【衝撃】勝手に二郎系と名乗るラーメン / ラーメン二郎の苦言で名称変更「ラーメン二郎様の商品ではございません」と注意書き
ラーメン二郎は日本のみならず海外にもファンがいる国民的ラーメンだ。大胆に盛られたヤサイ、ガツンと強烈なニンニク、油膜ができるほどの大量アブラ、そして濃厚濃密スープと極太麺。そのすべてに魅力が詰まったカリスマ的ラーメンである。そんなラーメン二郎に関する話題が物議を醸している。
・ラーメン二郎と関係があるかのような名称と説明
丸山製麺という企業が「二郎系ラーメンセット」という名称のラーメンをインターネット通販サイト「クラシルストア」で販売。その商品説明はあたかもラーメン二郎と関係があるかのような内容になっているのも確認できた。
・本家のラーメン二郎が不快感
この「二郎系ラーメンセット」に関して、本家であるラーメン二郎がインターネット上で苦言を呈し、物議を醸している。ラーメン二郎亀戸店が公式Twitterで「何一つ関係ない」とコメントしているのだ。
来ました、完全に来ました#クラシルストア で販売中!
【クラシルストア先行販売×冷凍便】二郎系ラーメンセット(3食パック+2玉付き) https://t.co/28CSxeu5lF— 堀江裕介/Yusuke Horie (@yusuke_horie) May 26, 2020
#クラシルストア で販売中!#丸山製麺 の #【クラシルストア先行販売×冷凍便】二郎系ラーメンセット(3食パック+2玉付き) https://t.co/56STEkPPKq
— 丸山 晃司 |都内製麺屋3代目 (@koji62) May 26, 2020
元々ネット業界に長くいたから、ネットのすごさを知っていると思ったいたが、改めてネットってすごいなと思った。爆発力が違う。麺×通販の領域で優勝狙いたい。美味しいもの頑張って作ろう
— 丸山 晃司 |都内製麺屋3代目 (@koji62) May 26, 2020
クラシルずっと推してたけど、
「二郎系とは、ラーメン二郎三田本店の系譜を・・・」
まるで三田本店と関係があるみたいな書きっぷり・・・読めば読むほど悲しい。
というか悔しい。個人の感想でした。 #丸山製麺 の 二郎系ラーメンセット(3食パック+2玉付き) https://t.co/b4zbkj0wJi pic.twitter.com/nlBzWRZWdl
— 近藤 雄介|コピーライター (@catapyLv53) May 26, 2020
ジロリアンは二郎系を巡るんじゃないよ、
ラーメン二郎を巡るんだよ。合言葉は「ニンニク入れますか?」だとか。
だとか。
書いたコピーライターは、
二郎への愛はなかったのかな。
うう。個人の感想です。 pic.twitter.com/yXWtHo04QO
— 近藤 雄介|コピーライター (@catapyLv53) May 26, 2020
ホントこれですね。何一つ関係ない https://t.co/9gvaKA0DM2
— ラーメン二郎亀戸店 (@jiro_kame) May 26, 2020
・ラーメン二郎の苦言後に名称や説明文を変更
インターネット上で炎上しかけているなか、突如として「二郎系ラーメンセット」という商品名が「二郎インスパイア系ラーメンセット」に変更。さらに説明文からラーメン二郎やジロリアンという名称が消え、「二郎インスパイア系ラーメン店に麺を卸す知る人ぞ知るこだわりの製麺所」などに表現も変更された。そしてさらに、「こちらはラーメン二郎様の商品ではございません」という注意書きも加筆されている事が判明した。以下は、変更前と変更後の商品説明文である
・変更前の商品説明文
「二郎系ラーメンとは? 二郎系ラーメンとは、東京三田に本店を構える「ラーメン二郎」の系譜を汲むラーメンのこと。濃厚で濃い味付けの豚骨醤油スープに、「ワシワシ麺」と称される独特の食感の麺、ゆでたキャベツともやし、きざみにんにくが盛り付けられているのが特徴です。「ヤサイマシマシ」という呪文のような注文は「コール」と呼ばれ、合言葉は「ニンニク入れますか?」だとか。二郎系ラーメンを愛する人々は「ジロリアン」と呼ばれ、日々、全国の二郎系ラーメンを食べ歩くのです。丸山製麺は、都内で一番製麺所が集まる東京都大田区で、創業62年となる製麺所。 二郎系ラーメン「ラーメン大」に麺を卸す、知る人ぞ知る、こだわりの製麺所です。 10名の製麺技能士を中心とした職人が、天気や温度・湿度に合わせて、うどんや中華麺等、食べ応えのある麺を作っています。「ワシワシ麺」と評される二郎系ラーメンの麺は、ジロリアンの間ではおなじみの小麦粉「オーション」を贅沢に使用。 オーションは、小麦の皮に近い部分が多く含まれ、麩質が強いのが特徴。打った麺は、小麦の香りがしっかりとしていて、ワイルドな「ワシワシ感」を実現します」
・変更後の商品説明文
「そのままでもお得な3玉セットに、5−6月限定でこだわりの二郎系麺が更に2玉おまけでついてきます! この機会をお見逃しなく! 丸山製麺は、都内で一番製麺所が集まる東京都大田区で、創業62年となる製麺所。 二郎インスパイア系ラーメン店に麺を卸す、知る人ぞ知る、こだわりの製麺所です。 10名の製麺技能士を中心とした職人が、天気や温度・湿度に合わせて、うどんや中華麺等、食べ応えのある麺を作っています。「ワシワシ麺」と評される麺は、ファンの間ではおなじみの小麦粉「オーション」を贅沢に使用。 オーションは、小麦の皮に近い部分が多く含まれ、麩質が強いのが特徴。打った麺は、小麦の香りがしっかりとしていて、ワイルドな「ワシワシ感」を実現します」
・この件に関するクラシルストア代表コメント
「ご指摘ありがとうございます。クラシル運営会社代表の堀江です。こちら元々チェックは入れていたもののミスリードしてしまう可能性があると判断し出店企業様と協議し表記を修正致しました。ご指摘いただきありがとうございます。私も二郎の大ファンですので失礼のないよう運営していきます」
ご指摘ありがとうございます。クラシル運営会社代表の堀江です。こちら元々チェックは入れていたもののミスリードしてしまう可能性があると判断し出店企業様と協議し表記を修正致しました。ご指摘いただきありがとうございます。私も二郎の大ファンですので失礼のないよう運営していきます。
— 堀江裕介/Yusuke Horie (@yusuke_horie) May 26, 2020
・クラシルストアは素晴らしいサイトだが
クラシルストアはとてもに人気がある利用者に好評のインターネット通販サイトだ。その便利さは企業にも客にも嬉しいサービスといえるだろう。しかし今回の二郎系騒動に関するクラシルストア代表の説明は、いまいち腑に落ちない部分がある。
・「ミスリードまたはラーメン二郎への便乗」を意図的に利用か
代表は「ミスリードしてしまう可能性があると判断」としているが、代表みずから大々的に二郎系ラーメンセットをTwitter等でアピールしており、ミスリードを感じているようには思えないし、そもそも「ミスリードまたはラーメン二郎への便乗」を意図的に利用したアピールだったのではないか。
・結局は「二郎」というキーワードを名称に含ませる
また、名称は変更されたものの「二郎系ラーメンセット」から「二郎インスパイア系ラーメンセット」への変更であり、結局は「二郎」というキーワードを名称に含めている。また、二郎インスパイア系としているが、味は別として、本当にラーメン二郎に対してインスパイアしているようには思えないグダグダな展開に不快感を受けるラーメンファンは少なくないだろう。
こんなジロリアンのつぶやきに
ご対応いただき申し訳ありません。
ミスリードということですが、
出展企業さんは日頃から #家二郎
をハッシュタグに展開されているので、
意図的に書かれていると思いました。
二郎の大ファンでしたら
三田のオヤジさんに見せても
いいものをお願いいたします。— 近藤 雄介|コピーライター (@catapyLv53) May 26, 2020
・ラーメン大系ラーメンとすべきかもしれない
この「二郎インスパイア系ラーメンセット」(二郎系ラーメンセット)を作っているのは、ラーメン二郎のインスパイア店として知られている「ラーメン大」に麺を卸している丸山製麺だ。そうであれば、二郎系ラーメンや二郎インスパイア系ラーメンではなく、ラーメン大系ラーメンとすべきかもしれない。もちろんラーメン大が許せばだが。
・本家が苦言を呈するような行為はするべきではない
日本だけでなく、海外にもたくさんの二郎インスパイア系ラーメン店が存在する。その多くはラーメン二郎に対して本当の意味でインスパイアしている店だろう。もし本当にラーメン二郎が大好きで、ラーメン二郎のインスパイアとしてラーメンを作るのであれば、本家が苦言を呈するような行為はするべきではないし、不快感を示されたら「インスパイアしていなかった」ともいえるし、インスパイアと名乗る資格はないのではないだろうか。
・二郎インスパイアしていなかったラーメン
むしろ「二郎インスパイアしていなかったラーメン」としたほうが売れるかもしれない。ラーメン二郎好きならば、そんな皮肉も言いたくなるのは確かだ。ラーメン大は人気のラーメン店ではあるし、その麺を使用したラーメンならばおそらく美味しいのだろう。その味は高く評価されているだけに、今回の件は残念な出来事だ。
もっと詳しく読む: 勝手に二郎系と名乗るラーメン / ラーメン二郎の苦言で名称変更「ラーメン二郎様の商品ではございません」と注意書き(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/05/27/ramen-jiro-kugen-news/
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