ドラマ化も!群馬県高崎市の「絶滅の危機にある絶品メシ」を集めた書籍第2弾

ドラマ化も!群馬県高崎市の「絶滅の危機にある絶品メシ」を集めた書籍第2弾

 以前、BOOKSTANDでもご紹介した『絶やすな! 絶品町グルメ 高崎絶メシリスト』。その続編となる第2弾が発売されました! タイトルには「特盛版」という言葉が追加され、第1弾をしのぐほどの濃ゆ~い”絶メシ”がズラリと並んでおります。

 ここでちょっとおさらいすると、”絶メシ”とは「絶滅してしまうかもしれない、町の絶品メシ」のこと。「出すメニューは安くて美味い」「地元民に愛され続ける名物店主がいる」「お店は歴史を刻んできたことがわかる古びたたたずまい」といった特徴を備えており、その聖地と知られているのが群馬県高崎市。そんな高崎の選りすぐりの絶メシ51店舗を紹介しているのが本書になります。

 ページをめくると目に入るのは、ラーメンやレバニラ、餃子といった大衆料理。そして年季が入った壁やテーブルに、カタブツそうな店主、そこに集う地元の人々。インスタ映え全盛の現代に、もしかしたらキラキラ感は一切ナシかもしれません。けれど、その渋くて、実直で、それでいてゆるやかさただよう空気感が、本書の、そして絶メシの大きな魅力であることは間違いありません。

 たとえば、「絶メシリストNO.1」として最初に登場する「大将」。こちらは見るからに「大将」然とした店主が腕をふるう店。ニラともやし、レバーがたっぷり入った「レバニラ」は600円、常連客の定番だという餃子は300円という安さ。白い半袖シャツに首からタオルを引っかけた店主・秋山さんは「全然儲からないんだよなぁ。儲かりたくて作ってるわけじゃないからいいんだけどさ」なんて言いますが、このぶっきらぼうにぼやく感じがまたたまりません。もう大衆食堂の王道ド真ん中ともいうべきこちらのお店なら、至高の絶メシ体験ができるはず!

 ほかにも、創業半世紀、75歳を超えた店主が今も一枚一枚手作業で包む餃子が名物の「大洋軒」、タレと店主のおばちゃんのトークが超絶に濃厚な焼きまんじゅうのお店「オリタ」、昭和の風情を残すたたずまいやメニューで喫茶店マニアをもうならせる純喫茶「コンパル」、近所の高崎経済大学生が通いつめるというボリューム抜群の学生食堂「からさき食堂」など、個性豊かなお店が勢ぞろいしています。

 なお、「絶メシリスト」は2020年1月24日より、『絶メシロード』というタイトルで連続ドラマとして放送予定(テレビ東京系列)。映画『カメラを止めるな』で一躍有名になった濱津隆之さんを主演に、平日にくたびれたサラリーマンが絶メシを求めて車中泊で日本全国を巡るグルメドラマになるとのこと。書籍を超えてさらなる高まりを見せる「絶メシ」に今後も目が離せません!

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