『鬼滅の刃』にハマらなかった人たち 「キメハラ」「アニハラ」はしないようにしましょう

access_time create folderエンタメ
『鬼滅の刃』にハマらなかった人たち 「キメハラ」「アニハラ」はしないようにしましょう

決して、つまらなかったと言っている訳ではないのです。人の好みの問題で、例えば銀座の有名寿司店よりも、近所の寿司屋の方が美味いと感じる人がいるように。

発行部数一億部、映画は興行収入150億円超という驚異的な数字をたたき出した「鬼滅の刃」。これほどまでの大作品なので観ない訳には行きません。まず一番、手に触れやすい動画配信NetFlixでアニメバージョンを視聴しました。

画がキレイだなという第一印象でした。が、絵柄がハマらなかったです。面白い事は面白いので、ゆっくりと後から観ようと思いました。そういったツイートをしたところ、「映画で見ると、また違いますよ」といったお勧めツイートをしてくれる方がいらっしゃいました。紳士的対応でほっとしました。

と、いうのもたまに「キメハラ」(「鬼滅の刃」ハラスメント)をする人がいると聞いたものですから。「え? 何で面白くないの?」「普通、面白いと言うでしょう」といった事を言われてもおかしくないなと思っていました。それほど社会現象を起こした大作です。

参考記事:世界も熱狂する『鬼滅の刃』 ロシアのイケメン煉獄、イタリアの美女の蜜璃、なぜか入浴中の胡蝶しのぶ、アジアンビューティの超セクシー禰豆子…etc 個性際立つ世界のレイヤーたち | TABLO

けれど、どんなに名作でも「ハマらない人」はいるものです。僕にも苦い思い出があります。

映画『カメラを止めるな』が流行りました。大変、面白い映画でした。けれど、ブームになるほどかな、と思っていました。映画館のお客さんは「笑う用意」をしているかのようでした。そんなに面白くないところでも「ふふふ」という声が聞こえます。以前、「笑っていいとも」でお客さんの予定調和の笑いが嫌でいったん、辞めてしまったダウンタウンの気持ちが分かる気もしました。

という事をツイートすると、かなりの数で「分かっていない」「どこが面白くないんだ」というものが来ました。「面白くない」とは言っていません。「面白かったです」。5点満点中、3.5点はいきました。なのに、なぜ「面白いと言え」と言わんばかりの雰囲気になってしまうのか。

因みに、世界的ヒットを生んだ日本のアニメで、僕がハマらなかったのは『ONE PIECE』『進撃の巨人』でした。これも絵柄です。頑張って漫画の一巻まで読んだのですが……。

特に『進撃の巨人』は映画化されました。脚本は有名映画評論家であり名編集者の町山智浩さん。お会いした事はありませんが、町山さんの仕事ぶりはリスペクトしています。人に勧められて映画を見たのですが……。

「?」が頭の中を巡りました。石原さとみの演技は光っていました。というくらいの印象でしたが、有名評論家の脚本だから、映画素人の僕が「イマイチでした」というのも偉そうだし、映画専門家から叩かれるのではと恐る恐る「そんなに面白くなかった」という事をニコニコ生放送か何かで言った事がありました。

また、現在は大手アニメ会社勤務の後輩に10年前「今、面白いと思うアニメをおしえて」と頼んだところ、「涼宮ハルヒの憂鬱」「攻殻機動隊」「ひぐらしのなく頃に」を薦めてくれました。

「涼宮ハルヒ」作品も絵柄で入っていけませんでした。「攻殻機動隊」はハマりました。後輩は残念がっていましたが、「アニメハラスメント」はしませんでした。「絵柄がねぇ。確かに」とうなずいていました。

「鬼滅の刃」は国内では、小野不由美さんの秀作「屍鬼」に似ているのかなとふと思いました。

因みに逆に、僕が「面白い」と思った漫画を「そうでもない」と言う人も多々いる訳です。それはそれで致し方ないです。「何で面白くないの?」と問い詰めることはしません。個人個人が自由に物を言える社会の雰囲気が望ましいと思っています。(文◎久田将義)

あわせて読む:『鬼滅の刃』パロディのセクシービデオが話題 でも、そもそもそれってアリなの? 著作権は? | TABLO


関連記事リンク(外部サイト)

「松本人志を表示しない方法を教えて」 Amazonプライムが300円お詫びクーポン券発送
日テレ24時間テレビに重大なヤラセ疑惑 タイで行った“東日本大震災の死者を弔う祭り”は金を払って人々を集めたデッチ上げだった!
タピオカ・ミルクティーを飲み続けた結果、死を覚悟した女性 今から恐ろしい話をします

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 『鬼滅の刃』にハマらなかった人たち 「キメハラ」「アニハラ」はしないようにしましょう
access_time create folderエンタメ
local_offer
TABLO

TABLO

TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

ウェブサイト: https://tablo.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。