朝日新聞が、新聞を読まない人向けのサービス『参考ピープル』を開始

参考ピープルは携帯専用サイト

新しいモバイルサービスを作ったよと朝日新聞の開発担当者さんから連絡があり、ガジェット通信も記者会見に潜入してみた。このモバイルサービス、新進気鋭のネットベンチャーである『手嶋屋』と『芸者東京エンターテインメント』が朝日新聞と一緒に作り上げたサービスとのことである。新サイトの名前は『参考ピープル』。朝日新聞としては初の無料携帯サイトらしい。少々堅い名前だがどんなサイトなのだろう。サイトを見てまず目に飛び込んで来るのが『桜子ちゃん』。どうもこのサイトのメインキャラクターらしい。記者は好みであるが、このキャラを開発した芸者東京エンターテインメントの田中社長はもっと過激な萌えキャラにしたかったとのこと。ただし、「大人の事情で」それはできなかったらしい。まぁ、そりゃ無理だろう。

芸者東京エンターテインメントの田中泰生氏、朝日新聞社デジタルメディア本部の洲巻圭介氏、手嶋屋の手嶋守氏

■ターゲットは新聞読まない35歳世代

このサイト、主軸になるのはミニブログとソーシャルブックマークサービス。それらを「桜子ちゃん」ら5名のキャラが盛り上げる。これらのキャラは芸者東京エンターテインメントの開発した自動会話システム『人工無能』を利用し、ユーザーの投稿内容に合わせてリアクションを変化させたりお題を提示したりするらしい。それにしても、新聞社がやるサービスであれば新聞のメイン客層である年齢層にあわせた内容にしたり、安心感を売りにした女性向けサービスにしたらよさそうなものだが。萌えキャラをメインに据えたら男ばっかりになってしまうのでは? そこのところ、朝日新聞社デジタルメディア本部の洲巻圭介氏に話をきくと、それは狙い通りらしい。今35歳の男性は新聞離れが激しいが、そこをターゲットにし、取り込んでいきたいとのこと。田中社長も壇上で「僕は新聞は読まない」と言っていた。よくみたら壇上に上がっていた朝日の洲巻さん、田中社長、そして手嶋屋の手嶋社長の3人ともが今回のサービスのターゲット世代である。これはつまり、彼らが自分たち同世代に向けてつくったサービスってことになるのだろうか。手嶋屋の手嶋社長は壇上で、これらがさらに紙のサービスにも繋がっていったらよい、と述べていたが、それが実現できる未来はくるのだろうか。

朝日新聞社デジタルメディア本部の洲巻圭介氏

確かに今や通勤電車の中を見回すだけでわかるが、どうみても新聞ひろげてる人より携帯みてる人の方が多い。こういう人たちに届けるサービスをつくるということであれば、ケータイという選択になってしまうのだろう。

三浦部長というキャラは、実在する三浦氏がモデルとのこと

尚、この記者会見の模様は、ガジェット通信チャンネルでネット生中継されており、1000名以上の方に閲覧いただいた。会場で生放送を観ていた人もいたようだ。壇上でこの生放送に熱中していた田中社長が質問を聞き逃すという一幕もあった。

■関連サイト
参考ピープル

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深水英一郎(ふかみん)

深水英一郎(ふかみん)

トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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