「東京メトロ東西線」全23駅の家賃相場が安い駅ランキング! 2020年版
東京有数のビジネス街とベッドタウンとを結ぶ、東京メトロ東西線。東京の地下鉄全13路線のうち、副都心線以外の12路線と接続し、1日の平均輸送人数は東京メトロで最多(2018年度時点)の、東京の主要な通勤路線のひとつでもある。利便性の高さは間違いなしの東京メトロ東西線に住むなら、ねらい目の駅はどこだろうか。全23駅の最新の家賃相場をリサーチし、ワンルーム・1K・1DKの物(10平米以上~40平米未満)を対象に考えてみた。●東京メトロ東西線23駅の家賃相場が安い駅ランキング
順位/駅名/家賃相場/(駅所在地)
1位 南行徳 6.30万円(千葉県市川市)
2位 行徳 6.50万円(千葉県市川市)
3位 原木中山 6.60万円(千葉県船橋市)
4位 妙典 6.70万円(千葉県市川市)
5位 葛西 6.80万円(東京都江戸川区)
6位 西船橋 7.00万円(千葉県船橋市)
6位 西葛西 7.00万円(東京都江戸川区)
8位 浦安 7.10万円(千葉県浦安市)
9位 中野 8.10万円(東京都中野区)
10位 落合 8.20万円(東京都新宿区)
11位 南砂町 8.60万円(東京都江東区)
12位 高田馬場 8.70万円(東京都新宿区)
13位 早稲田 9.50万円(東京都新宿区)
14位 東陽町 10.05万円(東京都江東区)
15位 木場 10.25万円(東京都江東区)
16位 神楽坂 11.25万円(東京都新宿区)
17位 門前仲町 11.35万円(東京都江東区)
18位 日本橋 11.50万円(東京都中央区)
18位 茅場町 11.50万円(東京都中央区)
20位 九段下 12.10万円(東京都千代田区)
21位 飯田橋 12.15万円(東京都千代田区)
22位 大手町 12.60万円(東京都千代田区)
23位 竹橋 12.65万円(東京都千代田区)
浦安市は液状化対策が進む
東西線はその名の通り、東京都心部から千葉県船橋市までを東西に走る。快速列車は、東陽町、浦安間と、浦安、西船橋間を通過、通勤快速は浦安、西船橋間を通過する。ランキング1位の南行徳駅は、各駅列車のみの停車駅だ。
駅の高架下には「南行徳メトログルメ・ショッピングセンター」、付近にも飲食店やスーパーなどがそろい、少し行くと住宅街が広がる。近くには広々とした「南行徳公園」があり、落ち着いた雰囲気だ。
行徳近郊緑地(写真/PIXTA)
駅からやや距離はあるが、車で10分ほどの場所にある「行徳近郊緑地」は、都市部では貴重な野鳥や自然とふれあえる憩いの場所。東京湾の埋め立て工事で失われつつある野鳥の生息地を守るために造成された湿地帯で、冬場になれば遠くシベリアからカモなども飛来し、「野鳥の楽園」の愛称でも親しまれている。折に触れさまざまなイベントも行われているため、子どもたちに自然を身近に感じさせる体験の場として心に留めておいてもいいだろう。
家賃は一般的に都心部から離れるほど安くなるため、千葉県の駅はランキング上位に集中するが、その中でいちばん“お高い”のは浦安駅。快速と通勤快速も停車する。
浦安駅(写真/PIXTA)
浦安、という地名で連想するのは、“夢の国”こと東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの東京ディズニーリゾート。最寄駅はJR京葉線の舞浜駅で、浦安駅からは約5キロあり、バスを利用する必要があるが、場所によっては浦安駅エリアからディズニーリゾートの花火が見えることも。舞浜駅に比べると浦安駅周辺はスーパーなどの生活施設が充実しており、夢と日常生活の両立が現実のものになる駅といえるかもしれない。
一方で、2011年の東日本大震災による土地の液状化の被害の大きさが記憶に残る人も多いだろう。浦安市は液状化対策や地盤改良工事をすすめており、首都直下地震のようなレベル2の地震動(ごくまれに発生する規模で、発生すれば甚大な被害をもたらすおそれがある地震によって発生する揺れのこと)であっても建物の沈下量は軽減できるようになっていると発表している。
かつては漁師町であり、山本周五郎の小説『青べか物語』の舞台となった街でもある。江戸時代から漁業を営んでいた大塚家の古民家で、県指定有形文化財の「旧大塚家住宅」などの古い建造物が街のあちこちにあり、歴史を感じ取ることができる一面も持つ。
東京メトロ東西線の起点駅である中野駅は9位にランクインしている。サブカルチャーの聖地として知られる「中野ブロードウェイ」があり、趣味を満喫したい人にはとってはたまらない街だ。
その中野ブロードウェイまで、駅から「中野サンモール商店街」がつながっている。約200メートルのアーケード街で、飲食店のほかファストファッション店やドラッグストアなどが並ぶ。また中野マルイや‘ホームズ中野本店など百貨店やホームセンターもあり、買い物にもとても便利だ。
中野サンモール商店街(写真/PIXTA)
近年は駅北口の再開発が進み、早稲田大学や明治大学の新キャンパスができたほか、2022年には南口の大規模再開発も竣工予定。変化していく街の様子を眺められるのも魅力のひとつといえそうだ。
パリの雰囲気、江戸情緒……どちらも捨てがたい
16位の神楽坂駅は、「東京のパリ」とも呼ばれるおしゃれな街。その理由は、フランス料理やスイーツのお店が充実しているということもあるが、フランス語のインターナショナルスクールがあることやフランス政府の公式機関である語学学校「アンスティチュ・フランセ東京(旧東京日仏学院)」が存在することにある。語学教室以外にも映画館や図書館、カフェなども併設しており、自由に見学も可能だ。
スーパーマーケットのほか、生鮮食品を扱う商店やお手ごろ価格の洋品店などが点在している。そうしたお店を一軒一軒回ってのんびり買い物、というライフスタイルをあえて満喫、というのも楽しそう。また、道を1本奥に入ればひっそりと昭和レトロな銭湯があったりするなど、意外な発見ができる場所でもある。
17位の門前仲町駅は、富岡八幡宮や深川不動尊など寺社があることから、下町情緒が残る場所として人気だ。江戸時代の代表的な歌舞伎作者である四世鶴屋南北の住居跡や、伊能忠敬の住居跡など、そこかしこで江戸の息吹が感じられる。また個性的な店員と入店ルールで有名な大衆酒場の「魚三酒場」など、リーズナブルでおいしい飲食店が豊富なことでも知られる。
富岡八幡宮(写真/PIXTA)
駅前は夜10時まで営業しているスーパーのほか、少し行けばホームセンターのコーナンもある。15位の木場とは徒歩でも10分程度だが、木場駅前には大きなイトーヨーカドーがあり、日常生活に必要な買い物にも便利。また、門前仲町駅で接続する都営大江戸線で隣駅の月島駅も、歩いて20分程度。散歩がてら名物のもんじゃ焼きを食べに、といった下町の雰囲気を満喫できる。
東京メトロ東西線の人気の理由は通勤、通学への利便性が大きいが、どの駅も、さまざまな魅力にあふれている。自分のライフスタイルに合った最適の部屋がきっと見つかる。そんな期待をかきたてるのも、東西線が人気の理由のひとつなのだろう。
●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている東西線沿線の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(住戸名寄せあり、定期借家を除く)
【データ抽出期間】2020/2~2020/4
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している 元画像url https://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2020/06/173389_main.jpg 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル
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