなくていいですね」と、アプリの使い勝手には満足しているようです。最終ページをめくる際、「もっと読む」を選択すると次の巻に飛べるので、連続したシリーズを読み進めるのに便利そうです。
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2時間経過:
5巻に突入といいペース。昼どきなのでお弁当を買ってきてあげました。もちろん食事中も読み進めてもらいます。「ページめくりの操作が、タッチすると瞬時に変わるパターンと、スワイプでめくるアクションが入るパターンの2種類あるんですよ」とsrbn記者。ご飯を食べながらとか、アクションシーンなどをテンポよく読み進めるにはタッチ操作、文章が多くじっくり読みたい個所はスワイプ操作と、操作を使い分けているようです。

3時間経過:
7巻に突入。「疲れない?」と聞いたところ、「スマートフォンの画面でもフォントがつぶれていないので読みやすいです。疲れませんね」とのこと。

5時間経過:
そろそろおやつタイム。ソファでせんべいを食べつつ横になり、くつろいだ様子で読み進めています。11巻に突入し、順調に折り返し点を迎えました。
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7時間経過:
外もすっかり暗くなり、だんだん疲れが見えてきたsrbn記者。でも14巻に突入と、1冊30分のペースは守っています。凄い、凄いぞ! srbn記者!
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9時間経過:
19巻に突入しているものの、残り1時間で22巻まで読めるだろうか……。「内容は面白いんですけど、血が出てくる場面が多いので重いですね……」。マズい、元気を出してもらわねば! エナジードリンクを差し入れして応援する筆者。
10時間:
約束の10時間を迎えました。22巻は読み始めたものの、10時間での読破は達成できませんでした……。するとsrbn記者が「あと10分ください! もうすぐ読み終わります!」と直訴。よし、その心意気買った! 読み続けてくれたまえ。
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10時間10分:
「やっ……たっ!……」と若干力なく声を上げたsrbn記者。ついに読破成功! よくやった、よくやったよ! さすがに「疲れました」とこぼしていますが、静かに達成感を味わっているsrbn記者なのでした。

『ブックパス』アプリの本棚には、まぎれもなく全22巻の『ブラック・ジャック』が。読み終えたかどうかのステータスが表示されないのが残念ですが、横で筆者がしっかり見届けたので読破したのは本当です!
ちなみに電子書籍版『ブラック・ジャック』全巻は、『eBookJapan』では6825円(税込み)、『BookLive!』では6930円(税込み)で販売されています。紙の書籍で購入する場合、『漫画全巻ドットコム』での全25巻の販売価格は1万760円(税込み)。『ブックパス』が月額590円でサービスを開始した後でも、初月だけで電子書籍なら6000円以上、紙の書籍と比べると1万円以上の得になるというわけですね。12月20日時点で、『ブックパス』に対応する本は約2000冊、合計70万円近くになるとのこと。1冊ずつ購入できる『アラカルト』購入は約10万冊をラインアップしているので、月額を払わずに個別に探して楽しむこともできます。
ブックパス(KDDI)
http://book.lismo.jp/info/bookpass/pc/
最後に、みごと全巻読破したsrbn記者に、『ブラック・ジャック』の感想コメントをもらいました。
ざっくりと話は知っていたが、ちゃんと読むのは初めて。読むまでは自分の中でのブラック・ジャックのイメージも、作中に出てくる人がだいたい口にしている「法外な値段をふっかける無免許医師」だった。
読み進めていくうちに、だんだんと「なんだかんだ言いつつも治療してくれる良い人」に思えてきて、医療だけでなく意外とサバイバルな環境に対応できる点も驚き。金と仕事の分別、仕事に対する厳しさの反面、時折見せる人間くささなどぶっ通しで読んでいても飽きない漫画だった。
今日だけで何度血・骨・筋肉を見たか、何種類の病名を見たか皆目検討もつかないが、シリアスな場面でも時折出てくるヒョウタンツギのおかげでかなり癒された。ありがとうヒョウタンツギ!
10時間は大変だったろうけど、全巻読み終えたことが教養として今後の記者生活に役立っていくことでしょう。3連休に予定がない人は、シリーズ全巻読破にチャレンジしてみては? 年末年始のお休みもいい機会かもしれませんよ。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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