【リニューアル】70%統一! 『明治 ザ・チョコレート ベネズエラカカオ70/ブラジルカカオ70/ペルーカカオ70/ドミニカ共和国カカオ70』
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カカオ豆の生産地からチョコレートになるまで一貫してこだわった「明治・ザ・チョコレート」がこの度中身もパッケージも大幅リニューアル! 産地ごとのカカオ豆の特徴をしっかりと感じられる『明治 ザ・チョコレート ベネズエラカカオ70/ブラジルカカオ70/ペルーカカオ70/ドミニカ共和国カカオ70』を新発売した。その味わい、じっくりと食べ比べてみよう。
カカオ分はすべて70%。統一されて違いが分かりやすくなった
「明治 ザ・チョコレート」は、「BEAN to BAR」をコンセプトに2006年からガーナ、ベネズエラなどのカカオ豆生産農家とともに高品質で持続可能なカカオ豆の生産を実現するサステナブルな取り組みを行い作り上げられた高品質チョコレート。その品質は世界が認めており、世界最大級のチョコの祭典「サロン・デュ・ショコラ」で「世界の優秀なショコラティエ100選」に選出されるなど数々の賞を受賞している。
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今のままでも十分に美味しいのだが、明治はカカオ豆の産地ごとの違いをさらに楽しんでもらうべく、ブランドの大幅リニューアルを実施。すべてのカカオ含有量を70%に統一し、カカオの持つ特長を存分に感じられるようにした『明治 ザ・チョコレート ベネズエラカカオ70/ブラジルカカオ70/ペルーカカオ70/ドミニカ共和国カカオ70』(50g・希望小売価格 税抜220円・2020年9月29日発売)を発売した。
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今回採用された産地は、カカオベルトで生産されるベネズエラ、ブラジル、ペルー、ドミニカ共和国の4つ。それぞれ全く違う特徴をもっており、ナッティ、フルーティ、フローラル、スパイシーな味わいを楽しめる。
ちなみにカカオベルトとは、赤道を挟んだ北緯20度から南緯20度までの地域のこと。カカオの樹は生育の条件が厳しく、高度30~300m、年間平均気温が約27℃、気温差が小さい、年間降雨量は最低1,000mm以上などと、ごく限られた地域に限定される。コーヒー豆も似た条件が必要だが、赤道を挟んだ北緯25度から南緯25度までの地域なのでカカオ豆の方がより厳しい。
リニューアルしたのは中身だけではない。様々なアートで話題を呼んだパッケージは、基本のデザインはそのままに産地のモチーフをデザインしたものに変わっている。これを活かした新たな作品が生まれることに期待したい。ただ、背景がコルク調になったことでお絵描きしづらくなったのは残念。
それでは生産地ごとにどんな違いがあるのか確かめていこう。
『明治 ザ・チョコレート ベネズエラカカオ70』
1つ目は南アメリカのベネズエラ産カカオ豆を使用した『明治 ザ・チョコレート ベネズエラカカオ70』。ナッティな香りと香ばしいコク、旨味が特徴のカカオだ。ベネズエラはカカオの生育に理想的な環境と言われており、高品質かつ世界のカカオ生産量の数%しかない希少な品種である。
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パッケージには太陽をイメージしたデザイン
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1箱3個入り(個包装)。割り方によって味の違いが楽しめる形も継続
個包装を開けると少し酸味のある香ばしい香りが鼻孔をくすぐる。フレーバー・ビーンズと呼ばれるだけあって、この香りだけでずっと楽しめるような心地よさだ。
パキっと割って口の中へ。香りだけでなく味わいもナッティ。ローストされた香ばしさと少しの酸味が鼻へ広がり抜けていく。甘味はほんのりと、苦みは少し強めな大人の味わい。風味がよいので舌の上で溶かしながら楽しむのがベストだ。
おすすめはカカオの香りがより際立つギザギザ型。
『明治 ザ・チョコレート ブラジルカカオ70』
2つ目は南アメリカのブラジル産カカオ豆を使用した『明治 ザ・チョコレート ブラジルカカオ70』。フルーティな香りと爽やかな酸味が特徴のカカオだ。ベネズエラと同じくカカオの生育に理想的な環境と言われる国の1つである。今回選出された4つの生産地の中では最も日本での輸入量が少なく(※2019年の輸入量)馴染みのないカカオといえるだろう。
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パッケージにはブラジルを代表する鳥、トゥッカーノをデザイン
香りは爽やかな酸味を感じる印象。柑橘系というよりはりんごのような華やかさも併せ持っている。
そのためか、カカオ70%にもかかわらず口当たりは軽め。酸味が少し強めでさっぱりとした味わいだ。先ほどと同じく鼻に抜ける風味が独特で、個人的には食べている最中よりも食べ終わった後の余韻の方が色んな変化があって面白いチョコレートだと感じた。
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酸味を強く感じたいならギザギザ型、終わった後の余韻を楽しみたいならドーム型がおすすめ。
『明治 ザ・チョコレート ペルーカカオ70』
3つ目は南アメリカのペルー産カカオ豆を使用した『明治 ザ・チョコレート ペルーカカオ70』。フローラルな香りとふくよかな味わい、渋みが特徴のカカオだ。ブラジルの西部に位置し緯度はほぼ同じだが、アンデス山脈が連なる寒暖差の激しい高地で育ったことで全く異なる味わいのカカオ豆となっている。
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パッケージには愛らしい表情で人気を集めるアルパカ
甘い蜜のような香りで、ロースト感はほとんどなく華やかな印象だ。
だが味は全く別物。渋みと苦みが強く、うっすらと甘さがあるもののすぐに上書きされてしまう。と思えば風味は蜜のようなフローラルなまま。割り方にもよって味が変わり、ドーム型やスティック型だと蜜の甘さがぐんと感じやすくなる。
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渋みを感じたいならミニブロック型がおすすめ。他の形でも色んな表情が見えて面白いカカオだった。
『明治 ザ・チョコレート ドミニカ共和国カカオ70』
最後は北アメリカ・カリブ海の北で育ったベネズエラ産カカオ豆を使用した『明治 ザ・チョコレート ドミニカ共和国カカオ70』。スパイシーな香りとシナモンのような重厚な酸味が特徴のカカオだ。同ブランドではこれまでカカオ分50%強の配分だったが、今回のリニューアルで70%になり、これまで気づきにくかった特徴を感じられるようになった。
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パッケージは熱帯のビーチらしいヤシの木をデザイン
4つの中では香りが抑えられた落ち着いた印象。スパイシーな香りといってもスーッと鼻を通るような感覚だ。
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ところが味わいはまさにスパイシー。舌の上で溶かすと辛味が強く、噛むと爆弾のように酸味が広がっていく。余韻には苦味とロースト感が残り、最初から最後まで味の変化を愉しみながら食べたい味わいだ。以前は酸味が目立った味わいだったが、スパイシーさが感じやすくなった。
ミニブロック型で辛味を楽しみ、スティック型で酸味を楽しむのがおすすめ。
玄人向けのリニューアル。風味で楽しむチョコレート
これまでに何度か「明治・ザ・チョコレート」の記事を書いてきたが、今回のリニューアルはまさにカカオの味を楽しむためのチョコレートだと感じた。というのも、食べなれた甘いチョコレートや苦めのチョコレートがなく、基本的に酸味やロースト感、風味を楽しむラインナップだったからだ。かなり玄人向けのリニューアルなので個人的には一般受けするか心配。
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とはいえ、フローラル系やナッティ系が好きな記者にとっては、気軽に入手できるようになって嬉しいのは確か。この機会にみなさんも産地による味わいの違いを楽しんでみてほしい。
全国のスーパー、コンビニほかで発売中。
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