国旗には意味がある!各国の国旗に込められた意味をまとめてみた
世界の国旗を見ていると、「なんでこんなデザインにしたんだろう?」と疑問に感じるくらい面白い形や色をした国旗がたくさんありますよね。
実はこの国旗には、意味や由来があるものが多いのです。ここでは世界各国の国旗に込められた意味をご紹介します。
国旗について
国旗とは、国家を象徴する旗のことです。学校や裁判所など公的機関や、公的な行事で掲げられ、家庭でも掲揚されたりしています。
国旗は戦場での所属を表す軍旗が起源となっており、国家を表すために旗を掲揚する習慣が始まったのは17世紀初期です。
国旗は法律で定められている
国旗に関しては法律で定められています。日本では国旗国歌法と呼ばれる法律があり、第一条に「国旗は日章旗とする」と記載されています。
この法律は平成11年6月に閣議決定され、8月に公布、即日施行されました。
他国の国旗を傷つけると犯罪
他国の国旗を傷つけることは犯罪であり、外国国章損壊罪にあたります。
外国国章損壊罪は、外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国家や国章を損壊などした場合に、刑法によって罰せられます。
法定刑は2年以下の懲役または20万円以下の罰金です。
日本国旗に込められた意味
日本の国旗は、白地に赤丸というシンプルなデザインが特徴的ですね。これは「日章旗」と呼ばれており、私たちにとって非常に馴染み深いです。
では、日本の国旗にはどのような意味が込められているのでしょうか?
日章旗
日本の国旗は、法律上「日章旗」と言います。一般的には「日の丸」と呼ばれ、私たちは普段「日の丸」と呼ぶことの方が多いでしょう。
旗の形は縦が横の3分の2の長方形で、日章の直径は縦の5分の3で中心は旗の中心です。上下左右対称のデザインであり、地色は白色、日章は紅色とされています。
いつから使われていた?
日章旗がいつ頃から使われたかについては諸説あり、正確には分かっていません。
平安時代末期に源氏が平家との争いに勝利した時に日章旗を掲げていたと言われています。その勝利をきっかけに日本の国旗としてそのまま認められたという説が有力だそうです。
現存する最古の日章旗は、天喜4年(1056年)の「日の丸の御旗(みはた)」です。
日の丸の意味
日の丸は太陽を表現しています。農耕民族だった古代の日本人にとって、太陽はとても大切な存在で、信仰の対象ともなっていました。
日本の総氏神である、皇祖神(こうそしん)の天照大御神(あまてらすおおみかみ)も太陽神です。
また日本では古来より、「紅白」がおめでたい配色とされていました。そこで日の丸は「白地に赤丸」になったといわれています。
旭日旗について
旭日旗(きょくじつき)とは、太陽および太陽光を意匠化した旗のことです。白地に太陽光を表す赤系の光線(旭光)を用いたものが旭日旗で、光線が22.5度開く16条がよく知られています。
この旭日旗は紅白で、太陽の光を表し「ハレ」を意味しており、縁起物として多用されていました。
1870年に大日本帝国陸軍の旗章として考案、採用され、法令上初めて制定されたものが旭日旗の起源です。
各国の国旗の意味
世界各国の国旗は様々なデザインがありますよね。形も日の丸のように長方形でないものもありますし、色の配色も違います。
ここからは各国の国旗の意味をまとめてみましょう!
アメリカ
「星条旗」と呼ばれており、赤と白の縞々模様で、左上には多くの星が描かれています。
13の縞模様はアメリカが独立した当時の、入植地の数を表現しているそうです。
アメリカ大陸に移住してきた人たちは入植地という街を作りました。ニューヨークやマサチューセッツ、ロードアイランドなどは入植地であり、現在でも色々な人種の人々が暮らしています。
また、星の数は50個で、アメリカ合衆国の州の数を表現しています。
イギリス
こちらは、「ユニオンジャック」と呼ばれています。
ユニオンジャックはイングランドとスコットランドの同君連合時代に、白地に赤い十字のイングランドの国旗と青地に白い斜め十字のスコットランドの国旗を組み合わせて作られました。
カナダ
カナダの国旗は、中央にサトウカエデの葉っぱ(メープルリーフ)が描かれているため、「メープルリーフ旗」と呼ばれています。
赤と白の部分は、海と国土を表しており、左側の赤い部分が太平洋、右側が大西洋です。赤い部分に囲まれた中央の白い部分が、国土になります。
中国
通称「五紅星旗(ごこうせいき)」と呼ばれ、赤地に5つの黄色い星が散りばめられたデザインです。
赤色は中国に伝統カラーであり、共産主義革命を象徴します。4つの小さな星は、労働者・農民・知識階級・愛国的資本家の象徴です。
大きな星は中国共産党と人民の団結を表しており、黄色は光明をイメージしています。
フランス
フランスの国旗は、「トリコロール」と呼ばれており、フランス語で「三色」という意味です。
それぞれの色にはフランス革命のスローガンである自由(青色)・平等(白色)・博愛(赤色)の意味が込められています。
ブラジル
こちらは「アウリヴェルジ」と呼ばれており、ポルトガル語で「金と緑の旗」を意味します。
中央にある青の円は、共和制が樹立された日の空を表しており、ポルトガル語で「Ordem e Progresso(秩序と進歩)」と書かれています。
青い円に散りばめられている27の星は、ブラジルにある26州と首都「ブラジリア」です。
バングラデシュ
バングラデシュの国旗は、緑地に赤丸なので、日本人には親しみやすいかもしれませんね。
ただ日本は赤丸は旗の中心に位置していますが、バングラディシュの国旗はやや左よりに赤い円が位置しています。中央よりも左側に位置しているのは旗を掲げた時になびくことを考慮したからだそうです。
中央部の赤い円は、日本と同じく昇る太陽を表しています。また、独立戦争時の亡くなった民衆の血潮も表現しているそうです。
まとめ
国旗はただ単に国を識別するためのものではありません。それぞれの国旗には、その国の歴史や州の数、国の領土、スローガンなどを表しているものが多く、意味があるものばかり。意味や由来を知ることで、さらに国旗や地理に興味を持つことができますね。
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