『鬼滅の刃 劇場版』がPG12に決定 しかし、この先子供への影響が懸念される“あのシーン”は大丈夫なのか?

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『鬼滅の刃 劇場版』がPG12に決定 しかし、この先子供への影響が懸念される“あのシーン”は大丈夫なのか?

10月16日に公開予定『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の年齢制限が心配されていましたが、5日に公式サイトにて上映区分が”PG12”に決定したと発表。子供でも「保護者の指導や助言によって見ることが出来る」映画となり、ファンは胸を撫でおろしているところでしょうか。

しかし、『無限列車編』以降のストーリーでは、より過激な表現があるため、場合によっては、より厳しい年齢制限がかかる可能性も否定できません。

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吾峠呼世晴の大人気漫画『鬼滅の刃』の映画化について、ネットでは残酷描写の多さなどから年齢制限を心配する保護者や子供たちの声が多くあがっていました。結果的に今回は、上映区分が“PG12”となっていますが、続く『遊郭潜入編』は、吉原の遊廓が舞台、子供に遊女を説明するのが難しく、さらに最終章の『無限城編』では多くの仲間が死んでしまうなど、子供にとって刺激の強いシーンがあり、アニメや映画化において、年齢制限を懸念されるような物語の展開になっています。

そもそも、この年齢制限とは“R指定”のことで、「映倫」と呼ばれる映画倫理機構が、酒、たばこ、麻薬、暴力、犯罪、残酷さ、性、などの刺激度や表現方法を審査、次のような映画4区分を決定しています。

・G(年齢にかかわらず誰でも観覧できる)

・PG12(12歳未満の年少者の観覧には、親または保護者の助言・指導が必要)

・R15+(15歳以上 ※15歳未満は観覧禁止)

・RT18+(18 歳以上 ※18歳未満は観覧禁止)

過去には、1997年公開の『パーフェクトブルー』がアニメ映画では日本初のR15+指定、2000年公開の『人狼 JIN-ROH』がアニメ映画では日本初のPG12指定を受けています。R指定を受ける作品のほとんどは、アダルト寄りのモノが多いのですが、このR指定を受けると、ポスターが張れないなど広告やCMでの宣伝が制限され、興行収入に響くことになります。それだけに、制作側も表現に対し慎重になり、場合によっては自主規制をしているようです。

自主規制に関しては、テレビアニメ化を例に見てみましょう。テレビでは、区分を決定する映画と違い、漫画原作の過激な表現に対して厳しい自主規制を強いるため、原作を改変するのが業界の通例となっています。

例えば『ONE PIECE』の漫画版では、赫足のゼフという片足の欠損したキャラは、漂流し飢えをしのぐため自分の片足を食べたというショッキングな設定でしたが、テレビアニメ版では海難事故で片足を失ったと設定を変更しています。

他にも、動物などの特殊能力を武器にする人間と人型ゴキブリの闘いがインパクトを与えた漫画『テラフォーマーズ』では、原作の戦闘シーンに残虐な描写が多いのですが、テレビアニメ版ではその描写の全てが黒塗りで隠され、原作ファンからは雑な規制で画面が真っ暗で何をしているか分からないなどと話題になっていました。

こうした自主規制ついて元コミック誌の編集長は「局によって違うと思うけど、民放だと深夜2時までの時間帯は厳しくて、それ以降は誰も見てないんでゆるいっていうのはある(笑)。あと、ネットフリックスはゆるいね。映画に関しては映倫次第かな。結局、制作サイドもどこで公開するかで対応を変えるよね」と自主規制の現状を語りました。

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『鬼滅の刃 無限列車編』以降のストーリーである『遊郭潜入編』や『無限城編』など、子供が見るのにふさわしくないと思われる場面も、アニメ化する際に表現や設定を変更し、保護者や子供たちも安心して見られる年齢制限のかからない作品になることが予想されます。

ただ、大人にもファンが多いだけに、原作を忠実に表現した大人向けなR指定の劇場版も見てみたいところではありますが。(文◎デューク・テルゴ)

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