口ベタ受難の時代を乗り越える“しゃべらない話術”とは?
仕事の場でも、プライベートの場でもモテるのが“話が面白い人”。上手く、面白く話せ、なおかつ気の利いたツッコミもできる人は、どの場においても中心にいることができます。
しかし、逆にいえば口下手な人間にとっては生きにくい時代になったということ。どうすれば、こんな厄介な時代を乗り越えていけばいいのでしょうか。
『しゃべらない会話術。』(村松加王里/著、青月社/刊)はすべての口下手たちに向けた、話術に頼らずにコミュニケーションを盛り上げるためのノウハウを集めた一冊。ここでは、口下手な人にありがちな3つのシチュエーションとその解決法をご紹介します。
Q、気の利いたコメントが出ないときは?
A、事前の準備をしっかりとしてから会話に臨みましょう。
会話中、気の利いたコメントが言えず、後々になって「あのときこう言えていたらなあ」と後悔したことはないでしょうか。気の利いたコメントを返すには、的を射ていて、ユーモアのある言葉をパッとひらめくことができる頭の回転の速さが必要ですが、もちろん、他にも術はあります。
それは、準備をして、気の利いたコメントが「出やすい状態」にすること。準備とはリサーチのことです。話し相手のことをはじめとした事前の情報をできるだけ多く仕入れておきます。また、新しい知識や情報をストックすることも大切です。これらで重要なことは、常に会話の準備をすること、そして自分の中に安心材料を蓄えることです。続けていくうちに、事前準備によって会話に臨むときの気持ちが楽になっているはずですよ。
Q、余計な言葉で話の腰を折ってしまい、相手の気分を害してしまいます。
A、「うなずき」で共感を伝えましょう。
自分の発した何気ない言葉で、場の雰囲気が悪くなったり、相手のテンションが下がってしまった。そんな経験はないでしょうか。一度こうした失敗をしてしまうと、もうあまり発言したくなくなりますよね。
そんなときに使えるあいづちが「うなずき」です。この「うなずき」は共感の姿勢を伝えることができるため、音声をそのまま使うインタビューの際においては欠かすことができません。また、うなずきは深いもの、浅いもの、小さいもの、軽いタッチのものなど様々なバリエーションがありますので、その話に応じてリアクションを取ることができます。
Q、普段でも口下手なのに、異性の前だと余計に黙ってしまいます。
A、無口じゃなくてミステリアスな印象の人になろう。
ただでさえ無口なのに、異性の前になると余計に緊張してしまい、言葉が出なくなってしまう。そうなると好きな人に近づきたいのに、近づけなくなってしまいます。
そんなときは、「無口で暗い」を「ミステリアス」に変えましょう。男女関係なく、「ミステリアスさ」に惹かれる人は多いもの。おしゃべりですべて洗いざらい話されるより、ベールに包まれた部分があった方が魅力的です。多くを語らなくても、ちょっとした気遣いや仕草が好印象残すこともあります。話をふられたら適度に「はぐらかして」ミステリアスな部分を持っている人として印象を与えましょう。
いかがでしょうか。本書には28個のノウハウが掲載されていますが、いずれもしゃべりが上手くならなくてもできるものばかりです。
「口下手だから、会話をしたくない」から「口下手だけど、会話って楽しい」という状態になれば、自然と話術も磨かれていくはず。まずは、相手との会話を楽しむことを目的に、勇気を出していろんな人とコミュニケーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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