「守りたくなる」「ハッピーエンドになって」 高嶺の花に見えて超ネガティブな女子がクラスメイトの働く喫茶店に行くマンガが応援したくなる
ニコニコ静画の『ビッグガンガンべつばら』(SQUARE ENIX)で『悪役令嬢、転生して就職する。』が公開されている卯々乃さん(@uuuno1112)が、Twitterに創作マンガ『ネガティブガール音神(ねがみ)さん』を発表。古都和連くんが手伝っているおじいちゃんが経営する喫茶店に、一見すると高嶺の花なクラスメイトの音神莉々衣さんが訪れて……というストーリーになっています。
ネガティブガール音神(ねがみ)さん (2/4)#創作漫画 pic.twitter.com/tSXXmZr0m1— 卯々乃 (@uuuno1112) August 5, 2020
ネガティブガール音神(ねがみ)さん (4/4)#創作漫画 pic.twitter.com/kdLNyyzIvZ— 卯々乃 (@uuuno1112) August 5, 2020
創業40年という喫茶『KOTOWA』。文句を言いながらも手伝っていた古都和くんの前に客としてやってきたのは、クラスメイトの音神さん。「絹のような髪…そして透き通る白い肌と青い瞳は歩くコペンハーゲン!」「どこかの王子に求婚されて断ったという噂もあるし、花の蜜を吸って生きてるって噂もある」といい、「そして何より圧倒的な存在感!普通の喫茶店が大聖堂に見える!!」と眩しく感じながら、「お…お決まりでしょーかっ」とオーダーを聞きます。
メニューを指すのを見て、「エスプレッソですね」と確認しつつ「花の蜜じゃなかった」と思う古都和くん。「以上でよろしいですか?」と言うのに音神さんはコクンと頷きますが、腕をさする様子を見て、「エアコン…温度上げましょうか」と聞きますが、首をふるふると振られます。
「そうですか!何かあったら言ってくださいね。あ、実はココ僕の祖父の店なんですよ。手伝わされて~あははっ」と会話しますが、音神さんは無言。「…僕のことわかります?」と聞きつつ、「認識されてない!目立つ音神さんと存在感の薄い僕じゃ仕方ないか…」と思いかけますが……。
「古都和くん…」と名前を呼ばれ、「そ、そうです!じゃあご注文少々お待ちくだしゃいね」と噛みつつテンションが上がります。「よかった~シンキングタイム長かったけれど許容範囲!」と思いつつ、メニューに「KOTOWA」とあるのに気づき、「もしかしてコレ見てただけ?そりゃそーか…」と納得しています。
一方の音神さん。「話しかけてもらえました…!手の汗がひどいです…っ」と腕をさすさすしていました。「古都和くん…本当に働いているのですね。スゴイです!」と思い、「それに比べて私は…パパが稼いでくれたお金で来店して…金食い虫のロクデナシです。ダメ人間です…」と考えています。実は音神さん、超ド級のネガティブ女子でした!
「お待たせしました」とエスプレッソが差し出され、カップが「めちゃくちゃ小さいです!」と思う音神さん。「ゴク潰しは早く帰れということでしょうか?」とネガな思考に捕われていますが、それを横目にしている古都和くんは「エスプレッソを嗜むなんてオトナだなぁ~」と思っています。
ひとくち飲んで「しかもものすごく苦いです!!」と涙目になる音神さん。「古都和くんに嫌われているのでしょうか…」と勘違いしていますが、相手は「見た目も中身も大人っぽいんだなぁ、さすが…!」と考えています。か、噛み合ってない……。
「私が出来そこないのクズだから…っ、古都和くんに嫌われて」とネガティブをぐるぐるしている音神さんに、「あの…っ、これ…良かったらサービスです」とアイスを差し出す古都和くん。「エスプレッソをかけて食べると美味しいですよ」と勧めます。
「もちろんそのままでも…」と言いかけますが、音神さんは迷わずアイスにエスプレッソをかけて、スプーンでひとくち。「にがくてあまくておいしい…!」となり、「こんな粋な食べ方知っているなんてさすがです…!それを惜しみなく教えて下さるなんて優しいお方…!」と思っています。それを「甘いの平気かな?」と見守る古都和くんのことを、「あぁ…私、やっぱり……!」と思い……。
おもむろに立ち上がり「好きです」とド直球の告白! ボーゼンとする古都和くんを見て、「私、今何を…!?」と内心で慌てますが、「…ぼ…僕も好きです」と言われ、顔を赤くします。しかし……「おいしいですよね、その食べ方」と言う古都和くんに、涙目でさらに赤面。「か…勘違いですっ」と恥ずかしがり、「私を好きなはずありませんのに、穴があったら入りたい気持ちです…っ」とどこまでもネガティブです。その後、お会計でアイスをサービスにしてもらって……。
「音神さん…近くで見ても神々しい人だったな。でもアイスが好きなのは親近感わくなぁ」と思う古都和くん。一方、家に帰った音神さんは、「うぅ~私は本当に大バカです。ヘンな奴と思われたに違いありません。でも…せめて…」と考えていて、お互いに「お友達になりたい」と思っているのでした。
卯々乃さんによると、「見た目とのギャップがある子を描きたいなぁと思ったのがきっかけ」でこのマンガを描いたと話し、「完全にモデルにしているわけではないのですが、近所に良い雰囲気の食事もできる喫茶店があり、内装などのイメージを参考にさせて頂いています」とのこと。
自身も「かなりネガティブな方」だという卯々乃さんは、「外から見ると、その人の中身がわからないことも多いなぁと思います。一見、何不自由がないように見えても、その人なりに悩みがあったり、コンプレックスがあったり、いろいろ抱えているんだろうなと思います。自分のことが嫌いでも、他人から見るといいところがたくさんあったりするので、自分を少しでも好きになって生きていける人が増えるといいなと思います」とメッセージを寄せてくれました。
「キュンキュンする」「守ってあげたくなる」「ハッピーエンドになって」という声が寄せられていた音神さんと古都和くんのマンガ。卯々乃さんは「新作を構想中です」とのことなので、今後も要チェックです。
※画像はTwitterより
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乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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