どんなデジカメも無線LAN対応になるEye-Fi Share

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SDカード対応のデジタルカメラなら、どんなカメラでも無線LAN対応にしてしまう魔法のメモリカードがあります。その名は「Eye-Fi」。

これは、ただのSDメモリカードでもなく、そして、ただのSD無線LANカードでもありません。デジカメからは普通のメモリカードとして見え、普通に写真が保存できるけれども、その保存された写真を自動的に無線LAN経由で飛ばしてしまえるという…それはもう不思議なカードなのです。

昨年10月に北米で発売された時、ものすごい勢いでワクワクしながら注文したのですが、数日後そのオンラインショップでは海外からの注文が全部キャンセルになってしまい枕で涙を塗らしたのも今となっては良い思い出です。(実話)

ついに正規の日本語版が発売されたとのことなので、さっそく買ってみました。

Eye-Fiは、北米版同様、ちょっとオシャレな小箱に入っています。箱の右側のオレンジ色の部分がつまんで引っ張れるようになっていて、引くと

このように、左右に同時に引き出されます。引っ張った右側がこのままマニュアル、左側には製品そのものが収められています。この不思議でかっこいい箱はぜひ現物を見てほしい、そう思わせる素敵な化粧箱です。

中身は、見た目は普通のSDメモリカード(Eye-Fiカード)、そしてカードリーダーのセットになっています。

カードリーダーは専用というわけではなく、一般的なSDカードリーダであれば他のものでもそのまま使えます。ただ、設定する際に必ずPCに挿さなければいけないので、念のためカードリーダも付属しているのでしょう。

PCには専用のソフト「Eye-Fi Manager」をインストールします。このソフトは、Eye-Fiカードの設定と、Eye-Fiカードからアップロードされた写真を管理する役割を果たします。Windows用・Mac用が用意されていて、それぞれEye-Fiカードの中にインストーラがあるので、カードの中のインストーラを実行するだけです。そしてインストールが終わると、いよいよEye-Fiカードを設定します。

Eye-Fiカードの設定はすごく簡単で、

メールアドレスや名前などを登録して(これはカード1枚にたいして1アカウントの設定になります)

無線LANのアクセスポイントを選んで

撮った写真をアップロードするサービスを選んで(FlickrやPicasa web albumだけでなく、日本版ということでHatena fotolifeなどにも対応しています)設定は終了

あとは、カードを引っこ抜いてデジカメに挿し、写真を撮るだけで目の前のPCに写真が出てきます。これは新鮮。

最近の高解像度なカメラで大きな写真を撮るとアップロードにやたらと時間がかかったり、(メモリカードとしてデジカメから電源をもらっているので当然なのですが)アップロード中はデジカメの電源を切らずにずっと待っていなくてはいけなかったり、無線LANの電波が届いている範囲でないとアップロードできなかったり…、と、「夢の環境」と言うにはどうしてももどかしい部分はあります。

でも、そこを逆手に、ちっちゃくてそれほど高画素でないカメラを無線化して機動力を上げたりなど、実にいろいろ想像がふくらむ製品ではないかと思います。

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