楽器になりきって歌うOP曲も必聴!アニメ『別冊オリンピア・キュクロス』小野大輔・片桐仁・佐藤貴史インタビュー

『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリ先生最新作で現在、グランドジャンプ(集英社)にて絶賛連載中の『オリンピア・キュクロス』が、ショートアニメで映像化。タイトルを『別冊オリンピア・キュクロス』として、2020 年4月20日(月)21:54 のTOKYO MX 放送を皮切りに、見逃し配信開始。古代ギリシャとの文化を比較しつつ、笑いと涙のタイムスリップ劇場が開幕します。

古代ギリシャの青年デメトリオスは、壺絵師見習いの“草食系オタク”。ある日、村の争いに巻き込まれ思い悩むうち、1964 年のオリンピックに沸く東京にタイムスリップ。この時空を超えた奇跡の喜劇を、E テレの「ミッツカールくん」、「オドモ TV」、滋賀県「石田三成 CM」などで知られるコンテンツ・クリエイター、藤井亮さんが監督。クレイアニメで動くキャラクターと、様々な映像技法を融合させた斬新なアニメ手法で表現する、前代未聞の画期的なアニメが誕生。

そして、主人公・デメトリオス役の小野大輔さん、デメトリオスが住む村の村長役の片桐仁さん(ラーメンズ)、デメトリオスを助ける巌谷教授役の佐藤貴史さんのアフレコ収録後インタビューが到着しました。

●小野大輔 ≪デメトリオス役≫
―― 第1話から4話までのアフレコ収録を終えての感想を教えてください。

ヤマザキマリ先生の原作を読んだときに感じたデメトリオスのイメージは、すごく誠実でピュアなギリシャ人でした。原作から抱いた「こういうキャラクターだったらいいな」という理想像に少しでも近づければいいなと思いながら演じました。

―― アフレコをして改めて気づいた本作のおもしろさ、魅力は?

最初に、ヤマザキマリ先生の作品ってよく裸の男がタイムスリップするなぁと思いました(笑)。漫画としてのおもしろさ、エンターテイメント性の中に、本当に伝えたいテーマ、時代を超えても普遍的にある人間の熱量みたいなものを感じました。
ギャグ漫画としてゲラゲラ笑いながら読める面白い作品でありながら、人間の根本にある熱いものに触れている。
読んでいるこちらも熱くなれるような原作の魅力を、アニメでも伝えていきたいと思います。

―― 放送を楽しみに待つファンの方にメッセージを!

『テルマエ・ロマエ』が好きな方、そして初めましての方、老若男女問わず、いろんな方が楽しめる作品になっています。どの年代にも熱い何かを訴えかける、すごく熱量の高い作品です。作品をカテゴライズすることなく、純粋にエンターテインメントとして楽しんでほしいですね。おもしろいだけでなく、歴史を知ることもできる。不条理でシュールなギャグも盛り込まれてる。とにかく「なんだかわからないけどおもしろい!」と興味が持てる作品に仕上がっています。白黒の時代からテレビを観ているおじいちゃん、おばあちゃんから、ワンセグ世代の現代っ子まで、みんなで一緒にテレビの前に集合して、“世代を超えて”一緒に楽しんで観てください。

―― おまけの質問です。本作にはたくさんの運動・スポーツが登場します。得意なスポーツを教えてください。

サッカーが好きです。見るのもやるのも好きです。でも試合より、リフティングが好きです。争いたくない(笑)。

●片桐仁 ≪デメトリオスが住む村の村長役≫
―― 第1話から4話までのアフレコ収録を終えての感想を教えてください。

アニメのアフレコ経験はあまりないので、本当は小野大輔さんたちとワイワイやってみたかったのですが、いざ収録を終えてみると「一人の収録で良かった……」という気持ちです。1話5分の作品なので、とにかく早口! 芝居に集中すると滑舌が甘くなるので、皆さんと同時に収録していたらかなり迷惑をかけていたのではないかと思います。

―― デメトリオスをオリンピックに出場させようとするガミガミ村長を演じる上での工夫を教えてください。

小野さんがしっかりとした声の芝居をされているので、僕はテンションを上げてキャラを際立たせるという手法に逃げました(笑)。
ただ収録が進むにつれて、リアルにやるのではなくてクレイアニメならではの非現実感を活かして、テンションを上げて誇張するのもあながち間違いではないと思いました。

―― クレイアニメなど様々な映像技法を融合させた映像を見た感想は?

粘土でできたキャラクターのひとつひとつに芝居をつけるのは大変なことだと思います。個人的には「筋肉は泣いていません!」というシーンでのデメトリオスの背中の筋肉の動きが好きです。漫画『グラップラー刃牙』みたいなカッコいい背中だなぁ……と思って見惚れていました。

―― 放送に向けて、見どころを教えてください。

原作者であるヤマザキマリさんならではの独特な世界観と実験的映像技術の融合が、1話5分という時間の中にギュッと凝縮されています。大人と子供では見たときの反応が違うと思いますが、ぜひ色々な方に楽しんでいただきたいです。僕が“パンパカパーン!”などと楽器に成り切って歌うオープニング曲も必聴です。リズム感のない人間なので、並々ならぬ緊張感を持って挑みました。

●佐藤貴史 ≪デメトリオスを助ける巌谷教授役≫
―― 第1話から4話までのアフレコ収録を終えての感想を教えてください。

巌谷教授のキャラクターについて、藤井亮監督から「ボケ老人ながらも知的に」というリクエストがあり、ちょっと笑っちゃいました。めちゃくちゃ難しいことを言ってる、僕に表現できるだろうかと悩みながらもなんとか形になってよかったです。おじいちゃんキャラは得意なので……、あ、嘘です(笑)。でも、咀嚼音が得意なのは本当です。冒頭に登場する巌谷教授の咀嚼音は見どころでもあり、自信作なのでぜひ楽しんでください。さつまいものねっとり感、しっかり伝わっていると思います。

―― 放送を楽しみに待つファンの方にメッセージを!

「クレイアニメ×2D」というコラボレーションはおそらく21世紀初です(笑)。うちの発明です、いや、教授の発明?!ということにしておきましょう。この斬新な表現を思う存分楽しんでいただければうれしいです。

―― おまけの質問です。本作にはたくさんの運動・スポーツが登場します。得意なスポーツを教えてください。

僕は科学部なので運動はほぼやってきていないんです。唯一できるのはスキーだけですね。観戦するなら断然女子バレー。背の高い人がたまらなく好きなんです(笑)

≪あらすじ≫
古代ギリシャの青年デメトリオスは、絵や自然を愛する、心優しい壺絵師見習い。そして“ムダに”高い運動能力を持つ。そんな彼は、思い悩んだときに甕(カメ)に入ると、遥かな時を超え、東京へタイムスリップしてしまうのだった!漂着した東京から、様々な知恵や習慣を持ち帰り、危機を乗り越えるデメトリオス!時空を超えた奇跡の喜劇が、ここに開幕――!!

【放送】:2020 年 4 月 20 日(月)~ 5 分×24 話 TOKYO MX にて毎週 21:54~放送。
【原作】:ヤマザキマリ(『オリンピア・キュクロス』集英社刊)
【監督】:藤井亮
【声の出演】:小野大輔、片桐仁、佐藤貴史 ほか
【構成・脚本】:坪井篤志、藤井亮、竹村武司
【編集・CG 制作】:のびしろラボ
【OP アレンジ・ED 作曲】:林彰人 音響制作:サウンズユー
【制作:電通 製作】:2020『別冊オリンピア・キュクロス』制作委員会
■公式サイト:bessatsu-olympia-kyklos.com
■Twitter:@BessatsuOlympia

(C)ヤマザキマリ・集英社/2020「別冊オリンピア・キュクロス」製作委員会

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